
【砂川市立砂川中学校 様】
ICT教育への取り組みが進む北海道・砂川市。
最大接続台数が多く平等通信機能を備えた無線APが、タブレット授業の円滑な運営をサポート
ICT教育への取り組みが進む北海道・砂川市。
最大接続台数が多く平等通信機能を備えた無線APが、
タブレット授業の円滑な運営をサポート
北海道砂川市は、札幌市と旭川市のほぼ中間に位置する、人口約18,000人のまちである。市内を南北に縦貫する国道12号線沿いには、有名な菓子店やカフェが集まっていることから、このエリアは「すながわスイートロード」としても知られている。
砂川市教育委員会では、市内の小中学校のICT教育推進のために無線LAN環境の導入や、パソコン教室の整備などを続けてきた。
この度、タブレットの導入にともないエレコムの無線アクセスポイント(以下、無線AP)が設置された砂川中学校を訪ね、その運用方法や使い勝手についてお話を伺った。
パソコン室の旧機種をWindowsタブレットにリプレース
砂川中学校のパソコン教室では、これまでデスクトップパソコンをお使いだったが、年数が経ったこともあり、昨年40台がすべてWindowsタブレットに更新された。液晶モニターは従来の物をそのまま使用しながら、モニターの背後にタブレットを配置し、キーボードやマウスを接続して運用されている。主に、技術科の授業の時にExcelやWordの使い方を学んだり、他の教科の「調べ学習」で使われたりすることが多いという。- Windowsタブレットにモニターとキーボード、マウスを接続して運用している、砂川中学校のパソコン教室。
- タブレット端末は液晶モニター背面のポケットに収納されおり、端子類を抜くと持ち出すことができる。
「当中学校では、2年前に全ての教室と体育館で無線LANが使えるようになりました。タブレットを教室で使うという授業はまだ行っていませんが、いつでも使える状態にあります」と話すのは、同中学校で情報機器導入などを担当する事務職員の宮之上氏だ。
「パソコンが使える子はどんどん先に進んでいきますし、使えない子はまったく使えないので、授業の温度差はかなりあります。ただどの子も、卒業後普通にOfficeが使えるぐらいには習熟してほしいと考えています」(宮之上氏)
費用対効果、最大接続台数、平等通信機能が採用のポイントに
砂川市内の小中学校へのタブレット等の導入を行ったのが、OA機器や事務用品などを扱う株式会社オオヤマ様である。
「公立小中学校への機器の導入においては、決められた仕様に基づいて機種を選定しますが、通信機能として、エレコムさんの無線APが、最大接続数が多いことや平等通信機能が付いているということで、最も効果的であると判断しました。」と語るのは同社システムサービス課の根岸氏だ。
今回、導入となったWAB-M2133は、5GHz帯と2.4GHz帯の同時利用に対応しており、同時接続が最大250台(推奨接続台数125台)と多いのが特徴である。また、平等通信機能は、多数の端末が接続した時に動画再生やデータダウンロードにおける通信処理の待ち時間を軽減できる機能である。
ICT授業の進行をスムーズにする「平等通信機能」とは
砂川中学校のように、1人1台の端末を使用する環境では、40台程度の端末が同時に無線APにアクセスすることになる。このような場合、通信処理がもたつくと、動画の再生やデータのダウンロードに差が生まれてしまう。
端末ごとの通信状況を均一化する平等通信機能は、複数端末の同時利用による通信処理の待ち時間を軽減。1人1台の端末利用環境下での、利用端末ごとの通信処理時間のばらつきを解消し、円滑な授業の進行をサポートしてくれる。
- 詳細については、[ WAB-M2133製品ページ ] もご覧ください。
上の写真は、50台のタブレット端末で、同じ動画を一斉に配信した実験の模様である。平等通信機能を使った場合(左の写真)は、ほぼ同じ再生状況であるが、平等通信機能を使わないない場合(右の写真)は、再生箇所にバラつきが生じている。
この動画は、接続された複数のクライアント間で通信スピードを平等化する機能のテスト映像です。 本機能は法人向け無線LANアクセスポイントの新製品「WAB-M2133」に搭載されたものと 同じ技術の実験映像です。
※映像は開発中ハード・ソフトにて撮影をおこなっております。
今後もICT教育を推進
砂川中学校では、体育館にも無線APが設置されているため、体育の授業やクラブ活動などでの運用も可能である。
「体育の先生がタブレットを持って行って、授業で使うこともあります。運動の様子を動画撮影して、フォームの指導を行うといった用途ですが、このような環境があるのですから、もっと生徒が自主的に使いこなせるようにしていきたいですね」(宮之上氏)
他にも市内小学校ではICT教育を積極的に行っている学校もあります。
「昨年は、市内に住むプログラマーの方を招いて、小学校5年生向けにプログラミングの出前授業を行いました。2020年に小学校でプログラミングの授業が必修になるということで、それに先立ってやってみようという試みでした。今後もこのような試みは行われていくと思われます」(根岸氏)
スマートフォンに慣れ親しんでいる子も多い現代の小中学生だけに、ネットリテラシーについての教育も重要な課題だ。
「当校では、専門家の方を呼んで年に1度『携帯・スマホ安全教室』を開催しています。その他、情報モラルについては授業の中で教えるようにしています」(宮之上氏)
- 廊下の要所に取り付けられた無線APにより、すべての教室でインターネットに接続することができる。
- セキュリティカバーが標準で付属しているため、誤って物をぶつけたりした時の故障の心配も少ない。
教育用ネットワークのストレージとして
エレコム製NASを導入
砂川中学校のパソコン教室には、エレコム製のNASも導入された。校内のネットワークは教育系統と校務系統の2つに分けられているが、NASは教育系統ネットワークのストレージとして使われている。
「教員は教育系統のネットワークに入り、NASに保管されている生徒のデータを閲覧することができます。評価などの作業を職員室からできるのはとても便利ですね」(宮之上氏)
文部科学省の指針に則り、日本全国で進むICT教育への取り組み。日本の将来を担う子どもたちへの教育現場で、エレコムの技術と製品が役立っている。
- 砂川市立砂川中学校
宮之上 様
- 砂川市立砂川中学校
- 株式会社オオヤマ
システムサービス部
根岸 様
- 株式会社オオヤマ
ご採用機器
- 法人向け11ac対応無線アクセスポイントインテリモデル
-
WAB-M2133
- Linux搭載 2BayNAS (ネットワークアタッチドストレージ)2TB
NSR-MS2BLBシリーズ -
NSR-MS2T2BLB
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