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NAS導入レポート 西尾レントオール株式会社 様
法人のお客様
導入事例レポート Windows Storage Server搭載NAS

西尾レントオール株式会社 様
総合レンタル企業のパイオニアを縁の下から支える!
全社ネットワークで活用されるロジテックNAS「LSV-5S4C」とTrend Micro「ウイルスバスター コーポレートエディション」


建設機械からアミューズメント機材まで、自社製品開発も行う総合レンタル企業

西尾レントオール株式会社は大阪に本社を置く総合レンタル企業である。大証一部に上場し、関西を中心に日本全国に営業を展開しつつ、近年は海外へもビジネスの幅を広げている。建設機械のレンタルでは業界トップクラスの売り上げを誇る。

公認会計士であった前社長がその経営ノウハウを生かして創業。高度成長期の波に乗り、道路機械のレンタルで業務を拡張した。その後、建設会社が建設機械を自社で持たずにレンタルに移行していくという時代の変化に対応し成長していく。

そして1978年にはレンタルの総合化を目指して取扱商品を拡大。総合レンタル企業の草分け的存在となる。現在では建設機械だけでなく、環境測定機器やイベント関連機材、アミューズメント機材など幅広い商品を取り扱うのが特長だ。

また、既成の商品をレンタルするだけではなく、さまざまな機材を自社開発できるのが西尾レントオールの強みである。一例として、子ども向け遊技コーナー事業では設計、企画段階から関与し、ソフトとハードの両面を提供している。

この幅広い業務領域を持つ総合レンタル企業を縁の下から支えているのが、同社情報システム室である。同社にはロジテックのWindowsStorageServer(WSS)搭載NAS「LSV-5S4C」シリーズをご導入いただいている。「LSV-5S4C」は全国の事業所に置かれ、全社的なネットワークの一端を担っている。


導入コストまで考えて選ばれたWSS搭載NAS

西尾レントオール株式会社情報システム室主担辻野東亜氏、関隆史氏に今回ご導入いただいたシステムについてお話を伺った。

西尾レントオールの情報システム室は全社のITシステムを管理する部署である。既存のアプリケーションを利用することもあるが、多くをオリジナルの自社開発システムでまかなっている。このため自社の業務にフィットしたシステムの構築ができるのである。

情報システム室では最近全社的にクライアントPCの入れ替えを行った。これに先立って課題となったのが、データの退避先である。古いクライアントPCのデータを新しいPCに入れ替える際に、一時的にデータを預ける場所が必要になったのだ。このとき、システムインテグレーターに相談して薦められたのがNASだった。NASであればネットワーク経由でデータのバックアップができるからだ。

さらに選択肢が二つあった。NASのOSをLinux系のハードウェアにするか、Windows系のハードウェアにするか、である。NAS本体の価格はLinux系のNASの方が安かった。しかし、最終的に選ばれたのはロジテックのWSS搭載NAS「LSV-5S4C」シリーズだった。

理由の一つは導入コストだ。Linux系のNASは本体が安くても、導入に手間と時間がかかる。社内システムに参加させるためのテストに必要な期間と作業量を見込んでおく必要があるのだ。

一方、西尾レントオールではWindowsサーバによるドメインが構築されているため、WSS搭載NASであれば簡単にドメインに参加できる。また「使い慣れたWindows系OSなので、設定時の手間もあまりかからない」(辻野氏)。特に今回のクライアントPCの入れ替えは時間に余裕がなく、準備段階のNAS導入でつまずくわけにはいかなかった。

また、情報システム室が将来的に考えていたネットワークの機能追加についても、WSSに利点があった。例えば後述するDHCPサーバの導入である。本来ならそのために汎用サーバを用意する必要があるが、これもWSS搭載NASでまかなえることが分かった。Linux系NASと汎用サーバを組み合わせて実現することを考えると、1台で複数の役割をこなせるWSS搭載NASは結果的にコスト面で有利になる。

WSSのコスト的なメリットはこれだけではない。「CALが要らないので助かりました」(辻野氏)。つまりNASに接続されるクライアント数に応じたライセンス料が不要なのだ。CALが必要なOSだとクライアントが増えるごとにライセンス料がかかってしまう。将来的な拡張を視野に入れている情報システム室のニーズにも、CAL不要のWSS搭載NASだから応えることができた。


各拠点のNASがネットワーク全体を効率化

「LSV-5S4C」シリーズを使って構築された全社的なネットワークは右ページを参照して欲しい。基幹システムを司るAS/400とWindowsドメインを司るWindowsサーバからなる本社サーバを中心に、全国の営業拠点がネットワークで結ばれる。営業拠点には「LSV-5S4C」が配置されており、そこにクライアントPCが接続されている。

各拠点の「LSV-5S4C」が担っている役割は回線帯域やサーバーリソースの分散化だ。各種のアップデートなどは本社から全国にネットワークを通じて配信されるが、個々のクライアントPCが一斉に本社サーバにアクセスすると回線が占領されてしまい、本来業務に支障が出てしまう。

