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応研株式会社は、基幹業務パッケージソフトを開発・販売しているソフトウェア会社である。会計ソフト「大蔵大臣」を始めとした「大臣」シリーズで、業界でも強い存在感を放っている。
会計業務は業種ごとに処理が異なる部分が多い。建設業には建設業に求められる処理があり、幅広い業種に対応しようとする汎用パッケージではきめ細かい処理ができなかった。大企業や官公庁なら予算をかけてカスタマイズ対応できても、多くの中小企業では難しい。そこで応研株式会社は業種の特色に合わせたパッケージを作ることで対応したのである。
基本パッケージとなる一般業務向けの「大蔵大臣」を始め、建設業界向けの「建設大臣」、福祉業界向けの「福祉大臣」、財団法人や社団法人向けの「公益大臣」、医療法人向けの「医療大臣」と言ったパッケージを用意し、それぞれの業界で高い評価を受けている。
今回は東京本社 統括マネージャ 小原様とアライアンス事業部 システム開発マネージャ 坂元様にご協力いただき、同社製ソフトとロジテック製NAS「LSV-5S4C」シリーズの動作検証を行っていただいた。組織の基幹業務を処理するシステムをバックアップするための機能や処理速度がきちんと出せるのかをチェックする検証である。インタビューでは検証の結果と市場が求めているソリューションなどを伺った。 |

情報開示が求められる昨今、各業界とも年々会計基準が厳しくなる傾向にある。福祉業界などは毎年のように基準の改正がある。さらに福祉業界・公益法人では事業別に会計データを保存しておく必要がある。このため「データのバックアップ件数がかなり多くなる」(小原マネージャ)。
同社のソフトウェアはクライアントが5〜10台という規模のネットワークで使われることが多い。この規模だとバックアップ専用で機器を導入するのは現実的ではない。にもかかわらず「大臣」シリーズの基幹業務データだけでなく、通常の書類・文書ファイルもバックアップしたい、というニーズは当然出てくる。
従来はMOやDATといったリムーバブルメディアでのバックアップが主流だったが、年々増えていくデータに対応できなくなってきた。バックアップ時に入れ替えが発生するため、その手間やメディアの管理にかかるコストも無視できない。外付けのハードディスクが使われることもあったが、容量や信頼性の面で基幹業務データには向いていると言えなかった。管理上の問題もある。簡単に持ち出せるのでセキュリティが確保できないのである。いろいろな要素をクリアする必要がある基幹業務データのバックアップ。そのニーズを満たすにはNASが有力な選択肢になる。
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「大臣」シリーズのデータをバックアップするという観点から、ロジテックのNASはWindows Storage Server(WSS)搭載は魅力だった。例えば「ユーザーに応じて文書の閲覧や編集権限を設定したいというニーズは非常に多い」(坂元マネージャ)。Linux搭載NASではユーザー管理が細かくできない、もしくはできたとしてもLinuxのスキルが要求される。WSS搭載のNASならば、Windows上の権限設定が細かく設定することができる。
またセキュリティ対策も同様である。Linuxだとメンテナンスまでサポートすることがコスト的に難しいこともある。だがWindowsシリーズであればOSのアップデートなども自動で行え、サポートにかかる手間を大幅に低減することができる。
予算や人員が充実していればOSやハードを自由に組み合わせてシステム構築できるが、そこまでコストをかけられない場合が現実だ。ロジテックの製品は使いやすいWSSと信頼性の高いハードがワンパッケージになっており、エンドユーザーに提案しやすいと言える。
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フルバージョンのWindows ServerはWindowsシリーズのメリットを最大限に生かせるが、「ライセンス料が懸念されていた」(坂元マネージャ)。フルバージョンのWindows Serverは接続するクライアントの数に応じてCAL(Client Access License)が必要になるのである。オフィスの現場ではネットワーク上のクライアントは常に一定ではなく、人員が増えれば当然増える。またクライアントが減ったからと言ってライセンス料が返ってくるわけではない。かけられるコストが限られている環境においては導入の障害になっていた。しかしWSSはCALが不要である。このためクライアント数にかかわらずコストが一定であり、大変導入しやすい。
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「大臣」シリーズのユーザーでもバックアップに対するニーズは様々である。1日1回のバックアップが基本になるが、リアルタイムでバックアップを取りたいという要望もあれば、給与のデータを扱うので月に1回でも問題ないというユーザーもいる。また会計文書は法的に保存期間が定められており、年単位でデータの保存をしておく必要がある。このためバックアップデータを世代で管理できなければならない。
ロジテックの「LSV-5S4C」シリーズは、これらのバックアップに対するニーズを満たすSymantecBESRのインストールと動作が確認済みである。バックアップのスケジュール化やバックアップデータの世代管理機能が含まれており、柔軟に対応することができる。バップアップ処理のタイミングとしては、定期的なスケジュールなら夜間が多いが、「業種によってはメインの処理を24時間動かさないといけない」(坂元マネージャ)ため差分バックアップで処理を軽くするなど細かい対応が必要になる。処理を軽くするためにはバックアップ先となるNASの性能が必要になる。今回の検証では「LSV-5S4C」シリーズの性能についても確認していただいたのだが、「大容量のデータを転送しても思った以上に速かった」(坂元マネージャ)と言っていただけた。
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会計や販売管理などの基幹業務に関わるデータは年々増加しつづけている。文書や数値データだけではなく、請求書をスキャンした画像データや建築業界における図面データなど容量が大きいデータを扱う場面が増えているからである。組織の屋台骨を支えるデータなので、バップアップは重要な課題である。
同社の「大臣」シリーズで処理した基幹業務データを、多彩なスケジュール設定や世代管理機能でバックアップできるロジテックのWSS搭載NAS。この組み合わせでユーザーが安心して使えるシステムが提案できそうである。
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ネットワークで企業の基幹業務(お金の管理・商品管理・給与計算・お客様データの管理等)を飛躍的に効率アップするパッケージソフトの決定版。以下のラインナップで、多業種にわたり展開。 |
製品に関するお問い合わせはこちら>http://www.ohken.co.jp/


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応研株式会社
http://www.ohken.co.jp/
設立:1980年11月
代表取締役社長:原田明治
主に中堅,中小企業向けに基幹業務系のパッケージ製品を提供。1986年に発売した財務会計パッケージ「大蔵大臣」以来、多数の“大臣シリーズ”製品を送り出し、顧客の支持を集めている。スタンドアローン型から、ネットワークに接続して使うタイプの製品へとシフトが進んでいる。 |
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同社製ソフトとロジテック製NAS「LSV-5S4C」シリーズの動作検証にご協力いただいた統括マネージャ 小原様(左)とアライアンス事業部 システム開発マネージャ 坂元様(右) |
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