トップ > 法人のお客様 > 動作検証レポート > NAS > 株式会社富士通ビー・エス・シー様
法人のお客様
動作検証レポート Windows Storage Server搭載NAS

株式会社富士通ビー・エス・シー様
強力ながら使用感を意識させない暗号ソフトウェア“FENCE-Pro”とロジテックのNASでファイル共有がさらに安全に
検証レポート 構築事例  製品のご紹介 株式会社富士通ビー・エス・シー様 について


検証レポート

45年の歴史を持つシステムインテグレーターの暗号ソフト

株式会社富士通ビー・エス・シーは1963年に設立されたシステムインテグレーターである。情報通信分野や産業流通分野でのシステム開発から携帯電話などの組み込みシステム、またパッケージ製品やITサービスまで幅広く提供している。

汎用パッケージソフトである「FENCE(フェンス)」シリーズは、データの暗号やアクセス認証、証跡の管理、メールやモバイルのセキュリティまでカバーする情報セキュリティソフトである。富士通ビー・エス・シーのパッケージソフトを代表する製品群だ。暗号ソフトである「FENCEPro」、認証ソフトの「FENCE-AP」、パソコンのポートやデバイス、ファイル単位で情報漏洩を抑止する「FENCEGPremium」、証跡記録ができる「FENCE-TracerPremium」、メールのセキュリティゲートウェイ「FENCEMailFor Gateway」、スマートフォンのセキュリティを実現する「FENCE-Mobile」の6種類からなるシリーズである。

今回は富士通ビー・エス・シーFENCE開発部担当課長山中祐介様にご協力いただき、FENCEシリーズの中心となる暗号ソフトFENCE-ProとロジテックのNAS製品の組み合わせを検証していただいた。インタビューでは検証の結果と現場への応用、今後の展望を伺った。

▲ページトップへ


内部統制強化時代のセキュリティシステム

近年ノートパソコンや携帯電話網の発展に伴いモバイルから社内ネットワークにアクセスすることが当たり前になっている。外部のネットワークを経由して社内情報をやりとりすることになるため、当然より高いセキュリティが要求される。特に昨今、日本版SOX法と呼ばれる法規制に対応するため企業の内部統制強化が叫ばれている。法的にも社会的にも情報セキュリティの充実はあらゆる企業の急務だと言える。しかしいざ情報セキュリティを充実させようとしても簡単にはいかない。情報システム自体は既に構築されている場合がほとんどであり、新たなセキュリティシステムの導入・運用は膨大な手間とコストが必要になる。

一からセキュリティシステムを構築することは状況が許さない場合が多いのではないだろうか。特に中小企業ではできるだけ導入・運用コストを下げることが求められる。

▲ページトップへ


導入が容易なセキュリティシステム

セキュリティは必要だが、手間もコストも制約がある。そんな場面にFENCE-Proはピタリと当てはまる。

FENCE-Proはその動作にサーバを必要とせず、クライアントのみで動作させることが可能。この柔軟性のおかげで既存のシステムの邪魔をすることなく、スムーズに導入することができる。その導入の容易さは「お客様から選定ポイントとして挙げられる」(山中課長)とのことで、市場で実証済みだ。

またオプションでActive DirectoryRとの連携が可能なため既に構築されたネットワークの設定情報を活用してFENCE-Proの設定が可能である。大手企業はもちろんのこと、中小企業にも導入しやすい情報セキュリティシステムなのである。

▲ページトップへ


使い勝手の良い純国産暗号ソフト

またFENCE-Proの手軽さは導入時のみではない。FENCE-Proの一番のセールスポイントはシームレスにデータを暗号化できるところにある。暗号化設定されたドライブやフォルダを読み書きするときに自動的に暗号化/復号される。クリックして変換する、というような手順は必要ない。

セキュリティソフトの使い勝手は重要で、使い勝手が悪いと本来の業務効率が低下してしまう。使いにくさが原因でユーザーが使用を止めてしまうと、セキュリティ上の穴ができる危険がある。FENCE-Proの使い勝手の良さは高いセキュリティを実現するためにとても有効なのだ。

また見落としがちだが、FENCE-Proは「純国産であるところも大きな特長」(山中課長)である。セキュリティソフトは海外生まれの製品が多く、カスタマイズやトラブル発生時などで対応が遅れることがある。国内で開発しているFENCE-Proならばきめ細かいサポートが可能である。

