トップ > 法人様向け製品情報 > 導入事例レポート > ネットワーク接続型HDユニット(NAS) > レポート(7)
ご検討の方はぜひお気軽にお問い合わせください!
NAS導入レポート 横須賀市教育研究所 様
法人のお客様
導入事例レポート Windows Storage Server搭載NAS

横須賀市教育研究所 様
横須賀市の教育を情報技術の面で支えるシステムに、ロジテックNAS“LSV-5S4C”シリーズが活躍!
大容量データを安心して保存できるRAID機能搭載。障害発生時には、通知機能で運用・管理をサポート。


横須賀市の教育をICTの面から支える組織

横須賀市教育研究所には横須賀市教育委員会内における研修や調査・研究そして情報に関連する部署が設置されている。今回お話を伺った教育情報担当課では、主に各学校におけるICT(情報通信技術)の利活用を推進する事業を行っている。また市内および隣接する三浦市、葉山町の学校間イントラネットの維持、管理も行っている。

横須賀市では、中学校は教員のPC普及率は100%、小学校においても80%以上であり、来年度にはほぼ整備が完了する。今後は整備された機器をいかに活用するかというステージを迎える。また横須賀市教育研究所は研修設備も整っており、研修を通じた教職員の知識やスキル向上にも力を入れている。

このように学校教育のICT活用に積極的に取り組んでいる横須賀市の全小中学校に、ロジテックのWindows StorageServer(以下、WSS)搭載NAS「LSV-5S4C」シリーズが導入された。導入の経緯と学校内や学校間ネットワークにおいて「LSV-5S4C」がどのように活用されているのかを横須賀市教育研究所 主査指導主事  木尚氏、同指導主事伊藤英幸氏、そして今回のシステムインテグレーションをご担当いただいた株式会社JMC 第1販売部 横浜支店主任 西村一郎氏に伺った。


高いセキュリティで個人情報を守るメインサーバと学校間ネットワーク

学校教育へのICT活用が当たり前になった現在、横須賀市でも様々な取り組みが行われている。利便性が向上する反面、情報漏洩などセキュリティ面の脅威に対する体制が必要となってきた。「安全にデータを守りながら、必要な場合はすぐに取り出せる仕組みがカギ」(西村氏)であった。横須賀市では個人情報など重要なデータを守るために、個別のPCにデータを置かないという方法を採っている。横須賀市教育研究所が管理するメインサーバ上にストレージを用意して、「個人情報が含まれるようなデータを保存する」(伊藤氏)ようにしている。

メインサーバはActive Directoryを使って管理されており、市内の教職員に一人につき1IDを割り当てている。これにより校内のどのPCを使ってもネットワークを通じて本人専用のフォルダを参照することが可能となる。パソコン室や職員室など複数の場所でPCを使用する教職員には非常に使いやすいシステムだ。さらにフィルタリングやウイルス対策は学校間イントラネットを使って、メインサーバから一括で設定・管理している。


デジタル時代の学校教育に必須の大容量ストレージとしてNASが選ばれる

このように高度なシステムが構築された横須賀市の学校だが、学校教育のデジタル化が進むにつれていくつかの課題が出てきた。学校教育の現場でも「画像や動画など容量の大きいデータを扱うことが増えてきた」(伊藤氏)のである。そこで選ばれたのが各校に1台ずつNASを導入し、大きいデータの共有に使用するという方法だった。

横須賀市では平成15年から市内の小中学校・特殊学校合わせて全74校の職員室にデスクトップPCと、コスト面を考慮して120GBの容量を持つシングルドライブのLinux搭載NAS、共有して使えるレーザープリンタの3点セットが整備されていた。PCは学校代表のメールアドレスの送受信や学校ホームページの更新に使われており、NASは個人情報を含まないデータの保存に使用されていた。

しかし使っていくうちにNASの容量不足やトラブルの多さが問題になってきた。特に「ドライブの破損時にデータの復旧が困難である」(西村氏)点が大きな問題となった。そこで今回機器選定の条件としてRAIDが組めることは必須であった。またセキュリティ面や利便性から学校間ネットワークで使用しているActive Directoryに連動できることも必須条件として挙がった。さらに障害発生時にシステムから通報できる機能も必要とされた。

これらの条件に当てはまったNASがロジテックの「LSV-5S4C」であった。


ロジテックのWSS搭載NASだからできたスムーズな導入
PCラック上にすっきりと収まった“LSV-5S4C”。コンパクトさも特長のひとつ。横須賀市の小中学校、全74校に導入されている。(写真:市立明浜小学校)

今回のシステムは全74校への導入だったが「大きな問題はなかった」(西村氏)という。事前に旧来のNASを引き取ってデータを移行した状態で「LSV-5S4C」を納品、学校間ネットワークのWindowsドメインに参加させてからはセンター側からの設定のみで完了した。Windows OSを搭載しているためActiveDirectoryに正式対応しているWSS搭載NASのメリットが活かされた形だ。

