
【長門市立油谷小学校様・長門市教育委員会様】
ICT教育用ノートPCのフレキシブルな運用のために、エレコムの無線アクセスポイントを導入!
ICT教育用ノートPCのフレキシブルな運用のために、エレコムの無線アクセスポイントを導入!
山口県の西北部、本州の最西北端に位置する長門市。東は萩市、南は下関市と美祢(みね)市に接し、北側は国定公園に指定されている。美しい日本海の風景が広がっている。豊かな漁場に近い同市では、多くの漁港が点在し、明治の終わりまでは古式捕鯨で栄えた。
同時に水産加工業も発展してきた。市内には5つの温泉郷があるなど、観光地としても知られる。
平成17年に一市三町が合併して、現在の長門市の姿となった。
無線アクセスポイントの導入で、
ノートパソコンの教室での利用が快適に
長門市の西部に位置する油谷(ゆや)小学校は、平成26年10月に新校舎が完成したばかりである。開口部が大きく明るい教室は、通路側からも授業の様子をうかがいやすく、全体的にオープンな造りとなっている。
同校では、校舎の建て替えと同時に、ICT教育用のパソコンもリニューアルされノートパソコンを導入。同時にエレコムの無線アクセスポイント(以下、無線AP)も多数導入された。今回は、同校で視聴覚機器の担当をされている吉田先生に、ICT教育の内容やパソコンおよび無線LANの運用実態などについてお話を伺った。
油谷小学校のパソコン教室に導入されたのは、1クラスの人数の上限に合わせた30台のノートパソコンである。うち、10台が無線LANに対応している。無線APは、各教室のほか、図書コーナーなど校内の主要箇所に設置されているため、さまざまな場所でインターネットへのアクセスが可能になっている。
- 教室内無線AP
- 各教室に設置されている無線AP。保護カバーでしっかりガードされている。
- 図書コーナー無線AP
- 1階ホールの一面に設けられた図書コーナーなど、校内の随所でインターネットにアクセスできる。
旧校舎では、パソコン教室のデスクトップPCしかなく、無線LANを利用できるようになったことでずいぶん授業での運用がしやすくなったという。「社会や理科、総合的な学習の時間などで、授業の途中にパソコンを持って来て調べ物をしたり、映像を見たりということができるようになりました」と吉田先生。以前は、クラス全員でパソコン教室へ移動するしかなかっただけに、「パソコンに触れる機会は以前よりも増えた」という。
他にも、インストールされている学習・授業支援ソフトを使ってキーボードのタイプ練習をしたり、プレゼンテーションソフトで「6年生を送る会」で上映するクイズを作ってみたりと、さまざまな用途で活用されているという。
“楽しかった”で終わらないよう、効果的な運用を考えていく必要がある。
「パソコンと聞くと、子供たちの目の色が変わる」という吉田先生。「その期待に応えられるような授業をしていかなければなりませんし、そういった活用法を他の先生方と共有していく必要があります」という。
「パソコンが”楽しかった”で終わらないよう、私たちが支援していかなければなりません。今後は、授業の中のどの部分で、どのように使うのかを考えていくことが大事になってくるのではないでしょうか」
- 長門市立 油谷小学校教諭 吉田 様
- 校舎外観
- 2014年に建設された、真新しい油谷小学校の校舎。
開口部が大きく、校内には明るい日差しがあふれている。
教育現場の声を聞きながら、小中学校のICT環境の整備を推進
油谷小学校をはじめとする、市内の小中学校の施設面やハード面の管理を担当しておられる長門市教育委員会の椎葉様に、同市のICT教育に対する考え方について伺った。

地域によるICT化の格差を無くす取り組みを推進中
「当市は、平成17年に一市三町が合併したこともあって、教育のICT化が進んでいる地域と、そうでない地域の差があります。現在、その差を埋めていこうとしているところです」と語る椎葉様。パソコン教室は全ての小中学校にあるが、無線LANは導入していない学校もあるとのこと。
「国では2020年までに、小中学生1人に対し1台のタブレット端末を整備する目標を掲げていますが、当市ではまだまだそこまでは至っていません。一部、企業から寄付のあったタブレット端末を特別支援教室に導入していますが、そこでの利用実態などを見て、運用方法を探っていかなければならないし、維持管理の仕方など考えていくべき課題も多いですね」
一方的に教育委員会が導入を進めるのではなく、現場での運用の様子も見ながら検討していきたいという椎葉様。先生方からの要望も随時聞いているが、多いのは電子黒板へのニーズだという。
「平成23年に国の交付金を活用し、市内の各小中学校に1台ずつ設置しました。ただ、大型で重いため、フロアが違うと移動が大変なので各階に1台ほしいという要望が多いですね」
こういったニーズが上がってくるのは、教育現場での教員のPC利用がそれだけ進んでいることが想定される。
保護カバーや高い耐熱性を評価いただき、エレコム製無線アクセスポイントを導入
今回エレコムの無線APを導入いただいた経緯について、椎葉様に伺った。
「パソコンや周辺機器については、専門業者にアドバイスを求めることが多いのですが、無線APについても数社の候補を出していただきました。その中で、教室に設置するにあたって保護ケースがあることや、50℃までの耐熱性能があるということで、耐久性にも優れているに違いないとエレコムさんの製品を選びました。他にはもっと多くのアクセスに対応できる機器もありましたが、そこまでは必要ないと判断しました」と椎葉様。小さな子供たちの多い環境だけに、エレコム製無線APの耐久性の高さを評価いただいたようだ。
授業の双方向性を高めるほか、児童生徒の主体性や意欲、関心を高め、知識と理解を深めるなどの効果があるとされるICT教育。

- 長門市教育委員会
教育総務課 総務係 係長 椎葉様
機材の管理面やリテラシーの問題など、さまざまな課題があったとしても、教育現場でのICT化の流れが逆流することは考えにくい。
一方、使う側の子供たちはスマートフォンやポータブルゲーム機などで、すでにインターネットを身近なものとして日常的に接している「デジタルネイティブ」である。長門市様でも、そういった教育現場の状況を汲み取りながら、随時ICT教育環境の充実に取り組まれている。
先述した油谷小学校の吉田先生は、「教員の側も、もっと知識を蓄える必要がある」と語る。これまでの学校教育を大きく変える「ICT化」という大きな流れに対して、現場では関係者による真摯な取り組みが続けられている。
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