そこで、業務が終わった深夜の時間帯に各拠点のNASが本社サーバにデータを取りに行くようプログラムした。クライアントPCには、起動時にNASからデータが配信される。NASとクライアントPC間はLANで結ばれているので、大きなデータでもあまり問題にならない。

逆に、各クライアントPCからデータを集める場合は、いったんNASにデータを集めてから、深夜の時間帯に本社サーバへ転送する。拠点ごとに「NASが司令塔になって」(辻野氏)データを集約し、本社サーバや回線への負荷集中を防いでいるのである。


WSS搭載NASがDHCPサーバとして活躍

システムの導入前にロジテックから貸し出された検証機をテストする中で、さらなる業務効率化のアイデアが形になった。その一つがNASにDHCPサーバの役割を持たせることだ。それまでは情報システム室で全社のクライアントPCのIPアドレスを管理していた。しかしクライアントPCの数が増えることで管理が困難になってきた。DHCPサーバが各拠点にあれば自動化できるが、そのためだけに拠点ごとにサーバを設置するのも非効率である。

そこで、WSS搭載NASが持っているDHCPサーバを活かすことになった。各拠点のDHCPサーバを「LSV-5S4C」に任せたのである。必要な性能が出せるかどうかという懸念もあったが、「事前のイメージ以上に動いてくれました」(辻野氏)とのことだ。「LSV-5S4C」の機能を活かすことでIPアドレス付与が自動化し、システム導入の効率化が図れたのである。


相互動作確認済みのウイルス対策ソフトでセキュリティも万全

西尾レントオールではウイルス対策ソフトとして以前からウイルスバスターコーポレートエディションを使用していた。「これまでの実績で大きなトラブルがなかった」(辻野氏)こともあり、今回の「LSV-5S4C」導入に合わせて最新のバージョン8にアップデートした。そして「LSV-5S4C」を各拠点のウイルスバスターのパターンファイル配信サーバとして利用している。これも本社サーバへのアクセス集中防止に一役買っている。

「LSV-5S4C」は、ウイルスバスターコーポレートエディション(サーバ版)8.0/8.0SP1との共同互換性テスト済みの証であるTrendMicroTestedロゴを取得しているため、安心してインストールができる。ユーザーが一から動作検証をする必要はないのがメリットだ。

こうして最新のウイルス対策が「LSV-5S4C」導入とともに実現し、より安全なネットワーク環境が整った。


常に次の手を考え続ける縁の下の力持ち

今回の導入にはシステムインテグレーターとともにエレコム・ロジテックの担当者もサポートに当たらせていただき、「各メーカーさんとの連携がすごく良くできました」(関氏)とご評価いただけた。

情報システム室ではさらなるシステムの効率化を目指して、いろいろと準備が進められているようである。西尾レントオールの円滑な事業を支える縁の下の仕事はこれからも進化し続ける。








RAID5システム搭載
BOX型NAS

LSV-5S4Cシリーズ

ロジテックの「LSV-5S/4Cシリーズ」が選ばれた理由がここにある!


ロジテックWSS搭載NAS「LSV-5S4C」を導入したシステム構成

社内のセキュリティを強化する安心のソフトウェア トレンドマイクロウィルスバスターコーポレートエディション(サーバ版)8.0/8.0SP1
  ●Windowsサーバ向けウイルス対策の定番製品
●Windows Storage Server 2003 R2に対応、NASのウイルス対策強化をサポート
●1台ごとのきめ細かい設定に対応
●Webブラウザベースで簡単に導入でき、使いやすい管理ツール
●パッケージ製品ならサーバ1台につき1パッケージ※でお得
※仮想化の場合を除く


西尾レントオール株式会社
http://www.nishio-rent.co.jp/

設立:1959年

代表取締役社長:西尾公志

大証一部に上場する総合レンタル企業。関西を中心に日本全国に営業を展開しつつ、近年は海外へもビジネスの幅を広げている。建設機械のレンタルでは業界トップクラスの売り上げを誇る。
 

今回取材にご協力いただいた、左から情報システム室主担辻野東亜様、関隆史様。ロジテックのWSS搭載NAS「LSV-5S4C」の導入経緯と、「LSV-5S4C」を社内システムでどのように運用しているかを詳しくご説明いただいた。

  リコー関西株式会社

設立:1967年1月13日

取締役会長執行役員:榊 二朗 (さかき じろう)
代表取締役社長執行役員:佐藤 邦彦 (さとう くにひこ)

ドキュメントソリューションをベースとしたリコーのデジタル複写機、プリンター、ネットワーク関連商品、消耗品の販売、及び機器保守、アフターフォロー等をトータルで提案及び提供。今回のシステムインテグレーションをご担当いただいた。



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