製品レビュー - エレコム製品購入ガイド

家電ライターコヤマタカヒロの
エレコム「HOT DISH」発売直前レビュー (第二回)
コンビニやスーパーの簡単食材を「HOT DISH」で時短調理!

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概要
PC周辺機器メーカーエレコムが新たに開発した調理できるお皿LiFERE「HOT DISH」。独自開発のIHクッキングヒーターを採用し、高火力で素早く調理できる調理家電だ。前回は「HOT DISH」の実力を検証するとともに公式レシピを中心に調理してみた。
しかし、調理家電の魅力は、毎日の料理をより手軽でできるようになることにある。「HOT DISH」は忙しく働く少人数世帯に向けて、手軽に料理ができることを目指して開発したのがコンセプトだ。そこで今回はコンビニやスーパーなどの食材を使って、手軽に料理できる方法を模索してみた。

コンビニ食材を「HOT DISH」で簡単調理

まずは、最も簡単に手に入るコンビニ食材の中からメニューを考えてみた。とは言えコンビニ食材の多くは電子レンジ用に加工されていることが多く、「HOT DISH」の実力が発揮できる食材はそれほど多くはない。その中で最初に目がついたのが冷凍チャーハンだ。

近年急激に美味しさがアップしている冷凍チャーハンは、電子レンジの加熱もできるがフライパン調理もできる。そこで「HOT DISH」で温めてみた。火力をHighにして冷凍チャーハンをお皿に広げる。解凍効率を良くするため、まずは3分ほどフタをして加熱する。フタを取った頃には底の部分が焼け始めているので全体を混ぜていく。電子レンジでの調理と異なり、適度に香ばしく仕上がるのが非常に好印象だった。時折混ぜるだけでいいので調理の手間もかからず美味しくできた。

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公式レシピのチャーハンが美味しかったので市販の冷凍チャーハンにも挑戦した。

  • スイッチを入れたら焼きプレートの上にチャーハンを広げるだけ

  • しっかりと焼き色がつくのが電子レンジ調理との違い。

同じコンビニの冷凍食品で便利なのがベーコンとほうれん草のパック。これは加熱した「HOT DISH」で炒めるだけでいい。副菜としても使えるし、卵と一緒に炒めたり、オムレツに入れるなど多彩な使い方ができる。卵の分量を増やせば公式レシピにあるスパニッシュオムレツにもなる。

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冷凍ほうれん草も最近の人気食材の一つ。

  • 油をひいて炒めるだけで一品になる。味はハーブソルトなどで調整できる。

  • さらに卵を絡めればメインディッシュにもなる。

「HOT DISH」はスープ物が入れられるよう適度な深さがある。これを利用すればおでんも手軽に楽しめる。今回用意したのはファミリーマートの「8品目のおでん」だ。それだけでは正直物足りないのでおでんに入れるのにちょうどいい食材をいくつか足してみた。おすすめはウィンナーソーセージ。タンパク質が追加されることで一気にメインディッシュとしてのボリュームがアップする。

おでんの具をあらかた食べ終わった後はうどんを投入するのもいい。ちょっと出汁が薄く感じるのでめんつゆや醤油を足して味を調整しよう。最初のおでんから最後のうどんまで、「HOT DISH」だけでできるのがいい。

  • コンビニの人気メニューの一つおでん。最近は袋入りも登場している。

  • ファミリーマートの「8品目のおでん」一袋だけではちょっと物足りない。

  • ソーセージとカニカマを入れてみた。タコぶつなどもありだ。

  • 具材が減ったら〆にうどんを投入。二人でも十分な量になった。

コンビニグルメの最後は鍋ごと加熱できる冷凍ちゃんぽん。焼きプレートを取り外し、IHクッキングヒーターの上に直接置いて加熱できる。器は薄いアルミなので、焼きプレートと比べると加熱効率は劣り、調理にはやや時間がかかったが、グツグツと煮立つまで加熱できた。

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冬場になると売られているアルミ鍋の食材。今回はちゃんぽんを選んだ。

  • IHクッキングヒーターの真ん中に置いて加熱をスタート。

  • 最初は中火で加熱する必要があるため、トータル15分ぐらいかかったが美味しそうにグツグツとした状態になった。

※食品容器の種類などによっては使用できない場合があります。ご使用前にHOT DISHの取扱説明書や食品の調理方法をご確認の上正しくご使用ください

市販の炒め調味料の料理やパスタも手軽にできる

前回の調理テストの時に感じていたのが「HOT DISH」の加熱の速さと火力の高さだ。100mlの水を約40秒で沸騰状態まで持っていけるのは、ハイカロリーのガス台と高品質なフライパンを組み合わせたような環境と同じだ。そこでスーパーで売っている炒め料理用の合わせ調味料を用意。少ない具材で手早く作れるかどうか試してみた。

今回調理したのはキッコーマンの「おうちごはん」シリーズの2品。「なすのみぞれ炒め」はなすにさっと火が通り、あとはタレと絡めて炒めるだけで本当に素早くできた。また、「豚バラ大根のバター醤油炒め」は大根を入れた後、フタをしてしばらく蒸し焼きにするのだが、しっかりとした火力があるので、ほんの5分で大根が柔らかく仕上げられた。これなら日常使いとしても活躍できそうだ。

