ご検討の方はぜひお気軽にお問い合わせください!
NAS導入レポート 株式会社メイジャー 様
 |

株式会社メイジャーは映画の前売り券や劇場・美術館などの入場券の販売を手がける企業である。東京・銀座に本社を構え、会社設立から約30年になる。チケット販売業界ではトップのシェアを持ち、業界をリードしている。高いシェアを維持している秘訣はきめ細かい顧客サポートだ。メイジャーは映画配給会社から業務販売委託された前売り券を映画館や百貨店、各プレイガイド、近年はコンビニエンスストアチェーンなどに販売する。全国に幅広い販売ルートを持っている。
また精算業務も手がけており、チケットの販売実績データを詳細なレポートにまとめ、映画配給会社に提供している。この貴重なマーケティングデータは映画のプロモーションのバロメーターにもなる。前売り券の売上次第で映画の宣伝が上手くいっているかどうかを知ることができるのである。売上が良くない場合はプロモーションプランの見直しを検討する、などといった意思決定の重要な手がかりになる。単純にチケットを販売するだけではなく、このようなデータ提供など手厚いサポートが顧客から高く評価され続けているのがメイジャーの強みである。
同社ではデータのバックアップシステムとしてロジテックの「LSV-5S1000/4C」、そして株式会社アール・アイの「Secure Back 3 Lite Edition」を組み合わせたシステムをご導入いただいている。これにより従来問題となっていたデータのバックアップ体制が飛躍的に改善したという。株式会社メイジャー営業部営業係長 黒井久義氏にご導入いただいたシステムについてお話を伺った。 |

メイジャーが扱うデータは近年急速に増加している。取り扱う映画の本数は増える一方であり、前売り券の販路は拡大する一方である。また顧客からの要望も多様化している。週次の販売実績を基本として、作品ごとの集計、配給会社単位の集計、また販売先チェーンごとの集計などデータは多岐に渡っている。
販売実績を記録するExcelデータはどんどん増えていった。このため複数のメンバーが同じファイルにアクセスしたいという要望が大きくなり、Linux搭載NASを導入することになった。
しかしこのNASをバックアップする仕組みがなく、万一のときに重要なデータを復旧できないという危険な状態であった。さらにはクライアントPCでメールが消失するという不具合が発生した。映画配給会社と送受信するメールの不具合は業務に多大なダメージを与えてしまう。これらの状況に対応するため、当初は汎用ファイルサーバを導入することも考えた。しかし、ファイルサーバではメールのバックアップを手動で取る必要がある。それを「多忙で外出の多い営業社員が行うのは現実的ではない」(黒井氏)。
またファイルサーバを導入した場合、もし不具合が発生しても専任のシステム担当者がいないため、すぐに対応できないことがネックになる。いかに手をかけずに運用できるか、ということもシステム選定のポイントだ。しかも、使用するユーザー数は10〜20人ほどの予定であり、汎用ファイルサーバはオーバースペックに思われた。 |
|

そんな時、システムインテグレーターの株式会社カントーから薦められたのがロジテックのNAS「LSV-5S1000/4C」とアール・アイのバックアップソフト「Secure Back 3 LiteEdition」を組み合わせたシステムである。右ページの図のように、19台のクライアントPCと共有ドライブとして使っているNASのデータをすべてバックアップするよう構築されている。
このシステムであれば、ユーザーは普段全く意識することなく、指定されたデータが自動的にバックアップされる。「導入の決め手となった」(黒井氏)機能は、ファイルやフォルダだけでなく、ブラウザのブックマークや、O u t l o o kExpressなどのメーラーが持つメールやアドレス帳も自動でバックアップするというものである。
さらにバックアップデータは全て自動で暗号化されるため、セキュリティ面でも安心できる。
このようにユーザーにバックアップ作業を意識させない作りはスムーズな導入を実現した。N A SのO SにはWindowsが採用されており、クライアントPCとの親和性も高く、汎用ファイルサーバの代用として十分な機能を有していた。また「Secure Back 3 Lite Edition」との動作検証済みということも安心して採用できた理由だ。 |

