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東京大久保に本社を置く、株式会社ラネクシーはシステムソリューション事業とソフトウェアパッケージ事業の二つを大きな柱としている。システムソリューションは最新技術を取り入れたソリューション提案を中心に、構築・運用・保守、さらにはシステム機器の販売までワンストップでサービス提供を行なっている。
ソフトウェアパッケージ事業は個人向けソフト、法人向けソフトの両分野で様々なソフトを提供している。法人向けソフトはバックアップソフトなどの運用向けの製品とセキュリティ製品が二つの柱となる。今回お話を聞いたMylogStarシリーズはラネクシーを代表するセキュリティ製品であり、既に1200社以上の導入実績を誇っている。
MylogStarシリーズはパソコンの操作情報、ログを収集し、管理や分析を行なうためのソフトである。前身となるソフト「ALLWatcher」から数えると10年の歴史を持ち、機能を磨き上げてきた。MylogStarが収集したログは証跡として使用するため、長期の保存が必要になる。また監視対象のパソコンや監視項目が多くなるほどログの容量は増えていく。中小企業(Small and Medium Business:SMB)ではログを保存するストレージ機器のコストも無視できない。そこでロジテックのWindows Storage Server(WSS)2008 R2搭載NASとMylogStarの低コストバージョンMylogStar Lightを組み合わせることにより、SMBにお勧めできる安価で信頼性の高いログ管理ソリューションを実現できるようになったという。
ラネクシーでは2011年6月30日に、MylogStar Light ServerをロジテックNAS LSV-5S2T/4CWへプリインストールしたモデル「MylogStar Box」の販売を開始した。
今回はラネクシーITソリューション事業本部システムソリューション部テクニカルG マネージャー 波多野和昭氏、ソフトウェア事業本部ストラテジック・プロダクト部プロダクト2G 主任 古川伸一氏にお話を伺った。
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- サーバやクライアントPCのさまざまな捜査情報や、きめ細かなログの収集が可能
- 収集したログを効率よく長期に渡って保存可能
- 保存したログの管理に加え、優れた分析機能を装備
- 規模やコストなど目的に合わせて選べる3種類のラインナップ
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■選べる3種類のラインナップ
MylogStar 2.5 |
ログ管理プロセスの「収集・保存・分析」をワンストップで実現。MylogStar 2.5シリーズの中でもっとも多機能なフルスペックモデル。Citrixのシンクライアント環境にも対応し、大規模事業所にお勧めです。 |
MylogStar 2.5
Light |
大きなコストをかけず、低価格で導入できますので中規模事業所から小規模事業所まで幅広くお勧めできる、コストパフォーマンスの高いエディションです。サーバからクライアントまで、多彩なログを収集し、管理することができます。ログはカーネルレベルで監視できます。 |
MylogStar 2.5
Desktop |
管理サーバが不要で、小規模事業所にお勧め。スタンドアローンのPC1台から導入可能。MylogStar 2.5とほぼ同等のログ収集能力があります。 |
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情報産業のみならず、今や全ての企業が情報セキュリティに対する社会的責任を負っている。トップニュースとして情報漏洩事件が取り上げられることも珍しくない。大きく取り上げられるのは外部からの不正侵入による情報漏洩だが、実際は内部からの漏洩が多い。また悪意のある漏洩は件数としては少なく、多くが誤操作や管理ミスからの漏洩が原因だ。人為的なミスが起こりづらい環境作りが求められている。
また、震災の影響で特に東日本は節電の必要に迫られている。そこで注目されているのが、在宅勤務やサテライトオフィスである。移動にかかる電力を節約でき、節電効果が大きい。しかし通常の勤務形態よりも厳重な情報管理が必要になる。セキュリティ的には大きな課題になってしまうのだ。 |
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MylogStar Lightはパソコンのログを管理することで情報セキュリティを高めることができるソフトである。パソコンの操作記録を取っておくことでいつ、どこで情報が漏洩したかなど原因究明が即座にできる。常に記録されていることで従業員の意識向上効果も期待できる。また、「在宅勤務など離れた場所のクライアントも監視できる」(古川氏)ため、空間的な制約を受けずにセキュリティレベルを保つことができる。
MylogStar Lightではログ管理の三つのプロセスをワンストップで提供している。最初はログの収集である。ログイン・ログオフやファイルの操作、印刷など必要な情報を記録できる。OSのカーネルレベルでログを取得するため、競合ソフトではできないきめ細かいログが取得でき、「コマンドプロンプトでのファイル操作などもきちんと記録」(波多野氏)でき、抜け道とならない。
