大規模ネットワークでのNASを使ったバックアップは、容量の大きさやイニシャルコストの安さではありません。NASの導入によって効率のよいデータバックアップができることが大事です。ランニングコストを重視してください。
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ネットワークを使ってクライアントのデータをバックアップするにはNASがお勧めです。NASは内蔵するHDDの容量よりもスペックの差が価格につながります。エントリーモデルのNASでもハイエンドモデルのNASでも、理論値であれば接続可能なクライアント数は「無制限」ですが、実際に接続したときはどうなるでしょうか。
エントリーモデルのNASが使用しているCPUやサーバOSでは、同時に接続するクライアント数が20台以上もあると、たちまち転送速度が低下し、業務に支障をきたします。
ビジネスシーンではイニシャルコストだけではなく、「ランニングコスト」が重要になります。イニシャルコストのかからない安価なNASを導入したために業務が滞り、結局ランニングコストが増大するということも考えられますので、製品の選定に十分な注意が必要です。 |
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NASはデータやアクセス権の管理などに「サーバOS」と呼ばれるOSを利用します。リーズナブルなNASは、コストダウンのためにUNIX系のOS(Linuxなど)を使用している場合があります。これらは、同時アクセス数が少ないネットワークには適していますが、20台を超えるような大規模な環境では、より処理能力の高いサーバOSが必要になります。
ロジテックのハイエンドクラスのNASでは、「Windows Storage Sever 2003」というWindows Server 2003をベースにしたサーバOSを搭載した製品をラインアップしています。このOSは、Windowsクライアントとの親和性が高く、非常に高いパフォーマンスを実現します。
サーバOS にLinux系を使用している場合、相性等の問題で正常に動作しないことがありますが、「Windows Storage Sever 2003」であればそのような心配なく、安心して導入できます。 |
「1MBのファイル3,000個(3GB)」のコピー時間 |
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※ネットワーク環境、アプリケーション等の環境に影響される場合があるため、お客様の環境で、この数値を保証するものではありません。 |
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Windows Storage Server 2003は、「アクティブディレクトリ」と呼ばれる管理方式が利用可能です。Windows NTのような旧来のサーバOSでは、「NTドメイン」単位で管理をおこなっているので、異なるドメイン上のユーザを管理するには、NTドメイン同士を連携させる煩雑な作業が必要でした。
例えば社員が部署を移動し、別のNTドメインに所属するようになると、再度ユーザアカウントを登録したり、関連する情報の修正が必要になりました。そのためクライアント数が多いネットワークでの管理者の負担は大きく、高い知識を持った管理者が必要で管理コストのアップにつがなっていました。
これに対して「アクティブディレクトリ」は、複数のドメインやアカウント、リソースなどあらゆる情報をツリー状(階層的)に管理することができます。階層構造を使ったシンプルな管理方法のおかげで、ネットワーク管理者は視覚的に情報を管理でき、社員の部署移動などがあっても簡単に情報を変更でき、管理コストを軽減できるメリットがあります。
また、すでにNTドメインやアクティブディレクトリで管理されたネットワーク環境であれば、その環境を活かしたままWindows Storage Server 2003へスムーズに移行することができます。 |

サーバOSによっては、クライアント数に応じたライセンス料CAL(Client Access License)が必要になりますが、Windows Storage Server 2003はクライアントごとのライセンス料が不要になっています。Windowsクライアントと高い親和性を持ち、高速な処理ができるサーバOSを利用しながら、気軽にクライアントを増設できます。導入後もクライアント数の増大でランニングコストが高くなるなどの心配がなく、ネットワークに関するコストを明確にできます。 |


このクラスのNASの機能をフル活用するには、導入時にネットワーク管理者による設定が必要になりますが、導入後のフォルダ管理やアクセス制限等の設定については、付属のWEBブラウザの管理ツール「ストレージマネージャー」で分かりやすく簡単におこなえますので、ネットワークやファイル共有の基本的な知識さえあれば簡単に運用することができます。 |