▲ページトップへ


NASと組み合わせて手軽で安全なネットワーク暗号フォルダ

FENCE-Proはドライブ単位やフォルダ単位で暗号化を設定することができる。この機能を使ってNAS上に作った共有ドライブを暗号化すれば、手軽に組織内のデータのやりとりは全て暗号化される。これによって組織のメンバーは特に意識することなく、安全なファイル共有ができる。もし共有しているファイルが何らかの経路から流出しても、組織外の人間には読み取ることができない。専用のサーバを用意しなくてもFENCEProとNASがあれば簡単に、高いセキュリティが実現できるのである。

▲ページトップへ


ロジテックのNASと組み合わせてさらに安全に

元々あまり環境を選ばず動作することがFENCEProの特長の一つである。ロジテックのNAS「竹LSV-5S4Cシリーズ」との組み合わせで動作検証をしていただいたが、問題なく動作したそうだ。動作不良や性能の低下などもなく、スムーズに使うことができた。

FENCE-Proは暗号化という機能上、ファイルの入出力などOSのコアに近い部分で動作する。きちんとプロトコルに従っている機器であれば何も問題はないのだが、互換性は高いに越したことはない。その点、ロジテックのNASはWindows Storage Server 2003 R2(WSS)を搭載しているので、Windowsクライアントとの互換性は最高である。

めったにないことであるが、過去にLinux搭載NASで暗号ドライブを設定していたユーザーがデータコピーをしたところ、タイムスタンプがずれるという現象が出たことがあるそうだ。調べるとLinux搭載NASの内部処理が厳密に対応できていなかったことが原因だった。全てのLinux搭載NASで問題が起こるとは限らないが、万全を期するのならWSS搭載NASを選ぶべきだろう。

▲ページトップへ


FENCE-ProとロジテックNASで情報を保護

企業の情報漏洩が大きなニュースとして取り上げられたり、関連する法規制が強化されたりと情報セキュリティに対するニーズは高まるばかりである。データを保護することが、顧客や自社を保護することにつながり組織の信用を高めることになる。

重要なデータを無許可の第三者に見せなくする暗号はセキュリティの基本である。FENCE-Proはその暗号を手軽に、しかし確実に実現することができるソフトウェアだ。また組織には欠かせない共有データの暗号化もロジテックのNASと組み合わせることで安全に対応することができる。この組み合わせが今後さらに情報セキュリティに貢献していくと期待される。

▲ページトップへ


株式会社富士通ビー・エス・シーの暗号ソフトウェアのご紹介
暗号ソフトウエア 「FENCE」 - 業務上の重要データを暗号化し、セキュリティを確保
FENCE-Pro 暗号ソリューションのコンセプト

※OS、アプリケーション関連などPC動作に影響を及ぼすフォルダは自動的に除外されます。



製品に関するお問い合わせはこちら>http://www.bsc.fujitsu.com/


▲ページトップへ

構成事例

各クライアントの重要データを、ローカルではなく、高速アクセスを実現するロジテックNASの共有フォルダに保存します。FENCE-Proにより、各クライアントからNASの共有フォルダを暗号フォルダに設定、重要データを暗号化したうえで集中管理し、万全のセキュリティを確保します。




▲ページトップへ


製品のご紹介

ビジネス環境で最高のパフォーマンスを発揮できるWSS2003搭載NAS

▲ページトップへ


株式会社富士通ビー・エス・シー
http://www.bsc.fujitsu.com/

設立:1963年
代表取締役社長:兼子孝夫
設立以来45年にわたってシステムインテグレーターとして歩み続ける。
各種ビジネスアプリケーション、制御系システム、エンベデッドシステムをはじめとする開発で培った技術力と業種業務ノウハウをベースに、ソリューションやASP・アウトソーシングサービスをトータルに提供。お客様の「信頼されるパートナー」として、世界の情報処理の進歩に貢献している。


同社製ソフトとロジテック製NAS製品の動作検証にご協力いただいた、FENCE開発部担当課長 山中様(左)、ビジネスサポート本部情報システム部担当課長森田様(中央)、同本部企画広報部 井上様(右)。


▲ページトップへ


<<動作検証レポート一覧へ戻る