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法人のお客様
動作検証レポート Windows Storage Server搭載NAS

光昭株式会社 様
データ保全と業務再開をスマートに実現したDouble-TakeをロジテックのNAS製品で動作検証
検証レポート 構築例と測定結果  製品のご紹介 光昭株式会社 様について





光昭株式会社は大阪市に本社を置く企業である。昭和25年に創業し半世紀以上の長い歴史を持っている。光ファイバーを始めとする各種電線、ケーブルの販売や敷設を得意としている。さらに電子機器の販売や情報システムの開発、販売、コンサルティングまで幅広く事業を展開している。物理層からアプリケーション層まで一貫して提供されるサービスには定評があり、全国の顧客から信頼される企業である。

今回お話を伺った統合システム事業部では様々な製品・サービスから顧客のニーズにあったものを選択し、システムの企画、設計、構築、運用までトータルにサポートしている。

その統合システム事業部にご協力いただき、ロジテックWSS搭載NAS上でのレプリケーション/フェイルオーバーソフトDouble-Takeの動作検証を行った。その結果をインタビューでお聞きし、さらにロジテックNASとDouble-Takeの組み合わせが実現するソリューションの可能性を探っていく。

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Double-Takeはデータの複製(レプリケーション)機能とフェイルオーバー機能を持ったパッケージソフトである。「サーバを二重化することで障害時の復旧を早くしたり、損失するデータを最小化したりする」(CTC SP水野氏)ことができ、全世界で15万ライセンスの販売実績を誇る。レプリケーションソフト市場では「いわゆるデファクトスタンダード」(林主任)である。

アメリカのDouble-Take Softwareが開発し、日本国内ではCTC SP株式会社が販売代理店となっている。光昭はDouble-Takeが「日本で販売開始された当初から」(荻野主任)、CTC SPとパートナー契約し特約店となっている。

業務のシステム化が高度に進んだ現在、システムが停止した場合の損害は計り知れない。自社の業務だけでなく、取引先や顧客にも損害を与える可能性がある。しかしシステム障害は様々な要因で起こる。ハードの故障、人為的ミス、自然災害と完全に防ぎきることは不可能である。

そこで重要なのは障害発生時にどのくらい素早く復旧するか、ビジネスを継続できるかである。そのようなニーズに対応するのがDouble-Takeである。

Double-Takeがインストールされたサーバをメイン、サブの2台用意しておけば、常にデータが複製され同期される。もしメインサーバに障害が発生した場合は速やかにサブサーバに切り替わり、クライアントは業務を継続することができる。同時にメインサーバのリカバリ(復旧)が行われ、復旧でき次第メインサーバがサービスを再開する。

この機能はLAN内の2台のサーバではなくても可能である。複数のサーバを1台のサーバとレプリケーションするN対1やその逆の1対Nの構成もできる。またWAN回線を介して遠隔地のサーバ同士でのレプリケーションも実現している。遠隔地にもサーバを置くことにより、災害時でも事業を継続できるシステムを構築できる。

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Double-Takeはアプリケーションサーバをシステムごとレプリケーションする事も可能だが、導入実績からすると「ファイルサーバのレプリケーションが半分以上であり、この市場はさらに伸びると思われる」(水野氏)。

このような背景があり、Double-TakeとロジテックのNASとの組み合わせに光昭、CTC SPともに大変興味を持っていただけた。そこで検証試験を行い、実用性や最適な用途を見つける作業が開始された。

ロジテックのNASについて事前の印象では筐体のコンパクトさを評価しつつも「IAサーバと比較するとCPUパワーが心配」(荻野主任)だった。

試験の内容はレプリケーション元となるソースサーバから、レプリケーション先となるターゲットサーバへのミラーリング作業にかかる時間、スループットを計測した。導入直後の一から行うミラーリングが最も負荷がかかる作業であり、ここで実用的な速度が出ればその後の運用にも大きな問題は出ないと見なすことができるためである。

