株主・投資家の皆様へ

海外に向けた開発投資で
ワールドワイド市場を確立します。

葉田:株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。新体制の始動より1年が経過しました第37期の事業概況とともに、第38期の施策及び中長期を見据えた成長戦略についてお話しさせていただきます。

第37期(2022年3月期)の業績を踏まえた総括

葉田:第37期は、新型コロナウイルス感染症の影響により第36期では需要の著しかったテレワーク・GIGAスクールが収束を迎え、さらに半導体不足、円安、原価高騰などの外部環境の要因もあいまって利益が期初予定を下回りました。しかし、企業内努力による徹底したコスト抑制を行い、利益を生み出すコスト構造の構築に努めました。

柴田:一方で、スマートフォン・タブレット関連では、スマートフォン向けの急速充電器やタッチペン、Apple Watch関連製品など、戦略的に投入した商品が好調に推移しました。また、周辺機器関連では、SSDやHDDが好調に推移したこと及び、M&Aによる株式会社フォースメディアのグループ会社化の影響もあり増収となりました。その他、エンベデッド関連の需要の回復や、社内外のパソコン・スマートフォン・タブレットをクラウド経由で一括管理できるサブスクサービス「イカロスモバイルマネジメント」は堅調に推移しました。これらの結果、第37期(2022年3月期)の連結業績は、売上高は107,358百万円(前連結会計年度比0.1%増)、営業利益は13,945百万円(前連結会計年度比7.9%減)、経常利益は14,398百万円(前連結会計年度比5.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は10,398百万円(前連結会計年度比3.3%減)となりました。

第38期(2023年3月期)の取り組みと中長期の成長戦略

柴田:第38期につきましては、半導体など製品の調達先の確保により尽力してまいります。現在も、グループ会社であるELECOM(HONG KONG)LIMITEDを介して、中国をはじめアジア各国から調達を行っておりますが、一国集中によるカントリーリスクの低減及びより安定した調達環境の整備のため、新たにシンガポールにELECOM Asia Pacific IPO Pte.Ltd.を設立いたします。また、グループ会社である株式会社フォースメディアのコンピュータ周辺機器とエレコムの製品を組み合わせて販売していくことで、BtoBマーケットでの利益拡大を図りたいと考えております。

葉田:中長期的には、海外市場も視野に入れたワールドワイドモデルの製品開発に注力していくと同時に、Eコマースを活用した欧米市場への本格参入を図ってまいります。

柴田:“日本のものづくりの強み”は、決して価格勝負ではなく、さわり心地や機能美といった品質の良さにあると考えています。これらを踏まえたワールドワイドモデルの製品をEコマースを通じて海外市場へ投入します。また、Eスポーツ関連製品にも注目しています。これらの取り組みにより、数年前から黒字化している海外事業を、さらに継続して拡張していく所存でございます。

葉田:真に価値のある商品は、価格に左右されることなく需要が絶えません。今後も商品開発を緩めることなく推し進め、高付加価値の魅力ある製品を次々と投入してまいります。

柴田:国内事業におきましては、当社初となる白物家電ジャンルへ参入してまいります。その第一弾商品として、つくる・食べる・片づけるが手軽にでき、お皿のようなたたずまいが美しいデザイン性に優れたIHホットプレート「HOT DISH」を販売いたしました。

葉田:このような新たな挑戦を継続して行っていくためにも、「開発投資」「商品投資」「人材投資」に注力してまいります。また、ひきつづきM&Aにも積極的に取り組み、売上利益を伸長させていきたいと考えております。

株主・投資家の皆様へ

葉田:市場の動向を踏まえながら、新体制の基盤をさらに強固なものへと構築してまいります。「誠実・謙虚な心で新たな領域に挑み成長し続けることで、社会に貢献する」という当社グループの経営理念・行動指針のもと、今後もSDGs(持続可能な開発目標)及びESG(環境・社会・ガバナンス)に取り組み、企業責任を果たしてまいります。

柴田:当社グループは今、大きな変革期を迎えております。責任・権限・戦略を明確にしていくことで、次のステージとなる3,000億円企業へ向かって、グループ全体の強みを伸ばし、新たな領域にも挑み続けます。いかなる状況下においても、持続的に成長する経営体制を構築する所存でございます。最後に、第37期の年間配当は37円とさせていただきました。今後も高い利益率を守りながら売上を伸ばす経営に尽力してまいります。株主の皆様におかれましては、今後とも事業にご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。