
いまさら聞けない!VRっていったい何?ARとの違いは?
最近よく聞かれる「VR」という言葉。実際耳にしたことがあっても、具体的にはどのようなものなのかわからない人は多いのではないでしょうか。
似たような言葉である「AR」との違いから、VRの実際の楽しみ方まで解説します。

VRとARの違いを説明できる?
まずは、VRとARの違いについて、実際にどれくらいの人が理解できているのでしょうか。
全国の10代以上の男女100人に「VRとARの違いを説明できますか?」というアンケートをしたところ、82名もの人が「説明できない」と答えました。
具体的には、「両方とも言葉自体は聞いたことがあっても、どのようなものか説明できない」という人が大半を占めています。ちなみに、「VRは聞いたことはあるけど、ARという言葉は初めて聞いた」という人も多く、VRに比べてARの認知度がより低いようです。

※調査方法:10~60代の男女100人へのインターネット調査(2018年3月6日)
VRとARはここが違う
VRは「Virtual Reality(仮想現実)」の略で、仮想の世界を、実際に目の前にあるように見せ、体験できる技術のことを指します。おもに、専用のVRグラス(VRゴーグル)を用いて体験します。
ここでいう「仮想の世界」とは、現実とはまったく違う架空の世界や、登場する人物や場所は現実のものだけれども、シチュエーションが非現実という状況などを指します。例えば、実在する有名人とのデートが体験できたり、観光名所などをドライブできたりするものもVRです。
一方、ARとは「Augmented Reality(拡張現実)」の略で、人が視覚で認識している現実の空間に、情報を人工的に加える技術やシステムのことをいいます。
ARは、スマホやタブレットのアプリなどに使われています。例えば、スマホやタブレットの背面カメラを通して機器の画面で星空を見たときに、そこにある星座の名前や形を画面に映し出したり、風景を眺めているときに、目の前にある山や湖などの名前を出したりすることができます。また、スマホゲームにもARは多く使われています。
このように、VRは「その場では体験できない状況を人工的に作り出す技術」であり、ARは「実際、目の前に見える現実の空間に、情報を人工的に付加する技術」という違いがあります。
VRグラスの楽しみ方とは?
最近では、VRを気軽に体験できるようになりました。スマホのアプリには、VRを楽しめるものが多く出ています。好きなアプリをインストールして、用意したVRグラスにスマホを装着すれば、自分の部屋などですぐにVR体験できます。

VRの醍醐味は、場所を移動することなく、手軽に仮想の世界でいろいろな体験ができてしまうことです。例えば、なかなか行くことができない海外の有名な観光スポットを訪れたり、ジェットコースターに乗ってスリルを感じたりすることができるのも、VRの楽しさといえます。
ゲームや映画も、VRに対応しているコンテンツなら、まるで自分もその場にいるかのような感覚になれます。VRグラスなら360°見渡すことができるため、通常の画面では見られない方向に視点を置けるのも、VRのおもしろさのひとつです。
VRグラスの一眼と二眼はどう違う?
VRグラスには、一眼と二眼のタイプがあります。一眼は1枚のレンズで作られ、二眼は2枚のレンズで構成されています。
レンズの枚数によって、見え方に違いが出ます。どちらも360°の世界を楽しむことができますが、一眼のVRグラスの場合は平面的に見えるのに対し、二眼のVRグラスは立体感を出せるため、奥行きや遠近感といった効果が加わります。見え方の迫力や臨場感に大きな差が出ると考えればいいでしょう。
一眼のVRグラスは、左右の視差が無いので、酔いにくく、小さなお子様でも楽しむことができます。一方、二眼のVRグラスは、顔にフィットするよう調整機能がつくものなどがあり、目の幅調節・ピント調節機能を搭載した本格派モデルなど一眼の物に比べて比較的高価なモデルが発売されています。
自分に適したグラスを選び、VRを楽しもう!
VRグラスの選び方はさまざまですが、何よりも装着のしやすさを一番に考えましょう。スマホを使いたい場合は、持っているスマホに対応している製品かどうか必ずチェックしてください。
装着したときの負担の軽減を考えると、エレコムの「P-VRGR03シリーズ」のようなヘッドバンド付きの製品もいいでしょう。スマホをしっかり固定できる作りになっていれば、自宅でくつろいだままVRが満喫できます。ヘッドホンとの接続や、目幅の調節が簡単なVRグラスで、よりリアルで臨場感のあるVRの世界を楽しんでください。VRグラス/ゴーグルはこちら