収集したログは膨大な情報を含んでいるが、そのままでは役に立たない。MylogStarは優れたログ分析機能を持ち、必要な情報が手に取るように分かるようになっている。よく使われるアラート状況レポートやアプリケーション利用状況レポートがあらかじめ用意されている。これらのレポートは「ドリルダウン機能」によって、知りたい部分の明細がクリック一つで表示される。すっきりとデザインされたグラフでレポートを表示する機能もあり、経営者層にも分かりやすく情報を提供できる。
MylogStarの機能はセキュリティの向上だけに留まらない「ビジネスの流れを改めて見直すことができる「可視化」のツールなのです」(波多野氏) |
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三つのプロセスのうち、ログの収集と分析の間に位置する機能が「ログの保存」である。単純に保存するだけでは情報を活かせない。MylogStar Lightはログの長期保存と参照時のパフォーマンスを両立する機能を持っている。使われる頻度の高い直近のデータを保存し、1ヶ月単位でローテーションして別領域にアーカイブする。このことで直近のデータを高速で参照することができるのである。
ログの保存はMylogStar Light Serverが受け持つ。MylogStar Light Serverとなる機器は大容量のストレージとある程度の処理能力が必要になる。汎用サーバを使うこともできるが、導入コストや運用コストが大きくなる。「特にすぐ使いたいというSMBのユーザーにとってはMylogStarを使う上で、どういうサーバを選べばいいか、どのように設定すれば良いかという点が障壁になっていました」(波多野氏)。この課題をクリアするために生まれたのが「MylogStar Box」である。この商品はMylogStar LightとロジテックのWSS 2008 R2搭載NASをセットすることにより、サーバの選定や設定に関わるユーザーの負担を最小限にした商品だ。MylogStar BoxではロジテックのNASをMylogStar Light Serverとして使うようあらかじめ設定されている。このため、専門家がいないSMBでも簡単に導入することができる。
MylogStar Boxのセット品としてロジテック製品が選ばれた理由は、性能だけでなく他社と比較してWSS搭載NASにいち早く特化したという点が評価していただけたためだ。
「当初考えていた以上に処理能力に余裕がありました」(波多野氏)。またMylogStar Lightで取得されるログデータは証跡として残すためにも数年間の保存が推奨される。ロジテックのNASなら最低でも2TB以上を搭載しているため問題はないそうだ。RAID機能によってデータ保管庫としての信頼性も高いと評価していただいた。 |
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ログの参照や簡単な検索、トレース、アラーム設定などが可能。効率よくログを管理できます。 |
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クライアントPCで取得したログを保存し、一元管理します。 |
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通常業務で使用するPCにMylogStar Lightを導入することで、PCの操作のログを管理することができます。 |

MylogStarシリーズは今後さらなる普及が見込まれるシンクライアントや仮想化環境にも対応している。また、英語版を始め多言語対応も進んでいる。その中でもログの保存はその基本となる重要な機能である。問題が起こったときに証跡となるログは信頼できるストレージに保存しなければならない。ロジテックのWSS 2008 R2搭載NASは信頼性とコストパフォーマンスを高いレベルで両立できる。MylogStar LightとロジテックのNASがセットになったMylogStar BoxはSMBにとってベストな選択と言えるだろう。 |
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株式会社ラネクシー
http://www.runexy.co.jp/
設立:1995年11月1日
代表取締役社長:二瓶 孝二
東京大久保に本社を置く、ITソリューションプロバイダ。最新のテクノロジーを採り入れたパッケージソフトウェアを企業から個人ユーザーまで幅広く提供すると共に、ネットワークシステムの提案・構築・運用・保守やコンサルティング、業種別ビジネスソフトウェアをベースとしたシステム構築など、多様なニーズに対応したソリューションを提供している。 |
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お話を伺ったITソリューション事業本部システムソリューション部テクニカルG マネージャー 波多野和昭氏(左)とソフトウェア事業本部ストラテジック・プロダクト部プロダクト2G 主任 古川伸一氏(右)。 |

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