付属のCD-ROMは導入・管理などに
必要なツール類が用意されています。
※画面は例です。 |
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Windows クライアントとMacintosh クライアントで、「ファイルの共有」が可能です。Web ブラウザから管理画面を操作することにより、共有フォルダごとにユーザ単位/グループ単位のアクセス権を設定することが可能です。大容量HD ユニットを、ネットワーク上で簡便に共有することができます。さらに一部のモデルではLinux クライアントともファイル共有が可能です。 |
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RS-232C のシリアルポートを使ってオムロン製やAPC 製のUPS と連動させることで、突然の停電があっても、システムの正常な終了処理をしてから、シャットダウンすることができます。 |

UPSと連動できるシリアルポートを装備。
※画像は一例です。 |
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NAS 上のデータのフォルダ単位でネットワーク上のサーバやパソコンのディスクにバックアップすることができます。バックアップのスケジュールは、日単位,週単位,月単位で指定することができます。NAS とバックアップ先が起動していていれば、スケジュールに合わせて自動的にバックアップを実行します。 |
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20〜30 台の同時接続に対応しているNAS の場合、1 部門が5〜10 台程度のシステム構成であれば、部門別にNASによるファイルサーバを設置するのではなく、複数部門のクライアントをひとまとめにして1 台で管理することもできます。バックアップなどを目的としたファイルサーバであれば、50 台を超えるようなクライアント数でも同時に接続する台数が30 台未満と予想されますのでパフォーマンスが低下する恐れもほとんどありません。処理能力の低いNAS を部門ごとに設置するよりも、Windows Storage Server 2003 搭載の高いパフォーマンスを持つNAS を1 台導入したほうが、ファイルサーバの設置台数も少なくなり、ネットワーク管理者の負担も軽減されるほか、管理やメンテナンスコストなどのランニングコストを抑えることもできます。
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各部門に多くの社員がいるようなオフィスでは、データを基幹サーバに集中させるより、部門単位などに分散してファイルサーバを設置したほうが、ネットワークのトラフィックを軽減することができます。しかし、PC を使ったファイルサーバマシンを部門ごとに設置すると、高コストであるだけでなくネットワーク管理者への負担が大きくなります。しかし、部門別サーバであれば、利用目的もデータのバックアップなどNAS が対応できるものがほとんどです。ロジテックのNAS であれば、簡単インストーラを使って導入したあとは、Web ブラウザ対応の管理ユーティティで簡単に設定できますので、導入後であればネットワーク管理者でなくても管理が可能です。また、コンパクトなBOX タイプを採用していますので各部門に設置しても置き場所に困りません。
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大企業の場合、全国各地に営業拠点が点在していることが多いでしょう。拠点ごとの販売データや本社の集計データを、本社⇔拠点間でリアルタイムにやり取りするのは現実的ではありません。そこで、各拠点にNAS を導入し、本社のネットワーク管理者が一括して管理します。各営業拠点の営業マンは、販売データをNAS に保存。本社で全国のデータを集計し、結果を拠点のNAS に送ります。NAS の管理は、本社のネットワーク管理者が一括して行いますので、効率のよい運営が可能です。20 台以上のクライアントの同時接続に対応するNAS であれば、多くの拠点ごとに1 台用意するだけで済みますので管理も容易になります。
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Windows Storage Server 2003 搭載で複数クライアントの同時接続にも高いパフォーマンスを発揮します。ローカルディスクの大切なデータを付属の「ロジテックフォルダミラーリングツール」を使ってバックアップすることができます。20 台以上の同時接続でもパフォーマンスが低下しませんので、ミラーリングしながらでも、作業効率が下がることはありません。
●SOHO や部門別ファイルサーバなどに最適
●液晶パネルでIP アドレス、サーバ名などの表示が可能
●登録ユーザ数、登録グループ数、共有フォルダ数が無制限(理論値)
●設定の容易なセットアップツールを付属
●静音性の高い流体軸受ドライブ採用 |
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