試験は2パターン行った。一つがIAサーバとロジテックNAS、もう一つがロジテックNAS同士である。またそれぞれ松LSV-6Rシリーズ、竹LSV-5Sシリーズを使ったパターンを検証している。

以下、具体的な数値に関しては構築例と測定結果を参照していただきたい。

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まずソフトウェアの動作であるが、これは全く問題がなかった。「インストールからレプリケーション機能やフェイルオーバー機能が問題なく動く」(荻野主任)ことを確認できた。

スループットに関してはIAサーバ同士ならば毎分1.5〜1.8GBのところ、IAサーバと松LSV-6Rシリーズでは毎分965MB、IAサーバと竹LSV-5Sシリーズでは毎分360MBとなった。松LSV-6Rシリーズでは毎分1GB弱のスループットであり、「実際の運用に耐えられる数値が出た」(荻野主任)。

竹LSV-5Sシリーズに関してはCPUパワーやソフトウェアRAIDの問題で速度が出ていないようである。しかし、45GBのデータを約2時間で転送できているため初回のミラーリングが終われば通常の運用はそれほど問題ないと思われる。

またミラーリング中のCPU使用率も計測している。これを見るとソースサーバは最大でも20〜30%台でとどまっており、ミラーリング中でも通常業務に与える影響は少ないと言える。

松LSV-6Rシリーズ同士のミラーリングに関しては「IAサーバ同士とそれほど変わらない」(荻野主任)毎分1482MBというスループットが出ている。また同じNAS同士ということでフェイルオーバー機能が動作するため、障害が起きた場合に自動でターゲットサーバに切り替わることが確認できた。

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これらの結果からDouble-TakeとロジテックNASの組み合わせの実用性が証明されたと言える。高価なファイルサーバと二重化のための設備が必要な環境も存在するが、大部分のユーザーにとって必要十分な環境をDouble-TakeとロジテックNASは手頃な予算で提供することができそうである。

取材中「とある企業が株主総会でレプリケーションをやっていることを発表したところ、株主から高評価を受けたという手紙が届いている」(水野氏)というエピソードをご紹介いただいた。災害によるシステムやデータの破壊は他人事ではない時代になった。ビジネス継続についての関心は高まるばかりである。

Double-TakeとロジテックNASがビジネス継続を実現するシステムとして多くの企業の助けになることが期待される。

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松LSV-6R4Bシリーズを2台ペアにし、それぞれにDouble-Takeを導入することにより、障害時にもビジネスをストップさせないファイルサーバとしてお使いいただけます。障害時には自動的にサブのLSV-6R4Bシリーズが稼働。メインサーバが復旧後、サブサーバからメインサーバにリカバリを行う事により再度メインサーバにて業務を再開する事ができます。

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光昭株式会社
http://www.koshow.jp/profile/

設立:平成18年9月25日 ((株)光電舎と昭和電気(株)が、SK電販株式会社として合弁設立)
代表取締役社長:松原 俊光
事業内容: 各種電線ケーブル及び付属品の販売、光ファイバーケーブル及び付属品の販売、加工及び敷設、 各種ハーネス類の加工及び販売、各種電設資材、電気機器・電子機械器具の販売、情報通信システムの開発、 販売、コンサルティング、他。

*平成22年5月1日より、グループ企業の(株)光電舎・昭和電気(株)からの事業譲渡により、両社の現拠点(東京、名古屋、 大阪、神奈川、埼玉、宇都宮、鹿島、岡山)を統合し、各拠点で事業を展開。グループ社員320名が就業。

取材にご協力いただいた、(左から)光昭株式会社 第2電機事業部 統合システム営業部1課 林幸宏主任、荻野康平主任、 シーティーシー・エスピー株式会社 技術本部技術2部西日本技術課 須貝稔課長、営業本部西日本営業部営業1課 水野寛士氏



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