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NAS導入レポート パナソニック電工ネットソリューションズ株式会社 様
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パナソニック電工ネットソリューションズ株式会社はサーバソリューションの提案やパッケージソフトの開発を手掛けるパナソニック電工グループのシステムインテグレーターである。
サーバソリューション事業の一環として注力されているのが、仮想化技術である。
現在は大企業を中心に導入が進んでいる技術だが、いずれは中小企業へと伸びていくことが期待されている。
同社ではユーザーに対して仮想化技術の提案を進めると同時に、自社の業務用サーバの仮想化を行い、日常的に使用している。その仮想サーバのバックアップにロジテックのNAS「LSV-5S1000/4C」をお使いいただいている。
今回は同社内で仮想化ソフトウェアVMwarevSphere 4とロジテックのNASを組み合わせたシステムを構築、運用している同社技術本部ソリューション技術部システム技術グループ 主任 田中一敏氏、福原洋一氏にお話を伺った。 |

ソリューション技術部システム技術グループはサーバソリューション事業を行う部署である。顧客に提供する仮想化はもちろん、社内システムの仮想化においてもVMwareを使用している。選定の理由は「仮想化のスタンダードであり、海外・国内での実績も非常に多い」(田中氏)という点を評価してのことである。
仮想化は幅広い概念を含むが、ここでは物理的なサーバ上でソフトウェア的に作り出した仮想のサーバを構築する技術を指す。仮想化されたサーバは物理的なサーバに縛られないので、1つの物理サーバに複数の仮想サーバを構築することができる。このため従来、用途別に用意していたサーバの数を減らすことができる。仮想化により1台で何役もこなすサーバを構築できるからである。
これはマシンパワー的にも効率アップにつながる。通常のサーバは常に負荷が最大になることはなく、ほとんどの時間はパワーを持て余している。仮想化すれば複数のサービスを1台のサーバに集約でき、マシンパワーを余すことなく使うことができるのである。
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同社のサーバはVMwareによって4台の物理サーバ上に130台余りの仮想サーバが構築されている。従来はサーバーラック二本がいっぱいになるラックマウント型と壁一面に二段分並んだタワー型サーバがオフィス内にあったそうだ。それが仮想化のおかげで、ラック一本分で足りる数になったという。「40台あったサーバを4台に集約することができました」(田中氏)ということだ。
仮想化されているのはメールやウェブサーバ、また会計や勤怠管理のサーバなど業務に欠かせないものだ。さらにシステム開発に必要な試験用サーバなども仮想化されている。バージョン違いなどの異なる環境をいくつも保持しておけるため、同社のパッケージソフト開発部門も含めて開発業務の効率化に役立っているとのことだ。
業務に合わせて増えていくこれらのサーバを物理的に用意していくことは難しい。しかし仮想化すれば容易に実現できる。
仮想化技術は多様化するビジネスニーズに合わせて、柔軟に対応できる手段だ。大企業では既にかなり普及しているが、今後は中小企業、SOHOにも波及していくと見られている。
また物理的なサーバの数が少なくなれば、「ハードウェア保守費用を抑えることができるというメリットがある」(田中氏)。さらに電気代が下がりコストを低減できる効果も期待できる。近年の省エネに対する要求にも応えられるのである。
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仮想化した時に難しいのはバックアップ体制の構築だ。
本格的なバックアップシステムは仮想化のコストメリットを相殺してしまう。サーバとストレージの本体価格が高価なのに加え、バックアップソフトのライセンス料は仮想サーバでも1サーバごとに必要になることが多い。
この問題をVMwareのオプションとロジテックのNAS「LSV-5S/4C」シリーズが解決した。
VMware vSphere Enterprise Plus、Advanced、およびEssentials Plusの各エディションには「VMware Data Recovery™ 」というオプションが標準添付される。これは「VMwareに付属する仮想のバックアップ用サーバと思っていただけると分かりやすい」(福原氏)。仮想サーバを丸ごとバックアップすることができる機能である。Data Recoveryが付属するエディションであればバックアップソフトに対する追加投資は必要ないのである。
Data RecoveryとロジテックNASという組み合わせが「バックアップにかかるコストを極端に低くする」(田中氏)ことを可能にしたのだ。
今回様々な方法で動作検証を行うことで、Data Recovery+ロジテックNASの有用性がはっきりしたという。 |
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Data Recoveryは差分バックアップの機能があり、世代管理が可能である。最初のフルバックアップこそ総容量に応じた時間がかかるが、差分バックアップは短時間で完了する。同社では業務用の仮想サーバ十数台をロジテックNASにバックアップしている。差分なら早くて1分間、更新データ量が多い場合でも1時間もあれば完了するという。
条件が異なるので同列には比較できないが、「複数のタスクを実行している汎用サーバよりバックアップ専用に設置したロジテックのNASの方が短時間でバックアップが完了してしまった」(福原氏)とのことだ。ロジテックのNASを仮想サーバのバックアップ専用機に特化させることで、十分な性能を引き出すことができたと言える。汎用サーバに比べて十分低価格なロジテックNASだからこそ可能になった構成である。 |
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 サーバを一台リプレースするために仮想化しようとするとイニシャルコストが割高に思えるかもしれない。しかし5台もサーバがあれば仮想化によるメリットは十分に享受できる。
中小企業やSOHOにも仮想化の波が来るのは必然と言える。その場合にバックアップシステムのコストがボトルネックになりかねない。VMware Data RecoveryとロジテックのNASの組み合わせはそのようなニーズにぴたりとはまる解答になりそうだ。
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- ディスクベースのバックアップとリカバリが可能
- フルバックアップに加え、差分のみの保存で、バックアップ時間を短縮
- 仮想マシンイメージ全体での復旧に加え、Windowsサーバについては、ファイル/ディレクトリ単位のリカバリが可能
- WindowsのVolume Shadow Copy Service(VSS)をサポート
- バックアップと仮想マシンの管理をひとつのコンソールで実行可能
- バックアップ時の重複排除により、ストレージ使用容量を削減可能
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パナソニック電工ネットソリューションズ株式会社
http://pewjnet.panasonic-denkois.co.jp/
設立:2008年1月30日
代表取締役社長:前川満
パナソニック電工グループのシステムインテグレーション事業展開の一躍を担う戦略企業。パッケージソフト開発・システムソリューション提供の経験とノウハウを強みに、業務革新に必要な情報技術の導入・活用・定着手法などを展開している。 |
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今回の取材にご協力いただいた、技術本部 ソリューション技術部 システム技術グループ 主任 田中一敏氏(写真左)と福原洋一氏(写真右)。 |
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