掲載の製品や価格等の情報は当時のものとなり、既に終息している製品情報も含まれます。
QNAP NASによるファイルバックアップのコツ
												2021/1/22(QNAP) - 2021年1月21日(木) フォースメディア主催
												QNAPオンラインセミナー『QNAP NASによるファイルバックアップのコツ』が好評でしたので、ブログ版として掲載いたします。是非一読ください。
											
											
														バックアップの基本は、今も変わらず『3-2-1ルール』です。
													
													
														①データはコピーして3つもつ(元データ + コピー1 + コピー2)
													
													②2種類以上の機器にデータを保存する
													
													
														③バックアップの1つは遠隔地(クラウドサービスなど)で保存する
													
													
QNAP NASによる豊富なバックアップソリューションの中から、Hybrid Backup Sync (HBS
														3)によるファイルバックアップのシナリオをご紹介します。
目次
1.何に備えるか
•何に備えるのか
-ドライブ障害、本体障害、災害対策
•ダウンタイムに対する要件
													 -すぐに復旧させたい
													 -数日以内に復旧できればいい
													 -データ消失しなければ復旧に時間がかかってもいい
													
													•コスト
													 -機種選定
													 -運用コスト
													| 大きくわけてこの3つが、バックアップをする際の、大きなポイントになるかと思います。 この3つが明確にわかっていれば、機器選定(構成)は容易です。 | 
2. RAIDを組んでいるから多分、大丈夫(?)
•RAID
													 -NAS内の単一(または数台の)ドライブ障害への対策 (not バックアップ)
													
													
•RAID構成を組んでいてもバックアップは必須です。
													
													 -RAID 5環境でドライブ2台が同時に故障
													 -RAID再構築(リビルド)作業中にドライブ障害が発生
													
														 -ドライブ故障に気づかず、デグレード状態で長期間運用されていた (1人情シスや、情シスがいない中小企業など)
													
													 -データ容量が増えるほどバックアップが重要、なのに検討が後ろ向きになってしまうケース
													
													 -システム更改などで、一時的にバックアップなしの状態でデータ移行を行うのも危険
													
													
ドライブの障害に備えたい、HDDが壊れてもデータを残しておきたいという観点からは、データ保護にはなります。しかし、リビルド中に他のドライブが壊れる、同時に何本も壊れる なんてこともあります。そうなったら、データは消失してしまいます。
RAIDはバックアップではありません。RAIDを組んでいるから安心、というのは大きな間違いです。
													
3.バックアップ機の選択

| 
 | コスト大/中 コスト低 コスト超低 | 
※上図は拡大できます。
QNAPの製品は、共通のOS『QTS』が動いているので、どの機種をバックアップ機にしても、基本的にはバックアップがとれます。
なので、かならずしも同じ機種である必要性はありません。
容量に関しては、バックアップしたいデータ容量で決めます。
													
■バックアップ機の選択シーン例
•メイン機 1台に対してバックアップ機 1台
													•複数のメイン機に対してバックアップ機1台
													 -各部門/拠点の小型NASのバックアップを大型NAS 1台でカバー
													•メイン機1台に対して複数のバックアップ機
													 -使わなくなったNASの活用
													 -財務/人事/機密データなどは、通常バックアップに加えて、別のバックアップを考える →
														持ち出しできる小型NASなど(災害などで持ち出さなければいけない)
													
4.クラウドバクアップの検討(オンプレミス → クラウド)

•QNAPのQTSは30以上のクラウドストレージサービスに対応(他社にない多さ)
														•最初のバックアップに相当の時間がかかる
-数TB~数十TBのバックアップを開始する際、最初のフルバックアップに相当数の時間がかかる
													-数TB~数十TBのバックアップを開始する際、最初のフルバックアップに相当数の時間がかかる
•それよりも、リストア (クラウド → オンプレNAS)が大変
-(いつ復旧が終わるか分からない NW環境に依存)
													
													-(いつ復旧が終わるか分からない NW環境に依存)
 -安価なNAS/外付HDDでもいいのでローカルでバックアップを持つべき
													
													•クラウドストレージサービス側の制限に注意
													 -APIコール数(クラウドストレージへのアクセス数の制限)
													5. バックアップ機の容量
メイン機の容量が今後どのくらい必要なるか という観点から考えます。
														•バックアップ対象の容量 + 今後の増加量見込み (当たり前)
 -HBS3の重複排除 (QuDedup)による容量削減
														 -ただし、容量見積もりのガイドラインがない (対象ファイルの性質による)
														•世代バックアップを行う場合
														 -(単純には) 3世代バックアップなら3倍の容量
														 -QuDedupによる容量削減
														 -世代管理はスナップショットで行い、バックアップは1世代で運用する
														 -スナップショットレプリカ (リモートスナップショット)
														
													
Hybrid Backup
														Sync (HBS
														3)は、QNAPでは代表的なアプリケーションとなります。機能充実なのに無償で使えるところが大きなメリットとなります。
													今後もHybrid Backup Sync (HBS
														3)は随時アップデートされ、より使いやすくなっていくと思います。
フォースメディアで購入すると、Hybrid Backup
														Sync (HBS 3)についてのサポートも行っております。
不明点あればご連絡いただければと思います。
2021/1/22
															NS

