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カスタムコントローラ導入レポート イー・ダブリュ・エス株式会社 様
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導入事例レポート カスタムコントローラ

イー・ダブリュ・エス株式会社様 低コストを実現した特許取得システム「緊急情報ネットワーク表示システム」をサポートするロジテックのカスタムコントローラ。イー・ダブリュ・エス株式会社は三重県津市に本社を構え、システムインテグレーションやシステム開発を行なう企業である。特にオリジナル商材の創造を創業以来のテーマとしており、独創的なアイデアで優れたシステムを次々と生み出している。また地域の自治体や学校との連携にも力を入れており、今回紹介する緊急情報ネットワーク表示システムも三重大学 災害対策プロジェクト室の川口准教授と共同で、財団法人三重県産業支援センターの支援を受けて開発されている。このシステムは東京ビッグサイトで開催された危機管理産業展2011に出展し、大きな反響を得たという。イー・ダブリュ・エスの緊急情報ネットワーク表示システムは低コストでありながら、充実した入出力インターフェースが大きなメリットの一つである。そのメリットの実現にロジテックのカスタムコントローラが大きな役割を果たしているという。今回はイー・ダブリュ・エス株式会社 営業部 部長 小谷潤氏とシステムの施工を担当された株式会社日本総合施設 事業開発部 担当部長 堀木尚典氏にお話を伺った。
※「緊急情報ネットワーク表示システム」は特許発明名称です。

時代を反映して注目が集まる危機管理

危機管理に注目が集まっている。異常気象や伝染病、災害や犯罪まで様々なリスクが人々や企業を脅かしている。そのようなリスクへの対策が人命の保護はもちろん、企業の利益を左右するのである。最近は特に大地震対策への注目度が高まっている。地震は発生直後の対応によって、被害の大きさが違ってくる。素早く机の下に身を隠す、火を使っている場合はすぐに消す、などわずかな動作で後の被害を抑えることができる。気象庁の発する緊急地震速報は数十秒とはいえ事前に揺れを知らせてくれる。この情報を素早く、分かりやすく伝えるだけでも、被害を小さくすることが可能になる。しかし地震はいつ起こるか分からない。地震対策の重要性は十分認識しつつも、地震だけのために高いコストをかけてまで対策するのは難しい企業、団体は多いのではないだろうか。

あらゆるリスクに対応した緊急情報ネットワーク表示システム

このようなニーズを満たすシステムが、イー・ダブリュ・エスの開発した緊急情報ネットワーク表示システムである。既存のネットワークを利用することができ低コストで導入可能。しかも「30種類のセンサーとのインターフェースを持てるために地震以外の災害にも対応できます」(小谷氏)。情報表示画面はユーザーが自由にカスタマイズできる。また手動での操作も可能なため、日常の連絡システムとして使用することもできる。導入も容易である。EWSサーバと呼ばれるコントローラが、センサーからの信号受付と緊急情報配信を行う。ネットワークや放送設備など既存の環境をそのまま活かすことができる。クライアントPCには軽い専用ソフトをインストールするだけで、情報表示に対応できる。また大型ディスプレイでの情報表示やメール配信にも対応。制御ユニットの導入で回転灯やサイレンなどアナログ的な表示も可能だ。このような特長から工場への導入も有望視されている。工場は騒音のため音声では気づきづらい環境だったり、常にパソコンの画面を見られる環境になかったりと緊急情報の通知が難しい場所である。しかし緊急情報ネットワーク表示システムであれば、大型ディスプレイや回転灯、サイレンなど工場の環境に合わせて通知方法が選べる。またラインの監視など災害以外の業務上の問題にも応用できる。「元々は幼稚園の防犯のためのシステムでした」(小谷氏)。教室での異変を職員室で即座に認識できるシステム。それが緊急情報ネットワーク表示システムの元になっている。さらに10年かけて時代の変化に合わせてバージョンアップを繰り返してきた。このため地震に限らず様々な危機を想定した設計になっているのである。 あらゆるリスクに対応した緊急情報ネットワーク表示システム
※「緊急情報ネットワーク表示システム」は特許発明名称です。
緊急情報ネットワーク表示システムの基本構成


希望するスペックとサポートレベルを満たしたのはロジテック!

