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株式会社富士通東北システムズは1980年代に設立された東北地方の富士通系システムインテグレーター3社が一体となり2004年7月に創業した。前身となる企業の時代から東北地方に根ざして自治体や公共施設、医療といった分野に強みを持っている。
地方に拠点を置きつつも大都市圏からの受注が大半を占めるシステムインテグレーターが多い中、同社は東北地方からの売上が約半分を占めており、地域に密着したきめ細かいサービスを提供している。ユーザーからの生の声を製品やサービスに素早く取り入れる対応力が強みとなっている。
またパッケージソフトウェアの開発も行っており、今回詳しく伺ったセキュリティ強化ソフト「DefenseWin PRO」やネットワーク台帳管理ソフト「IPWATCHER」
などの特徴的な製品群をラインアップしている。
今回は同社取締役 林優幸氏、カスタマソリューション事業部広域ソリューション部プロジェクト課長 高橋一夫氏、カスタマソリューション事業部広域ソリューション部リーダー 小林尚樹氏にご協力いただき、セキュリティ強化ソフト「DefenseWin PRO」とエレコム、ロジテック製品の組み合わせが実現するソリューションについて伺った。 |

「DefenseWin PRO」は販売開始から11周年を迎える歴史のあるセキュリティ強化ソフトだ。元々は「自治体や図書館のロビーに設置する公開端末へのいたずら防止機能の提供から始まった」(小林氏)ソフトである。セキュリティの原点と言うべき機能から始まった「DefenseWin PRO」は、その後の社会情勢に合わせユーザーの要望を取り入れて進化して来た。
アクセスコントロール機能は情報漏洩を防止するため、特定のデータへのアクセスを禁止できる。リムーバブルドライブ使用の制限や画面キャプチャによる情報の持ち出しを防ぐためPrintScreenを禁止することもできる。特定のサイトへのアクセス禁止やゲームの起動を禁止するという設定も可能だ。
万一情報が漏洩した場合でも漏洩経路を特定しやすくするログ機能もある。その他、組織外からの情報閲覧を防止する暗号化機能(暗号制御オプション導入時)、不必要なデータを出力できなくする印刷制限機能(印刷制御オプション導入時)などを持つ。暗号制御オプションと印刷制御オプションをあらかじめセットにした「DefenseWin PRO SE」も用意されている。
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多数の機能を持つ「DefenseWin PRO」は、導入のしやすさも魅力の一つとなっている。元々公開端末内で動作させるソフトだったこともあり、「クライアント1台からでも導入できるのが特長」(小林氏)である。
逆に規模の大きな組織で使う場合は、1台1台に設定していく作業が膨大な手間になる。そこで大規模な組織で使うための「DefenseWin PROコアマネージャー」というオプションも用意されている。これを使うことで、サーバマシンから各クライアントへ環境設定の配布やログの収集、状況監視といった管理が可能になる。
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一般的にセキュリティを強化すればするほどユーザーの自由度は制限されてしまう。情報を守るためにセキュリティをおろそかにするわけにはいかないが、それが本来の業務の流れを阻害することになれば本末転倒だと言える。例えば、USBメモリに社内データを書き出して持ち出す必要があるとしよう。どんなUSBメモリでも自由に書き出せる設定だと情報漏洩の危険が高まってしまう。反対に書き出しの度に許可が必要な設定にすると、業務効率は落ちてしまうだろう。
USBメモリの中には書き込まれたデータを自動的に暗号化する製品がある。このような製品なら社内データの書き出しを認めても情報漏洩の危険は少ない。安全性の高い製品にのみ利用を許可するという運用ができればユーザー、管理者ともに効率よく業務を行える。
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「DefenseWin PRO」はVer.3.7から新機能としてデバイス制御機能が盛り込まれた。あらかじめ登録されたデバイスのみの利用に限定するものだ。例えば許可されたUSBメモリしかデータの読み書きを許さない、という設定ができる。
管理者が登録したデバイスのみに制限する、という設定はもちろん可能だが、さらに優れた点はあらかじめ認めている製品だけが利用できるという設定ができるところである。これにより、管理者側で個別の登録作業をわざわざ行わなくても高いセキュリティ機能を持った製品であれば利用を許可する、という運用が可能になる。
エレコム、ロジテック製品はこの機能が盛り込まれた当初から「DefenseWin PRO」での動作を実検証している(右ページ動作確認済デバイス参照)。エレコム、ロジテック製品の「使用する側の快適性をよく考えている」(小林氏)点を評価していただき動作確認済製品として実装された。
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デバイス制御機能で実現できるセキュリティの具体例を挙げるとこうなる。
まず会社で支給するUSBメモリをエレコム、ロジテック製品のMF-JU2BK2シリーズに限定する。「DefenseWin PRO」にはMF-JU2BK2シリーズのプロダクトIDをアクセス許可するよう登録しておくと、それ以外のUSBメモリはアクセスできないことになる。MF-JU2BK2シリーズは強力な自動暗号化機能を持つため、保存されたデータが第三者に覗かれる心配がない。ユーザーがセキュリティ機能の低いUSBメモリを使おうとしても「DefenseWin PRO」が許可しないため使用することができず、高いセキュリティは守られる。
新たにUSBメモリを追加するときもMF-JU2BK2シリーズを購入すれば、個別の利用登録なしに使用が可能になる。このようにユーザー、管理者ともに余計な手間をかけることなく高いセキュリティを保つことができるのである。
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「DefenseWin PRO」は10年以上ユーザーの意見を取り入れながら進化してきたソフトである。そのソフトにエレコム、ロジテック製品を検証済みデバイスとして取り入れられることにより、さらに使い勝手を進化させた。この組み合わせを「クライアントの情報漏洩対策を安価に簡単に実現したいお客様に薦めたい」(高橋氏)とのことだ。
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ベンダ |
製品名 |
メーカー識別 |
製品識別 |
シリアル番号 |
Elecom |
MF-JU2BK2シリーズ |
− |
○ |
○ |
Elecom |
MF-AU2シリーズ |
○ |
○ |
○ |
Elecom |
MF-NUシリーズ |
○ |
○ |
○ |
Elecom |
MR-A33Hシリーズ |
○ |
○ |
○ |
Logitec |
LHD-HBSU2シリーズ |
○ |
○ |
○ |
Logitec |
LHD-EDU2シリーズ |
○ |
○ |
− |
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株式会社富士通東北システムズ
http://jp.fujitsu.com/group/tohoku/
設立:1982年11月1日( 2004年7月1日合併)
代表取締役社長:小澤 基之
『お客様第一』の理念のもと、先進のIT技術を駆使し、お客様の要望にあったシステムやソフトウェアを創出。医療・介護・農林水産・流通・金融・インフラなど、地域の人々の快適な暮らしや経済の活性化に欠かせない分野で、最適なソリューションを提供している。「高い技術に裏付けられた世界一のソリューションをご提供していきたい」と、発展・成長し続けている。 |
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