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導入失敗事例

2019/1/21 (QNAP) - せっかく導入したNASをうまく使えていますか? 機種選定や構成を誤ってしまったために、導入直後なのに買い替えや追加を強いられてしまうケースは少なくありません。 あなたもそんな「導入失敗事例」に学んで、適切な構成や用途に見合った機種選定の参考にして、NAS導入の費用対効果を最大限に高めましょう。


サイジングのミス事例 1

容量だけで機種選定したためアクセス性能が足りない

100名超で利用するファイルサーバに2bayのNASを導入した結果、アクセス性能が足りず、レスポンスが非常に悪かったり、タイムアウトを起こしてファイルを開けないことがある

QNAPで解決する方法

ベイ数の多い機種にマイグレーションしてディスクを追加する、Qtierにアップグレードする


解決事例


TVS-1282(4+8bay)にマイグレーションしてディスク数を増やすとともに、Qtierにアップグレードして解決

☆解説☆

ご存知のとおり、RAID1のアクセス性能はHDD1本分しかありません。そこに多数のアクセス要求が集中するとディスクのアクセス処理が追いつかないためにレスポンスの悪化や、ひどい場合にはタイムアウトまで起こります。
近年では大容量HDDの登場により、100名超の利用環境であってもベイ数の少ない機種で足りてしまうケースが多々出てきました。

Qtierとは・・・資料はこちらからダウンロードください。


サイジングのミス事例 2

将来増加するデータ量の見積を誤った

5年前のリプレース時には、データ容量が300GBから900GBほどまで増加した。
過去の経験から次の5年間で600GBの増加を見込み、2TBの機種を選定するも、購入から3年後には容量がいっぱいになってしまった。
そのため、NASリプレースか買い増しかの選択を迫られるようになってしまった…

QNAPで解決する方法

容量の多いHDDに入れ替える、ベイ数の多い機種にマイグレーションしてディスクを追加する、拡張エンクロージャを追加する、VJBODを追加するなど

解決事例

拡張エンクロージャを追加して解決。


☆解説☆


これはデータ量の遷移を増加量だけで見てしまったために起きたミスです。600GB増加した、のではなく、3倍になったと見るのが正しかったようです。


構成のミス事例 1

メイン機(NAS)だけで予算取りしていた

新規設置のNAS選定時に、メイン機だけで予算取りしていたため、バックアップ環境が構築できていなかった。
さらに運の悪いことに、ディスクの連続故障でRAIDが破綻してしまったため複製のないオリジナルデータをロストしてしまう危機に…
データ復旧を依頼したことでかろうじてデータを取り戻すことが出来たが、復旧費用は結局バックアップシステムの導入費用よりも高くついてしまい、さらに数週間に渡ってNAS運用が止まってしまった。

QNAPで解決する方法

QNAPならリーズナブルな価格なので2台構成はもちろん、多彩なラインナップでバックアップシステムの性能を落としてコストを抑えるなどの選択も可能、
さらに外付けHDDやクラウドストレージ等、ローコストのバックアップにも対応しているので多額の費用をかけずにバックアップ環境を構築できます。
さらに、マイグレーション機能により、万一の筐体故障時にもダウンタイムを最小限に抑えることが可能。

☆解説☆

HDD故障、RAID破錠、NAS本体故障などのリスクを考え、必ずバックアップ環境を含めた構成にしましょう。
「バックアップ環境含めどんな構成にしたらいいか」、「決まっている予算内でNASを導入したい」等ございましたら
以下、購入前のお問合せまでお気軽にご連絡ください。

購入前のお問合せはこちら


構成のミス事例 2

スナップショットをバックアップだと誤認していた

スナップショットを世代管理とみなさずにバックアップだと誤認していたため、バックアップを取得していなかった。また、バックアップ環境の構築が予算に含まれていなかった。
不正シャットダウンに起因する論理ボリュームの破損が発生したがスナップショットからでは復元が出来なかった。
   
QNAPで解決する方法

別のNAS筐体へデータ複製(バックアップ)を行っていないとデータ復元ができません。

☆解説☆

スナップショットはバックアップではありません、あくまでも世代管理です。
必ず別のNASへデータの複製(バックアップ)を行ってください。

詳しくは過去のブログを参照
ブログ:スナップショットはバックアップではなかった

失敗に陥る理由

事実確認/裏付けや十分な導入前検証を怠ってしまったがために、導入してからトラブルに見舞われるケースが多いように見受けます。
また、機能/性能に対する誤った理解や思い込みが先行しているケースも多く見受けられ、特に現在抱えている問題の解決策であったりする場合などは期待値が高まってしまいがちで、こう動作するだろう、などと都合よく解釈してしまうことが多いようです。

弊社では無償でご利用いただける導入前評価機をご用意しておりますので、導入前の評価を十分に行っていただき、目的の機能が課題の解決策足り得るのか、性能は要件を満たしているかなどを確認するのにお役立てください。

2019/1/21 TK