Vol.79 Wi-Fi(無線LAN)が突然切れた!Wi-Fiルーターの寿命の判断方法
エレコムWi-Fi製品購入ガイド無線LANの基礎知識

Wi-Fi(無線LAN)が突然切れた!Wi-Fiルーターの寿命の判断方法

パソコンやスマホをまめに最新機種に買い替える人でも、Wi-Fiルーターはそのまま使い続けていることが多いようです。しかし、Wi-Fiルーターが古いままだと、最新のパソコンやスマホが持つ通信性能を活かすことができない可能性があります。
ここでは、Wi-Fiルーターの「買い替え時」についてご紹介します。


通信できない原因を特定する

「さっきまでインターネットを閲覧していたのに、急に接続できなくなってしまった」など、通信が突然切れてしまったときは、どこに原因があるか確認することから始めましょう。

通信が突然切れてしまった場合は、どこに原因があるか確認するために、まずはモデムと端末を、直接LANケーブルでつないでみましょう。有線接続をした結果、インターネットにつながれば、モデムや端末には原因がないことがわかります。 次に、モデムとWi-Fiルーターと端末をLANケーブルでつないでみましょう。インターネットにつながれば、Wi-Fi(無線LAN)の設定に原因があることがわかります。まずは、モデムやWi-Fiルーターの電源を入れ直してみて、設定を確認してみるといいでしょう。

もし、モデムとWi-Fiルーターと端末を有線接続してもインターネットにつながらなければ、Wi-Fiルーター本体に原因がある可能性が高いです。この場合は、一時的な不具合なのか、それともWi-Fiルーターが故障したのかを確認するために、次の項目で紹介する方法を試してみましょう。

不具合か寿命か?Wi-Fiルーターの状態を確認する方法

Wi-Fiルーターが故障していなくても、さまざまな原因で不具合が現れることがあります。次の方法を試して、Wi-Fiルーターの状態を確かめてみましょう。

・Wi-Fiルーターを再起動する
通信が切れた原因が一時的な不具合であれば、Wi-Fiルーターを再起動することで、通信が復活する場合があります。一度電源を切り、数分待ってから再起動してみましょう。

・ファームウェアを最新バージョンに更新する
Wi-Fiルーターのファームウェアが最新のバージョンに更新されていない場合、不具合が起こることがあります。エレコムのWi-Fiルーターをお使いの場合は、以下のページからファームウェアのアップデート方法を調べることができます。

<ファームウェアのアップデート方法>

> 【LAN‐】からはじまる型番のWi-Fiルーター
>  【WRC‐】からはじまる型番のWi-Fiルーター

・パソコンを1台だけWi-Fiルーターに接続してみる
Wi-Fiルーターにつながっている端末が多すぎて、通信に負担がかかっていることも、不具合が起こる原因になっていることがあります。Wi-Fiルーターにつなげる端末をパソコン1台だけにして、インターネットに接続できるか試してみましょう。

以上のことを試しても、Wi-Fi(無線LAN)に接続できなかったり、通信状態が不安定だったりする場合は、Wi-Fiルーターが寿命を迎えている可能性があります。その際は、買い替えを検討したほうがいいでしょう。

故障ではなくても買い替えを検討したいタイミング

たとえWi-Fiルーターが正常に動作していても、メーカー保証期間から何年も過ぎていたり、通信速度が極端に遅かったりする場合は、買い替えを検討したほうがいいでしょう。
具体的に以下のようなときは、Wi-Fiルーターの買い替えを検討すべきタイミングといえます。

・電波強度や通信速度にむらがある
電波強度や通信速度にむらがある場合は、Wi-Fiルーターの置き場所を変えてみましょう。また、Wi-Fiルーターの通信規格がIEEE 802.11nの場合は、周波数帯を5GHz帯に切り替えてみます。それでも速度が上がらない場合は、Wi-Fiルーターを最新機種に替えるだけで通信状態が改善される可能性があります。
最新のWi-Fiルーターには、パソコンやスマホがある方向を自動的に検知して、その方向に集中的に電波を送る「ビームフォーミング」機能が搭載されている物があります。これによって、Wi-Fiルーターから離れている部屋などでも、快適にインターネットを楽しめます。

・回線の契約を光回線に変更した
回線の契約を高速の光回線などに切り替えたときも、Wi-Fiルーターの買い替え時といえます。回線速度が速くても、Wi-Fiルーターが古いままではその速度を活かすことができないからです。

・最新の通信規格に対応する端末に買い替えた
パソコンやスマホなどの端末を最新の製品に買い替えたときも、Wi-Fiルーターの買い替え時といえるでしょう。端末がIEEE 802.11acなど高速の通信規格に対応していても、Wi-Fiルーターが古いままだと、せっかくの通信性能を活かすことができません。

・ネット動画を見たり写真をアップロードしたりする機会が多くなった
テクノロジーの進化に合わせて、インターネットとの付き合い方は変わっていきます。ネット動画の閲覧や、写真のアップロード/ダウンロードなどの作業は、通信速度が遅いとストレスを感じやすいです。このような作業をする機会が多くなったときも、Wi-Fiルーターの買い替え時といえます。

Wi-Fiルーターを買い替える場合は、IEEE 802.11acを採用した機器をおすすめします。また、セキュリティ対策のためにも「WPA2-PSK(AES)」など、最新の暗号化方式を採用した機器を選ぶといいでしょう。