Windowsドメインの情報が流用できなければ一校あたり数十人のユーザー設定を一から行う必要があり、大幅な負担増となっただろう。

またNAS本体にトレンドマイクロ社のウイルスバスター コーポレートエディションをインストールしており、、セキュリティ対策も万全である。「LSV-5S4C」はTrend Micro Tested ロゴを取得しているため、一から動作検証をする必要がなくスムーズに導入できる。これもLinuxをOSにしているNASにはできないWSS搭載NASのメリットである。

教職員から見た場合、旧来のNASにあったデータがそのまま使うことができて、さらに容量や信頼性が向上していることになる。教職員の負担を増やさない、という教育情報担当課の狙いが上手く実現できた。

※ハードウェア/ソフトウェアベンダーとトレンドマイクロ社が協力し、両社で検証を行い正常な動作が確認された製品に付与されるロゴ


使いやすさを追求し、教職員が本業に集中できるシステムの構築に成功

教育情報担当課の考え方として、「先生方の本職は教育・授業であり、校務処理のために使うシステムで手を煩わせたくない」(木氏)というものがある。そのため、今回のNAS選定でも「特に意識せず普段使っている状態でしっかりセキュリティが守られている」(木氏)という点が求められた。

ロジテックの「LSV-5S4C」であればWSSを搭載しているため、既に整備されているActive DirectoryによるID管理ができる。このため教職員は新たにNASが設置されたことすら意識することなく、ルールづけられたフォルダにファイルを保存するだけで適切なストレージにデータが収まるようになっている。

またRAID5によるデータの保護も大きなメリットである。シングルドライブのNASでは故障時などにデータの復旧ができない恐れがある。RAID5ならばデータが完全に失われる可能性は格段に低くなり、故障から復旧のタイムラグもほとんど発生しない。

故障などのトラブルによって教職員のシステムへの信頼が低下することは何としても避ける必要があった。システムが信頼されずに各人がUSBメモリなどで個別にデータを管理するようになると、セキュリティを確保することができなくなるからだ。

しかしながら限られた予算の中で必要以上に高価な機器を導入することもできない。ロジテックの「LSV-5S4C」は比較的安価に求めている条件を満たすことができた。実際に導入されてからの評判については現場の先生方から「前向きに受け止められている」(木氏)そうだ。


ロジテックのNASが実現した現場から評価され、活用されるシステム

エンドユーザーである教職員が「何を求めているかを適切につかむ事が重要」(木氏)であり、上手くつかめば導入したシステムは歓迎されるし、独りよがりなシステムは使われずに廃れてしまう。幸いなことに「NASを初めとして今回導入した3点セットは非常に評判がいい」(伊藤氏)とのことである。

今後は自然災害時にも対応できるバックアップ体制やさらなるセキュリティ向上を目指してデータの暗号化についても考えられているそうだ。




   
RAID5システム搭載 BOX型NAS
LSV-5S4Cシリーズ
ロジテックのWSS2003 R2搭載NAS“LSV-5S4C”シリーズが選ばれた理由がここにある!








NASの理想的な集中管理が可能
コンパクトなCube型のNAS。USBポートを使ったUPSとの連動も可能。NASはActive Directoryで管理されています。また、万一障害が発生してもイベント通知機能により、指定先に通知されます。これらの機能より、メインサーバがある横須賀市教育研究所で集中管理ができるようになっています。
各学校の教職員は、NASの日常の管理運用に手間を取られることがありません。


横須賀市教育研究所 教育情報担当課
http://www.edu.city.yokosuka.kanagawa.jp/yes/

担当課長:野間俊行

教育に関する専門的、技術的事項の調査研究及び教育関係職員の研修等を行い、横須賀市の教育の向上に役立つためのさまざまな事業を進めている。教育情報担当課は、教育の情報化の進展に伴い、平成21年教育研究所内に新設された。

 

株式会社JMC
http://www.jmc.ne.jp/

設立:1975年9月18日

代表取締役社長:吉岡昌明

JMCは教育の情報化を支援する、教育業界に特化した専門企業。
ネットワークの設計や、機器の導入・保守サービス、そしてアプリケーションのコーディネートを自社で一貫して提供している。神奈川県内では約45%の公立学校への、パソコンの導入実績がある。また、自社開発した学校情報セキュリティ支援ツール「Hardlockey」は、全国200以上の自治体、私立学校で利用されている。

 

今回の取材にご対応いただいた、
左から、横須賀市教育研究所 教育情報担当課 主査指導主事木尚様、
同研究所 教育情報担当課 指導主事伊藤英幸様、
そして今回のシステムを納入された株式会社JMC 第1販売部 横浜支店主任 西村一郎様。



NAS導入レポート 横須賀市教育研究所 様
<<導入事例レポート一覧へ戻る