小谷氏がこのシステムを設計するときに問題となったのはセンサーから信号を受け、情報を発信するためのサーバマシンだった。大手メーカーのマシンは細かいカスタマイズをするのに限界がある。かといってショップブランドの製品ではサポート面での不安があった。システムは緊急時に間違いなく動作するよう、故障の可能性をとにかく低くしたい。そのために稼働部品であるHDDの代わりにSSDを使いたい。たとえ壊れてもすぐに復旧できるようにしたい。そのために前面からドライブを入れ替えられるようにしたい。このような希望スペックを満たしてくれるメーカーがロジテックだった。エレコムの営業とロジテック技術者のサポートによって、思い通りのコントローラをEWSサーバとして用意することができた。「汎用サーバを使って構築したシステムはソフトの値打ちしかない。ハードまでカスタムして作り上げたからこそ、オリジナルシステムとしての値打ちがある」(小谷氏)。ロジテックのカスタムコントローラによって低コストでありながら信頼性の高いシステムの構築が可能になったのだ。 希望するスペックとサポートレベルを満たしたのはロジテック!

埋め立て処分場で活躍する監視システムはワイヤレス設計

緊急情報ネットワーク表示システムが導入されている四日市市の南部埋立処分場。導入のきっかけは過去に起こった火災だった。火災発生時に市役所への連絡が遅れ、対応が後手に回ってしまったのである。そこで火災を始めとする異変の発生時に迅速に対応するため導入されたのが、EWSサーバを利用した監視システムである。監視カメラと炎センサーが異変を感知すれば、無線 LANを通じてEWSサーバに通知。即座に事務所のPCモニタや関係者の携帯電話にメールが配信される。これにより短時間での対応が可能になり、被害を最小限に抑えることができる。埋立処分場は日々地形が変化するため、監視カメラの設置場所を定期的に変更する必要がある。また電源の供給などインフラ設備が整っていない。そのため監視カメラ、炎センサーは無線LANによるネットワークで接続されている。さらに電源は太陽電池を使用してワイヤレスで稼働するユニットとして設計された。このユニットはクレーンで動かすことができるため、「変化する地形に合わせて設置場所や向きの変更ができる」(堀木氏)のである。配線が必要だったり固定された設備であれば、移設の度に大がかりな工事となり時間と費用がかかってしまうところを見事に解決したアイデアである。 埋め立て処分場で活躍する監視システムはワイヤレス設計

四日市市南部埋立処分場 炎監視システムの構成


三重県から全国へ、社会に貢献するシステム

緊急情報ネットワーク表示システムは三重県内の三重県庁、フューチャースクール推進事業校をはじめ、北海道・東京都・神奈川県・兵庫県など60ヶ所に納入しているという。今後は竹中エンジニアリング株式会社および日建リース工業株式会社と協力して全国展開するということだ。EWSサーバは複数台設置することでレピーターサーバとして使用することができ、レピーターを階層化することでクライアントPCが1000台以上規模の大きなネットワークにも対応できるように設計されている。既にいくつか引き合いは来ているという。「安心安全を日本全国に提供したいですね」(小谷氏)。ロジテックのカスタムコントローラを利用した緊急情報ネットワーク表示システムは低コストに短期間で導入できる。人命に関わる緊急情報システムだからこそ、確実・迅速に導入できる必要がある。今後さらなる普及が期待されるシステムである。

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イー・ダブリュ・エス株式会社
創業:平成2年4月1日
設立:平成7年8月31日
代表取締役:中村 里美
http://www.ews.co.jp/

三重県津市に本社を置き、システムインテグレーションや システム開発を行っている。 災害や犯罪などの緊急時に情報を通知する緊急情報ネットワーク表示システムをはじめ、独創的なアイデアで優れたシステムを次々と生み出している。


 

株式会社 日本総合施設
設立:昭和59年5月8日
代表取締役社長:里中 俊雄
http://www.n-sogo.co.jp/

設立以来、ケーブルテレビ工事、通信線工事、電話線工 事、LAN工事、交通信号機工事など、幅広いコンストラ クション事業および保守サービスを行っている。さらに光ケーブルを利用した通信事業会社からの業務の受注な ど、新規事業の拡大にも挑戦している。


(写真左から)今回取材にご協力いただいた イー・ダブリュ・エス株式会社   営業部 部長 小谷潤氏、株式会社 日本総合施設  事業開発部 担当部長 堀木尚典氏



カスタムコントローラ導入レポート イー・ダブリュ・エス株式会社 様
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