
【三井住友建設株式会社 様】
ゼネコンの土木工事現場事務所に、エレコムのWindows NASをファイルサーバとして導入!施工管理ソフト「デキスパート」との相性の良さを考慮。
ゼネコンの土木工事現場事務所に、エレコムのWindows NASをファイルサーバとして導入!施工管理ソフト「デキスパート」との相性の良さを考慮。
三井住友建設様は、旧三井建設と旧住友建設が2003年(平成15年)に合併して発足したゼネコンで、土木・建築・海外を3本柱に事業展開している。 土木事業ではPC(プレストレスト)橋梁・トンネル・リニューアル、建築事業では高層マンションや商業施設に強みを持ち、海外事業では東南アジア、インドを中心に、 日系企業の進出支援やODA事業を通じて国際社会の発展に貢献している。 同社土木本部ではこの度、国内の現場事務所に設置するファイルサーバとして、エレコムのWindows NASをご採用いただいた。 その経緯や運用方法などについて、同社土木管理グループの坂井課長と同社グループ会社であるコスモプラニング様の関戸グループリーダーに話を伺った。
施工管理ソフト「デキスパート」の導入に合わせ
Linux NASからWindows NASへ移行
土木工事の現場では、作業工程等を管理する現場監督が駐在するために、プロジェクトのスタートと同時に現場事務所が設置される。現場監督の仕事のひとつが品質管理で、工事が設計通りに進んでいるかどうかを記録するために写真を多数撮影し、竣工後には必要書類とともに発注者に提出する必要がある。
三井住友建設様では、これまでデジタルカメラで撮影したデータを現場事務所のLinuxサーバーに保管、そこから必要な写真を選びExcelやWordベースで提出書類を作成していたという。この度、業務のICT化を推進する一環として、株式会社建設システム製の「デキスパート」という施工管理システムを導入することになった。ただ、このデキスパートはLinux NASとの相性が悪く、PCで作成したデータに不具合が出ることがあるため、Windows NASの導入検討を始められたという。
また、三井住友建設様では、大切なデータをより安全に保管するために、クラウドを通じて本社のデータセンターに同時にデータを保管し、バックアップをとる取り組みも推進中である。このシステムもWindows OSで動作するため、やはりWindows NASが必要になると判断された。
Windows NASに豊富な実績を持つエレコム製を選択

Windows NASの導入を決めた坂井氏は、三井住友建設グループで情報システム機器などの販売・導入支援を担う、コスモプラニング様の関戸氏に機種の選定を依頼したところ、エレコム製が候補に挙がった。
「エレコムさんはWindowsストレージサーバーの導入実績が非常に多かったことが採用のポイントになった」と選択の理由について関戸氏は話す。
また、坂井氏も「以前、建設システムさんとエレコムさんで、Windows NASを使ってデキスパートの実証実験をしたという記事を読んだことがあり、土木分野に強いイメージがあった」という。
「また、導入時期がちょうどWindowsストレージサーバーのバージョンが2012から2016に上がるタイミングでしたが、エレコムさんがいち早く販売されていたので、それも大きかった(関戸氏)」とのことであった。
iPad miniを配布し、電子小黒板入りの現場写真を撮影
国土交通省では建設現場の生産性向上を目指してICTの導入を図る「i-Construction(アイ-コンストラクション)を推進するなか、「電子小黒板」の利用を推奨している。
電子小黒板とは、従来の「工事用小黒板」に変わるもので、工事件名・工事場所・施工者・工事概要などの情報を現場写真とともに撮影するものだ。これを電子化することにより、現場で小黒板に手書きするよりはるかに撮影の手間を省くことができる。さらに、画像の改ざんを防ぐ仕組みも広がりつつある。
三井住友建設様でも、デキスパートの導入とともに電子小黒板の利用を進めており、iPad miniで撮影した写真に、電子小黒板を表示させる取り組みを進めている。
「まだ新しい取り組みなので、スマートデバイスなどに馴染みのない世代からはとまどいの声も届いていますが、時代は確実にICT化に進んでいますので、当社としても積極的に取り組んでいきたい」と坂井氏は語る。
撮影した画像は2つのハードディスクを持つWindows NASに蓄積され、安全性を高めるためバックアップがとられる。
- 国内の土木現場事務所に1台ずつ設置されているWindows NAS。
全国のNASの状況がつかめるよう「NASみる」の進化に期待
- 三井住友建設株式会社
土木本部 土木工事管理部
土木管理グループ 課長
坂井氏
- 株式会社コスモプラニング
テクノサービス事業部
テクノソリューショングループ
グループリーダー
関戸氏
現在は国内各地にある現場事務所で、スタンドアローンの形で運用されているWindows NAS。本来は、それぞれの機器の調子を本社で「見える化」できることが望ましい。
エレコムでは、離れた場所のNASの状況を管理できるクラウド型NASサービス「NASみる」を用意しているが、管理対象のNASがすべてインターネットに接続している必要がある。
「将来的には本社で全てのNASの状況が管理でき、不具合があればすぐに対応できる体制をとっていきたいですね。より『NASみる』の機能が進化することを期待しています(坂井氏)」
現在、導入後1年が経つが、故障などのトラブルは全くないという。決して撮り直しができない工事現場の写真データ。全国の土木現場事務所でエレコムのWindows NASが、大切なデータを守り続けている。

NASみるクラウド型NAS状態管理サービス
「NASみる」は、エレコム製NAS製品“NSBシリーズ”をご利用いただくにあたって、無償で利用できる便利でお得なサービスです。 Webブラウザでの運用が可能で、OS環境を選ばないクラウド型NAS管理サービスです。各地に配置された“NSBシリーズ”をインターネット経由で、システム管理者のPCで一元管理できますので、システム管理者によるNAS製品の運用管理の負担を軽減することができ、またIT管理者不足のオフィスや管理者不在の建設現場などでも、NAS運用を容易に実現できます。


三井住友建設株式会社
旧三井建設と旧住友建設が2003年(平成15年)に合併して三井住友建設株式会社が発足しました。
三井グループ・住友グループのゼネコンとして、『はしも、まちも、ひとも。』というメッセージを掲げ、「ものづくり」とともに「ひとづくり」に力を注ぎ、国内および海外で事業を展開。 数ある建設会社のなかでも、土木分野においてはPC(プレストレストコンクリート)橋梁建設、建築分野においては超高層集合住宅建設や免制震技術のパイオニアとして業界トップクラスの施工実績と技術力を誇ります。
ご採用機器
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- 法人向けWindows NAS
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NSB-7MS4T2CW6
NSB-7MS8T2CW6Windows Storage Sever 2016 Workgroup採用のボックス型2ベイNASユニット。HDDを2台搭載しRAID1(ミラー)対応しています。電源ユニット内蔵、日本語液晶搭載、クアッドコアCPUの採用により処理能力を強化したビジネス用途に最適なNASです。
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