エレコム株式会社(本社:大阪市中央区、取締役社長:柴田幸生)は、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会が主催する「2023年度ロジスティクス大賞」において、エレコムの兵庫物流センターの取り組みが「業務改革奨励賞」を受賞したことをお知らせします。
今回表彰いただいた兵庫物流センターは、2022年に西日本エリアの物流拠点として兵庫県川辺郡猪名川町へ移転しました。移転前は、大阪府に物流センターを構えていましたが、労働力不足や災害リスクなどの課題に対応すべく、移転を決定しました。
当センターのコンセプトは「GTP(Goods To Person)」です。人が歩かずに、機械によって製品が人のもとへ運ばれてくるこれまでにない物流センターを目指しました。この取り組みにより、省人化が進み労働力不足への対応が可能となり、60%の省人化を達成することができました。
シャトル型自動倉庫を改良したことにより、従来棚エリアを歩きながら行っていたピッキング作業を定位置での作業に変更することができました。このことにより、作業者のピッキング時の歩行はゼロとなりました。
荷主とエンジニアリング会社の協業で実現した「歩かない」物流センターの構築 ~60%の省人化を実現したエレコム兵庫物流センター~
エレコム株式会社における物流センターは量販店の物流センターや店舗、法人オフィス、個人に納品を行う販売物流の機能を担っており、約15,000SKUが在庫として存在する多品種小ロットでの物流を行なっている。昨今の労働力不足に加え、ECの拡大など貨物の小口化が進み、自然災害のリスクも拡大するなど、さまざまな観点から「物流ができなくなる」との危機感を強くしていた。このような問題意識の下、エレコム株式会社では兵庫物流センターの立ち上げに際し、機械化、省人化を進めること、増加する小口出荷への対応力強化を目的とし、センター業務の現状分析と改善策の策定をエンジニアリング会社との協業で行っている。移転前のセンターとの比較で約60%の労働力での出荷を可能にしたほか、ピッキングと補充では歩行がゼロとなり、「歩かない」物流センターを実現している。
徹底した現状分析に基づく機械化、省人化の実現による作業者の業務内容・環境の改善に関する成果が高く評価された。
(出典:https://www1.logistics.or.jp/news/detail.html?itemid=950&dispmid=703&TabModule1779=0)
ロジスティクス大賞は、ロジスティクスの社会的浸透と、ロジスティクス部門関係者の意識高揚を図ることを目的に創設され、ロジスティクス高度化への取り組みとその優れた実績を顕彰しています。持続可能な社会の実現に向け、サプライチェーンの再構築や労働力不足への対応、SDGs各目標達成のための取り組み、大規模自然災害等のリスクマネジメントなど、様々なロジスティクスの高度化への優れた実績を顕彰することで、新たな挑戦目標を生み出し、広く産業界の関係者に周知しています。
(出典:https://www1.logistics.or.jp/propulsion/prize.html)