  • 茄子を用意するだけで一気に作れるおうちごはんシリーズの人気メニュー。

  • 茄子を炒めたあと、調味料を混ぜるだけで完成。

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「豚バラ大根のバター醤油炒め」は豚バラの薄切り肉と大根を用意する。

  • 豚バラ肉を焼いたらその上に大根を投入

  • 調味料を合わせて蒸し上げて完成だ。

さらにパスタにも挑戦した。公式レシピにパスタがあるのでそれをアレンジすればいい。ポイントはパスタを1/2にカットして「HOT DISH」に入れて、オリーブオイルと水を足し、水がなくなるまで煮るだけだ。先に玉ねぎやベーコンなどを炒めておいてもいいし、一緒に煮てもいい。公式レシピはパスタ80gだったが、倍の160gまではできた(水も+100ml)。

時折、混ぜる必要はあるものの鍋でたっぷりのお湯を沸かしてから作るのと比べると手間はかからなかった。1、2人分のパスタなら、十分な出来だった。

  • パスタは半分に折って「HOT DISH」に入れる。

  • ベーコンやにんにくなどの具材も一緒に入れて加熱スタート。

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水分がなくなって来たら混ぜ合わせて、味を調整したら完成。

  • こちらは先にベーコンや玉ねぎを炒めてからパスタを茹でているところ。

  • 最後にケチャップや牛乳、コンソメなどを入れてナポリタンの完成だ。

パスタだけでなく焼きそばも簡単だ。豚肉と野菜を軽く炒めたあと、焼きそばの麺を乗せ、水を少し入れて蒸す。2、3分したらフタを開けて麺をほぐしソースを絡めるだけでいい。実際に作ってみたところ2人分まではできた。好みの焼き加減に調整できる上、そのまま食べられるので洗い物が減らせるのも「HOT DISH」のメリットだ。

  • 豚肉とキャベツ、海鮮など、具材を炒める。

  • 野菜の上に焼きそばの麺を重ねて蒸し焼きに。

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ソースを絡めて混ぜ合わせたら焼きそばの完成。

味付け肉でワンプレートメニュー

仕事帰りにスーパーに寄ったら味付け肉が安く売っていたなんてことないだろうか。そんな肉があったら、「HOT DISH」で焼こう。今回見つけたのは、味噌焼きの豚ロース肉。ちょっと分厚いのでHighモードで両面に焼き色を付けたあとはMiddleに下げてフタをして中までゆっくり火を通す。肉が焼けたら、開いているスペースにキャベツの千切りやプチトマト、ポテトサラダなどを並べたらワンプレートメニューの完成だ。お皿には油や肉汁が残っているのでそれをキャベツにつけて食べるのも美味しい。

  • 分厚い味噌味の豚ロース肉が安かったので買ってみた。

  • 「HOT DISH」で両面に焼き色を付けたら中まで蒸し焼きに。

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合わせて買った野菜などを「HOT DISH」に盛ってワンプレートが完成。

カット野菜を活用してしゃぶしゃぶを楽しむ

1、2人分のちょっとした食事で摂りにくいのが野菜だ。外食やコンビニのお弁当では野菜不足が顕著になる。そこで「HOT DISH」とカット野菜を組み合わせて手軽にしゃぶしゃぶを楽しんでみた。今回作ったのは2タイプ。一つはもやしや炒め野菜を入れて、その上に豚肉を置き、蒸しあげる蒸ししゃぶ。野菜から出る水分だけでしっかりと蒸せる上、短時間でできる。

そしてもうひとつが、しっかりとスープを入れたしゃぶしゃぶだ。「HOT DISH」には最大約600mlまで水が入れられるが、それだと具材を入れると溢れてしまう。野菜と豆腐、そして肉を入れて二人分だと、スープの容量は300mlでちょうど良かった。それぐらいの水分があれば、鍋の後の雑炊やうどんも楽しめる。

  • 時間がないときや、ちょっとだけ使いたいときに便利なカット野菜が活用できる。

  • 野菜を「HOT DISH」に敷いたらその上に肉を並べて蒸す

  • 蒸ししゃぶしゃぶの完成。5分でできるスピードメニューだ。

  • こちらは鍋スープをつかった豚しゃぶ。具材を足しながら2人分が楽しめた。

「HOT DISH」は決して多機能な調理家電ではない。しかし、基本となる火力がしっかりしていて、立ち上がりが早いからこそ、様々な料理に対応できた。食材を切ったり、調味料を用意したりといった下ごしらえが終わったら、後はダイニングテーブルに置いた「HOT DISH」におまかせで加熱調理ができる。毎日忙しいけどちょっとは料理をしたい。一手間はかけて美味しくしたい。「HOT DISH」はそんな使い方にフィットする家電だと言えそうだ。

執筆者プロフィール

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コヤマタカヒロ 白物家電やデジタルガジェットを中心に執筆活動を展開するデジタル&家電ライター。AllAboutガイドも務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための空間「家電スタジオ・コヤマキッチン」も用意。執筆以外に企業のコンサルティングやアドバイザーなども務める。
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2022.02.20