無線LAN導入レポート - 無線アクセスポイント

2018年7月2日に開業した
福島県初のキャビネットホテル「WOW!S（ワウズ）」

キャビネットホテル「WOW!S」は、繁華街のあるJR郡山駅西口から徒歩約5分という便利な立地に開業した。ビジネス客や観光客だけでなく、終電の後も遊びたいという地元客をもターゲットにした、新しいスタイルのホテルである。

最大の特徴は、複合的な客室タイプを用意している点だ。一般的なダブルルーム・シングルルーム・和室に加え、キャビン・カプセル（男性のみ）の5種類から客室を選ぶことができる。また女性専用フロアを設けるなど、キャビンタイプのホテルに馴染みが薄い女性客にも受け入れられるよう配慮をしたという。宿泊料金は男性専用のカプセルが2,200円から、女性用のキャビンルームが2,900円からと、これまでなかった低価格帯であることも話題を呼んでいる。
取材時点では開業後2か月だったが、稼働率は好調で市内のホテル関係者からも注目されているという。

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  カプセルタイプ

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  キャビンタイプ

性能とコストのバランスでエレコムを採用

「WOW!S」は、かつてビジネスホテルであった建物をリノベーションすることによって生まれ変わったホテルである。無線APの機種選定にあたって、どのような条件を出したのか細川支配人に伺った。

「当ホテルは、満室で99名の収容が可能です。また1階にはレストランもあります。販売店さんには、接続スピードが十分であること、ホテル内のどこからでもアクセスできること、長期間使うことになるのでコスト面に優れたものを選んでほしいと伝えました」

試験機を使って無線APの配置を検討

鉄筋コンクリート造、地上5階・地下1階建の「WOW!S」は、2階から5階が客室フロアで、地下1階が男性用大浴場となっている。また、1階にはレストラン・レセプション・談話室・ラウンジ・屋外カフェテリアなど、多彩な機能を持つ空間で構成されている。これらの空間のどこにいても、無線LANが使えるよう、無線APの配置は綿密に計画されている。

「エレコムさんに試験機をお借りして、実際に確かめながら配置場所と台数を決めていきました。壁やドアの材質によって電波の届きやすさが違うので、多いフロアで4台、少ないフロアで2台を配置しています（鈴弥洋行様）」

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  1階レストラン

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  キャビンルーム

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  カプセルルーム

電源工事の手間を大幅に低減するPoE受電機能

「WOW!S」では、各フロアに2台～4台、合計14台の無線APをご採用いただいたが、それぞれの機器への給電は「PoE受電機能」が用いられている。これは、無線APの近くに電源がなくてもLANケーブルを通じて給電できる機能で、設置工事の手間を大幅に軽減してくれるものである。今回の設置にあたっても、「電源をつなぐよりはるかに楽でした（鈴弥洋行様）」とのことであった。

複数の無線APへの一括設定ができる管理ツールを使用

無線APの導入を担当された鈴弥洋行様では、無線APの設定や管理にあたり、エレコムが用意している「法人向けアクセスポイント管理ツールWAB-MAT」をお使いいただいている。これは、最大2,000台（推奨1,000台）までの無線APへの一括設定や管理ができるソフトウェアである。最初の設定の手間を大幅に軽減できるうえ、動作応答定期確認（死活管理）を自動的に行い、不具合があれば登録したアドレスに情報を通知するといった機能を備えている。ホテルのように無線APの台数が多いうえ、故障などのトラブルが顧客満足の低下につながりかねない環境には最適なツールであるといえる。

複数の無線APへの一括設定ができる管理ツールを使用

キャビネットホテルWOW!S
支配人 細川氏

報道によると、福島県では年間の観光客数が震災前年の水準に戻りつつあるという。さらに、海外からの旅行者によるインバウンド需要の高まりも期待される中、「WOW!S」は快調なスタートを切った。その利用客への快適なネット環境を、エレコムの技術が支えている。