雷ガードタップなど、集中豪雨や落雷に備えておきたい対策アイテム

近年、集中豪雨や局地的な大雨などの災害が、毎年のように発生しています。幸いなことに、治水などの防災対策が進んだことや、予報精度の向上による早期避難が可能になったことから、被害件数そのものは減少傾向にあります。
しかし、突発的で予測不能な豪雨はむしろ増えていますし、局地的豪雨では落雷による被害にも警戒が必要です。ここでは、豪雨による浸水や落雷による被害に備えて準備しておきたいグッズをご紹介します。
予測不能な豪雨は増加傾向
人命を脅かすような災害につながりかねない大雨には、「集中豪雨」と「局地的大雨」があります。集中豪雨は、梅雨前線の停滞や台風の接近などによって、同じ場所に数時間にわたってまとまった雨が降ることをいいます。一方、局地的大雨は、大気の状態が不安定になって積乱雲が発達し、短い時間に局地的な大雨を降らせる現象のことです。そのため、局地的大雨は予測しにくく、突然降り出すことから、「ゲリラ豪雨」と呼ばれることもあります。
気象庁のデータによると、1時間あたり50mm以上の「非常に激しい雨」と、80mm以上の「猛烈な雨」が、年々増加傾向にあることがわかっています。


発達した積乱雲は雷を引き起こす
豪雨による影響として真っ先に思い浮かぶのは、川の増水による道路や住宅への浸水、地下通路等の水没などですが、発達した積乱雲が引き起こす、雷の被害も少なくありません。
一般的に、雷は高いところに落ちるといわれていますが、実際には雷雲の位置次第でどこにでも落ちる可能性があります。特に、ほかに物がないグラウンドや砂浜、山頂などの高い場所では人に落ちやすくなるので、できるだけ早く自動車などの中に避難しましょう。中に入れば、たとえ落雷した場合でも電流は表面を通るだけなので安全です。ただし、古い建物の場合は壁や柱に電流が流れることがあるため、天井や壁からできるだけ離れておきましょう。
01. 豪雨による被害と対策

集中豪雨や局地的豪雨によって家屋が浸水した場合、次のような被害が考えられます。
- ・汚水や泥が流れ込む
- ・家電製品、エアコンの室外機などが故障する
- ・コンセントが水に浸かり、漏電や停電が発生する
汚水や泥が入り込んだ室内にはにおいがつき、カビや細菌が繁殖しやすくなるだけでなく、建物の耐久性も落ちる可能性があります。そのため、水が引き始めたら泥をかき出し、きれいな水で洗浄し、さらに消毒してからでないと住むことはできません。また、家電製品やエアコンの室外機、水に濡れたコンセントなどは、通電することによって漏電や発火等の可能性があるため、完全に乾かしてから専門家に診てもらうようにしましょう。
浸水による被害は、水に濡れると使えなくなる物に防水対策をしておくことで、拡大を防ぐことができます。また、浸水時の防水作業などで活躍するハンズフリーヘッドセットなども準備しておくと便利です。
- スマホ/タブレット用防水ケース
- スマホやタブレット用防水ケースは、家族と連絡をとり合ったり、災害の状況を確認したりするのに欠かせないスマートフォンやタブレットへの浸水をしっかりガードしてくれます。エレコム製の「TB-04WPSBK」は、JIS保護等級 IP47相当の防水を実現するケースです。ケース背面にエアバックを装備しており、水中に沈む心配もありません。
- 防水ハンズフリーヘッドセット
- 水害から避難するときや、浸水した自宅などの後片付けをする際には、できるだけ両手を空けておきたいものです。エレコム製の防水ハンズフリーヘッドセット「LBT-HS50WPMPシリーズ」は、高い防水性能を誇るHZO社の防水基板コーティング技術を採用していますので、雨や水を気にせず非常時でも使用できます。
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02. 雷による被害と対策

雷の被害は、人や建物に直接落ちることだけではありません。「雷サージ」といって、落雷時に発生する瞬間的な高電圧が、電線を伝って建物の中に流れ込む場合があります。雷サージには、電柱や避雷針、テレビのアンテナなどに落ちた雷がそのまま流れ込む「直撃雷サージ」と、樹木や地面に落ちた雷が放電し、近くの電線を伝って流れ込む「誘導雷サージ」があり、いずれもパソコンやテレビなどの家電製品が破損するほどの電流が流れます。
基本的に木造建築を含む室内にいれば、生命に危険が生じるおそれはほとんどありませんが、雷サージは電源が入っていない家電製品でも電線を伝って故障を引き起こします。対策としては、雷鳴が聞こえたらパソコンや家電製品の電源を切り、ケーブルを抜くようにしましょう。また、こうした対応が難しい場合に備えて、雷サージによる電流を食い止めるグッズを使っておくと安心です。
- 雷ガードタップ
- 落雷によって生じる誘導雷サージを防ぐ雷ガードタップ。エレコム製の「T-K1A-24シリーズ」は、最大サージ電圧12,500Vの高性能雷サージ吸収素子(バリスタ)を内蔵し、配電線や通信ケーブル近辺の電子機器を守ります。差込口には耐熱性に優れたユリア樹脂を使用しているので、発熱しても融解しにくく、電気火災の防止に有効です。
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適切な防災を行い、前兆に気を配ろう
空が急に真っ暗になる、雷鳴が聞こえる、稲光が見えるといった現象は、集中豪雨の前兆です。いつもと何か違うなと感じたら、速やかに安全な場所に避難しましょう。
また、日本付近に前線が停滞していたり、台風が接近していたりする時期は集中豪雨が起きやすいため、早めに浸水・落雷対策を済ませておくと安心です。「大気の状態が不安定」といった予報など、集中豪雨の危険を知らせるサインにも気を配り、浸水や落雷の被害に備えましょう。
