モバイルバッテリーや防水ケースなど災害時に備えておきたいアイテム

梅雨が終わると間もなくやってくる台風シーズン。気象庁の発表によると、1981~2010年の30年間では、年平均2.7個の台風が上陸しています。特に近年の台風は、大きな被害をもたらすことも多いようです。また、台風の被害が少ない都心部でも、近年は前線の停滞による集中豪雨など、台風レベルの災害が頻発しており、「もしも」のときの準備は欠かせません。ここでは、台風や集中豪雨による被害の中でも代表的な停電と浸水の影響のほか、用意しておきたいアイテムをご紹介します。
台風や集中豪雨で起こる災害とは?
台風は、しばしば大雨や暴風を伴って上陸し、土砂崩れや土石流、川の氾濫などを引き起こします。最近では、限られた地域に短時間で猛烈な雨が降る短時間集中豪雨も頻発しており、宅地造成の進んだ都市部でも、川の急激な増水による道路や住宅の浸水、沈没といった生活に大きな影響を及ぼす被害が多数報告されるようになりました。また、強風で飛ばされたトタン屋根や看板などの飛来物が直撃して電線が切れたり、土砂崩れで電柱が倒れたりすることによって起きる停電も、台風や集中豪雨の代表的な二次災害です。

01. 停電の影響と対策

台風が原因による停電も、給水ポンプの停止による断水をはじめ、明かりが消えて生活がしにくくなるといった生活に直結する災害です。特に、最も重要な飲み水の対策として、ミネラルウォーターの常備は忘れずにしておきたいものです。また、充電式または電池式以外の家電製品が使用できなくなりますので、夜間の災害時に活躍する照明を準備したり、暗闇でも動けるよう、自宅や職場で避難経路を確認したりしておくことも大切です。
さらに、重要な連絡手段であり情報源でもあるスマートフォンの充電を確保するため、コンパクトなモバイルバッテリーも持ち歩きましょう。生活面以外では、停電によるパソコンのデータ消失にも備えておくことをおすすめします。ここでは、停電対策として用意しておきたいアイテムをご紹介します。
- モバイルバッテリー
- 充電式のモバイルバッテリーは、コンセントからの充電ができない停電時に備えて1台は持っておきたいもの。バッテリー容量10,050mAhの大容量タイプを満充電しておけば、スマートフォンを約3回充電できます。また、USBポートを2ポート搭載しているタイプであれば、2台同時の充電も可能です。
- UPS(無停電電源装置)
- 突然の停電やブレーカーダウンで怖いことのひとつに、作業中のパソコンに入っているデータの消失が挙げられます。そこで、停電時にも内蔵バッテリーで電力を供給し続けられる、UPS(無停電電源装置)を準備する方法もあります。
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02. 浸水の影響と対策

浸水が起きると、水や泥水が家の中にまで入り込み、日常生活が困難になります。水が引き、泥を完全にかき出すまでには、かなりの時間と労力がかかります。また、カビなども繁殖しやすくなるため、洗浄や消毒を徹底してからではないと、生活を再開することはできません。その上、水に浸かった家電製品やコンセントは、通電すると回路のショートや部品の故障によって漏電や発火等の事故につながる可能性があります。そのため、電力会社の安全点検を受けてから使用するか、場合によっては丸ごと取り換える必要があるのです。
こうした浸水や沈没による被害を最小限に抑えるには、普段から住んでいる地域の状態を知り、その土地の特性に合った備えをしておくことが大切です。特に、周囲に比べて低地だったり、以前増水したことがある川の近くだったりする場合は、地域で用意している土嚢の場所を確認しておきましょう。土嚢袋はホームセンターなどでも購入できるので、自宅に準備しておくのもおすすめです。また、枯れ葉やゴミが溜まりやすい排水溝も、こまめに掃除しておけば逆流や詰まりを防ぐことができます。
水に濡れると使えなくなる物は、事前に防水対策をしておくか、防水仕様の物を選ぶことで浸水被害から守れる可能性が高まります。以下に、おすすめのアイテムをご紹介しますので、参考にしてください。
- スマホ/タブレット用防水ケース
- 家族との連絡や情報収集に欠かせないスマホやタブレットをすっぽり覆い、水から守るスマホ/タブレット用防水ケース。水辺やお風呂、水回りでの使用を想定したものや、水中でも御利用いただけるJIS保護等級 IP68相当の防水・防塵を実現したモデルなど豊富なラインナップを揃えています。
- 防水ハンズフリーヘッドセット
- 防水ハンズフリーヘッドセットがあれば、雨の中や濡れた場所での作業時に活躍します。エレコム製品の「LBT-HS50WPMPシリーズ」は、高い防水性能を誇るHZO社の防水基板コーティング技術を採用したハンズフリーヘッドセットです。
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場所や季節を問わず、「もしも」を想定した準備を
台風や集中豪雨による災害は毎年発生し、各地に深い傷跡を残しています。進路や規模によっては、思いもよらない地域に被害が及ぶこともあります。台風の被害が比較的少ない東京都も、「想定し得る最大規模の高潮による浸水想定区域図」を発表。過去最大規模の台風である室戸台風や伊勢湾台風に匹敵する規模の台風が上陸した場合には、東京23区のうち17区が浸水すると警告しています。
平時からハザードマップで危険な場所を確認しておくことはもちろんですが、「災害はいつ、どこでも起きる可能性がある」という意識を持って、備えを怠らないようにしましょう。
