エレコム株式会社(本社:大阪市中央区、取締役社長執行役員:石見 浩一)は、2025年2月4日、ヘルスケア事業のさらなる強化・拡大などを目的に、インド最大級のオンライン診療プラットフォーム「メディバディ」を運営する企業と業務提携を開始しました。
左から2番目:メディバディ 共同創設者兼最高経営責任者(CEO) サティシュ・カンナン氏
中央:エレコム ヘルスケア事業部 部長代理 医師 葉田甲太
インドでは、10,000人当たりの医師数が約8人と慢性的な医療従事者不足のため、遠隔で診療が受けられるサービスは日本より浸透しています。また、遠隔医療市場は2025年には約54億ドル(約8,532億円)に推移するとされています(※1)。
現在インドでは急速な経済発展による生活の変化に伴い、糖尿病患者が増加しています。インド国内の患者数は世界第2位で(※2)、生活習慣病(※3)の急増が深刻な問題となっています。そこで当社は、非感染性疾患とその重症化の予防ができる環境の構築を目的に、2023年より「メディバディ」と協業でインド市場における実証調査を行いました(※4)。
「メディバディ」は、オンラインおよびオフラインの医師相談、薬の配達、自宅での検査、メンタルヘルス相談、手術ケアなどのヘルスケアサービスを提供しています。また、現在、22以上の専門分野にわたる125,000人以上の医師、7,500以上の病院およびクリニック、7,700以上の診断センター、10,000以上の薬局と提携しています。
インドでは生活習慣病が急増し、年間600万人ほどの方の生命に深刻な影響を与えています。また、医療従事者不足により、デジタルヘルスケアソリューションの活用は必要不可欠となっています。当社は、グローバル市場への事業拡大の第一歩として「メディバディ」を通して、インド市場へ当社の製品・サービスを展開し、より高度な医療・サービスがどなたでも受けられるような環境の構築を目指します。
本提携を皮切りに、デジタル技術とヘルスケア製品を組み合わせた最適な製品・サービスを通して『健康』を守り、より効果的なヘルスケアサービスが受けられるような世界の実現を目指し、取り組みを推進していきます。
Bluetooth®やWi-Fi通信機能を搭載した当社の製品は、医療データの収集・管理ができ、「メディバディ」アプリは医療記録が自動的に登録され、医師から健康改善の指導を受けることができます。そのため、このたびの業務提携では、当社製品にて収集した健康情報と「メディバディ」アプリで蓄積されたデータを活用して、個人にあわせた生活習慣病の予防プログラムの提案をインド全域で提供できる環境の構築を目指しています。
「メディバディ」のビジョンは常に、インドのヘルスケアイノベーションの最前線にあります。デジタルヘルスケアは、高品質な医療を何十億人に届けるための道筋となるでしょう。予防医療は、特にインドで増加している非感染性疾患の発生率を考慮すると、多くの人々が健康的な生活を送るために重要です。私たちの目標は、患者が自身の健康データを簡単に管理し、分析できるソリューションを提供することです。このパートナーシップを通じて、「メディバディ」のインド全土にわたる類を見ない規模のユーザー数による膨大なデータと深いヘルスケア専門知識を、エレコムの世界クラスのIoT技術と組み合わせ、シームレスなヘルスケアエコシステムを構築します。この業務提携は、予防医療をすべてのインド人にとってアクセス可能で直感的かつパーソナライズされたものにするための重要な一歩です。このパートナーシップにより、インドの独自のヘルスケア環境に合わせた製品の共同開発も実施し、体重計、体組成計、血圧計などの日常の健康管理に不可欠な製品を提供します。
「メディバディ」との提携は、当社ヘルスケア事業部が目指す「医療・ヘルスケアを届ける」というビジョンを具現化する重要な一歩です。インドでは生活習慣病が社会課題として深刻化しており、医療現場の視点からも早期予防や管理が非常に重要だと考えています。
このたびの取り組みでは、当社のWi-Fi通信機能を搭載した体重・体組成計をはじめ、IoT技術を駆使したユーザーの健康データをシームレスに管理する仕組みを提供します。これにより、利用者一人ひとりの健康状態にあわせた予防プログラムを構築し、医療と生活の橋渡しを行うことを目指します。
医療従事者としての経験を活かしながら、インドの方々の健康増進に貢献し、より良き生活を支えるサポートができるように尽力してまいります。
会社名 |
メディバディ(Phasorz Technologies Private Limited)
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本社所在地 |
インド バンガロール市 |
設立 |
2013年 |
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代表者 |
共同創設者兼最高経営責任者(CEO) サティシュ・カンナン
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