待ち焦がれた「これさえあれば十分」な時代へ

多くのデジタル機器を扱う私たちの生活において、なくてはならないものが「USB(ユニバーサル・シリアル・バス)」です。USBがなければデジタル機器のデータ転送や充電はままならず、当然私たちの生活にも支障が出ることになります。
あまり意識したことはないかもしれませんが、USBにはデータ転送速度の“速さ”を示した「USB
3.0」といった数字による規格と、「USBType-A」のように接続部分の“形状”を示したアルファベットによる規格が存在しています。
USBというひとつのモノに対して、規格が複数パターン存在するため、「わかりにくい」というのが現状です。

USBの難しい規格は誰もがそのすべてを理解しているわけではありません。
デジタル機器を新調した際に、「USBは今も持っているから大丈夫」と思っていても、「つなげてみたらデータ転送速度が遅すぎた」「つなげようと思ったら形が違った」といった問題も…。
かといって、しっかりと対応しているUSBを再び買いに行ったり、機器に応じて配線を修正したりするのも一苦労です。便利な生活を送るために便利な機器を買ったはずなのに…。これでは元も子もありませんよね。

時代が求めた進化!USB4のメリットとは?
理解するのが難しくて、
時には使いにくさすら覚えた従来のUSB。


データ転送速度で現在最速とされるのはUSB 3.2(20Gbps)ですが、USB4はその2倍速い最大40Gbpsを実現!
つまり、より速く、より大容量のデータを送受信することができるのがUSB4…!
特にこれからの時代は、表現・技術の幅が広がることにより、USBを使って楽しむコンテンツのデータ量も拡大していくことは確実です。ただ、その流れに機器が追いついていかなくては意味がありませんよね。
そんな時代の流れのなかで、求められること間違いなしの存在となるのが、USB4なのです。


USB4は、「USB PD(USB Power
Delivery)」という充電規格に対応しており、最大100Wという超高速充電を可能としています。
従来5V/1A(5W)の充電器と比べると、その給電能力は20倍もの数値になります。メーカーごとの充電器の性能にもよりますが、現在多く出回っている30W出力できる充電器であれば、実に6倍もの速さで充電できる計算になります(※)。
圧倒的な速さで充電できるため、限られた時間でも安心して使うことができるでしょう。
「充電が終わらないから、ここを離れられない」「電池残量が乏しく、なんだか心許ない」といった問題も少なくなるのではないでしょうか。
※すべての機器における保証値ではありません


USB4の接続部分の形状には、多くのデジタル機器で採用されている「Type-C」が導入されます。
このType-Cは、USB 3.1以降に登場しており、パソコンやスマートフォンなど、私たちの生活に最も身近な機器に導入されるようになりました。もはやこの「流れは止められない」でしょう。
Type-Cは接続時に裏表を気にせず、簡単に差し込めるようになっています。
データの転送や充電はもちろんのこと、私たちは1日に何度もUSBを抜き差ししています。スマートフォンで想像してみると、かなりわかりやすくなるのではないでしょうか。
朝出かける前の充電で1回、通勤中の充電で計2回、仕事中のデスクの上で計3回、家に帰るまでの充電で計4回、寝る前の充電で計5回…。「充電は常に100%近くを維持しておかないと安心できない」という人であれば、この回数はもっと増えるかもしれませんね。
これだけ何回も接続するのであれば、やはり裏表を気にすることなく差し込めた方が良いですよね…!
ところで「なぜ”USB4”は”USB4.0”ではないのか?」と気になった方もいるのではないでしょうか?
これは決して私たちの表記ミスではありません…!結論からお答えすると、「USB4は”オンリーワン”の存在」だからです!
USB Promoter GroupのCEOであるBrad Saunders氏は、従来のUSBが「USB
3.0」「USB3.1」といったように、アップデートを重ねるごとに数字が増加、混乱を招いていた問題を指摘。
今回登場する「USB4」は現段階で大幅なアップデートを予定しておらず、従来のように数字を増やす形をとることも考えていないとのこと…!
つまり、USB4はオンリーワンの存在としてはもちろんのこと、満を持して登場する最高グレードのUSBであることを意味しているのです…。
皆様も生まれ変わったUSB4で、
最高の体験を手にしてください!

