ELECOM LIFESTYLE INNOVATION

快適で効率的なライフスタイルの実現へ、
イノベーションと皆様の暮らしをつなぐ“かけ橋”を提供していきたい。

エレコムの考える「ライフスタイル・
イノベーション」について教えてください。

 「ライフスタイル・イノベーション」は、エレコムの事業を定義しているコンセプトです。もともと我が社はPC周辺機器の製品から始まり、その後、デジタルの枠組みを超えた製品群も増やしてきました。そんな時にふと、「自分たちがやっていることはなんなのだろう?」と考え、「ライフスタイル・イノベーション」という考え方にたどり着きました。
 つまり、イノベーションを起こすのはエレコムではないけれど、感度を研ぎ澄ませてイノベーションに俊敏に反応する。その結果、ビジネスシーンや家庭内での人々の暮らしを、エレコムの製品・サービスを通じて少しだけ快適に、効率的にすることに貢献できているのではないか、ということ。エレコムが創業以来一貫してやってきたのはこれだな、と腑に落ちたんです。
 さらに言えば、イノベーションは、すべての人がすぐ活用できるかというとそうではない。ともするとテクノロジーと人々との間に「ギャップ」を生みかねない。そんな「ギャップ」に困っている人たちの“かけ橋”となる製品やサービスを提供し、イノベーションのメリットを広く隅々まで行き渡らせたい。私のイメージする「ライフスタイル・イノベーション」には、そんな思いが込められています。

エレコムはこれまで、いかにして
「ライフスタイル・イノベーション」を実現してきたのでしょう。

 我が社の30年間の歩みの中でも、世の中には様々なイノベーションが登場し、普及・浸透してきました。たとえば、PCやインターネットを取り巻く環境の変化、スマートフォンの普及といった変化は、その象徴的なものです。急激に変化し続ける社会環境・市場の中で、私たちが行動指針としてきたのは、真摯・正直であれ、ということ。難しいことやクレームからも絶対に逃げない、ごまかさない。お客様が何を求めているか、何に困っているかを聞き、その課題を一所懸命解決してきました。その際に、会社の信条のひとつである成長、チャレンジをモットーに、失敗してもいいから「やる」ことを選ぶ。厳しく、楽しく共にチャレンジして、成果につなげてきました。この繰り返しが私たちエレコムの歩みであり、これからの「ライフスタイル・イノベーション」の実現に向かう道だと考えています。

「エレコム=PC周辺機器」というイメージの方も多いと思いますが、
エレコムの目指す「ライフスタイル・イノベーション」の
メイン・ターゲットはそうした分野なのでしょうか。

 PCとかITとかそういう範疇で考えたことはないです。私自身は創業当時から、PCやスマートフォンはいつかなくなるものだろうとさえ考えているし、グループ企業では産業向け組込み製品とかスーパーコンピューターの開発をしていて、もう本当に何をやっている会社かわからないくらいですね(笑)。
 また現在はヘルスケア関連やオーディオの分野にも注力しているし、今後は、人工知能(AI)や自動運転、IoT(あらゆる機器をインターネットでつなぐ技術)、インダストリー4.0(第4次産業革命)といったテクノロジー変革が巻き起こる中で、家庭内においてはスマートホーム分野、産業界においてはITインフラを支えるエンベデッド関連の事業を本格化させていきます。
 このように、ひとつの分野を深掘りするのではなく、事業を横にどんどん拡げてきました。とはいえ、ただ闇雲にやっているというわけではありません。すべてのグループ企業に共通しているのは「困っていることをいかに解決するか」、「人と機械の間をつなぐインターフェースになっているか」ということ。その上で、人々に便利さや快適さを提供できる製品・サービスを追究し、新たなチャレンジに取り組み続けることだと考えていますね。

「ライフスタイル・イノベーション」と
いうコンセプトの下、今後エレコムが
目指していくゴールを教えてください。

 創業30年が過ぎて、今後の30年を見据えた上で、私たちの原点である「ライフスタイル・イノベーション」の考えを改めて認識しています。今後は、ますます世界中でお客様に愛されるエレコム・ブランドとして成長を遂げていくため、「ライフスタイル・イノベーション」をキーメッセージとして、様々な製品・サービスを提供することで“橋”をかけ、ビジネスや家庭など、皆様のライフスタイルをより快適なものにしていきたいと考えています。

葉田 順治 / 取締役社長
1953年生まれ、三重県出身。76年3月甲南大学経営学部卒業。86年5月エレコムを設立し、取締役に就任。92年8月常務。94年6月専務。94年11月から取締役社長。