システム導入後間もなく、メールが消失するという障害が再発した。Outlook Expressの機能でメールデータの最適化を実行したときに、必要なメールが消えてしまうという現象だった。システム導入して最初の障害ということで株式会社カントーの担当者に相談したところ、すぐに復旧することに成功。期せずして今回のバックアップシステムの有効性が明らかになった。
|
|

「Secure Back 3 Lite Edition」は直観的な操作を可能にするユーザーインターフェースにこだわった作りになっている。バックアップの設定は、バックアップしたい項目のチェックボックスにチェックを入れていくだけで良い。バックアップタイミングの設定は、「リアルタイム」または「シャットダウン時のみ」といった項目をプルダウンメニューから選択するだけである。
また、バックアップだけでなくリストアまでユーザー自身で実行できる。不具合が起こったときに管理者を呼んだり、システムインテグレーターにサポートを依頼したりしないと解決しないのでは即時性に欠ける。このシステムであればユーザー自身ですぐに解決できるのである。このようにあらゆる場面でシステム担当者やユーザーの手を煩わせない設計になっており、「非常に画期的だった」(黒井氏)と評価していただいた。 |
|

今回導入したバックアップシステムに対して要望をお聞きすると「バックアップのタイミングでシャットダウン時を選べると便利」(黒井氏)とのリクエストをいただいた。偶然にもシャットダウン時にバックアップする機能が「SecureBack 3 Lite Edition」の直近のアップデートで実現されていたため、すぐに解決することに。
このようにユーザーのニーズに合わせて常に進化するところも、今回のロジテック「LSV-5S1000/4C」と「SecureBack 3 Lite Edition」のバックアップシステムのメリットである。確実なバックアップと迅速なリストアを、導入しやすいコストで実現したこのシステムは、さまざまなユーザーにとって貢献できるシステムだといえそうだ。 |
|


 |
主要メールクライアント5種のデータバックアップに対応
Outlook Express、Outlook、Windowsメール、Thunderbird、Becky!に対応。バックアップは自動的に行われ、クライアントPCのユーザに作業を意識させることなく、確実にメールデータをバックアップできます。 |
データを失っても簡単に復旧
もしデータを失ったとしても、直観的なリストア画面を使って、いつでも簡単にデータを復旧できます。システム管理者だけでなく、一般のユーザも自分のデータは自分でリストア可能です。 |
リアルタイムバックアップが可能
上書きなどファイルの更新をリアルタイムで検知してバックアップします。リアルタイムなので、スケジュールによるバックアップと異なり、常に最新のデータをバックアップしておくことができます。 |
低負荷設計でストレスフリー
バックアップによるLANへの負荷を抑える帯域制御機能や同時転送セッション数制御、クライアントへの負荷を軽減できるリアルタイムバックアップ機能など、既存環境への負荷を軽減する低負荷設計です。 |
|


バックアップ
Outlook Expressをバックアップ対象に設定した場合、Outlook Expressを停止・終了することなく、自動的に対象となるデータをもれなくバックアップします。
【対象データ】
メッセージ/アドレス帳/メッセージルール/アカウント情報※/ごみ箱
※パスワードはバックアップされません |
|
リストア
@Outlook Expressのバックアップデータをバックアップ元のクライアントPCにリストアし、AOutlook Expressのインポート機能を使って、データを復旧します。 |
 |
株式会社メイジャー
http://www.major-j.com/
設立:1980年1月9日
代表取締役会長:田邉陽之介
代表取締役社長:西牧昭
映画の前売り券や劇場・美術館などの入場券の販売をおもな業務とする。会社設立から約30年、チケット販売業界ではトップのシェアを持ち、業界をリードしている。 |
|

|
|
今回取材にご協力いただいた営業部営業係長 黒井久義様。
ロジテックNASとアール・アイの「Secure Back 3 Lite Edition」を導入したメリットを詳しくご説明いただいた。 |
|
 |
株式会社カントー
http://www.kantoh.co.jp/
創業:昭和26年10月1日
代表取締役社長:井出 基
今回のシステムインテグレーションをご担当いただいたITS事業部では、オフィスワークの省力化をめざしたさまざまなサービス展開。システム提案からアフターサービスまで、コンピュータネットワークをはじめOA機器のあらゆる分野をサポートしている。
|
|
|
|
|