
『キーパレット』は、初めてプログラミングを学ぶ子どもたちにとっての使いやすさを追求したキーボードである。
2023年5月の発売開始以来、学校や企業からの引き合いも多く、
ECサイトの口コミやブログ、YouTubeなどでも話題となっている。
今回は、千葉市のプログラミング教室『テックウイング』の講師・生徒のみなさんに
『キーパレット』を実際に使用してもらい、その感想を代表の加藤友大氏にインタビュー。
デザインや使い心地、機能まで本音でレビューしてもらった。


「テックウイング」は、「テクノロジー/(科学技術)」「クエスト/(探求)」「ウイング/(翼)」を組み合わせた造語。これからの時代に必要不可欠となる「テクノロジー」を「探究」し、楽しく学んでいく中で「世界に羽ばたいていける翼」を子どもたちに与えられるような教室を目指している。
ホームページ https://teqwing.com/
●取材にご対応いただいた方

●取材にご対応いただいた方
合同会社テックウイング
代表
加藤 友大 氏
ロボット・プログラミング教室と
ともに
eスポーツチームも持つ、
テックウイング
千葉市内に3つの教室を持つテックウイング様は、子どもを対象としたロボット・プログラミング教室である。ロボット教室、プログラミング教室、eスポーツゲーム教室があり、最先端の専門的な授業を展開。単にスキルを身につけるだけでなく、自ら考え・答えのない問いに自ら答えを見つけることができる力をつけ、問題解決力、クリエイティビティなどを養っていくことを目的としている点が特徴だ。


テックウイングでは、ロボット制作やプログラミングの際に必要になる、数学や物理の基礎知識についても教えている。
エレコムのロゴが入るTEQWING
e-Sportsのユニフォーム。
また、テックウイングでは、eスポーツチーム“TEQWING e-Sports”も運営しており、その選手が講師を務めることもあるという。ちなみにエレコムはTEQWING e-Sportsのメインスポンサーとして、選手たちにデバイスを提供している。

かわいい外観、使う指ごとに
色分けするアイデアはとてもいい
キーボードは、キータイピングの時に使う指ごとに色分けがされている。
まず、代表の加藤氏にキーパレットの第一印象についてたずねてみた。
「外観のカラフルさが目を引きますね。生徒たちはもちろんや講師陣からも“かわいい”と好評でした。そして、この色にはちゃんと意味があって、それぞれの指に対応することで正しい指の運び方が覚えられるようになってるんですね。これはとてもいいアイデアだと思います。
うちの教室でプログラミングがかなりできる子でも、独自の押し方になってしまっていることもあります。そういう時に指導しやすいと思いますね」とのこと。小さな頃から正しいキータイプに慣れておくことで、パソコンやプログラミングに対するハードルが下がり、学校の授業にもすんなり入れるだろう。


キーボードの打鍵感にも高評価
「キーボードについても、生徒から“押しやすい”という声があがっていました」とキータッチについても評価いただいた。実はキーパレットは、子どもの弱い力でもタイプしやすいよう、キーの形状や構造に工夫が盛り込まれている。
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弱い力でも押しやすい
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キー間隔が小さめ
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指にフィットする凹み
手の小さな子どもに
ぴったりなサイズ感
子どもでも打ちやすく、学校の机でも使いやすいサイズ感が高評価。
キーパレットは、子どもの体格や学校の机の広さなどを考慮した外形サイズを採用している。この点についてはどうだろうか。
「いいと思いますね。小学生から中学生でも手の小さい子などには、ほどよい大きさだと思います。最近は幼稚園でもプログラミングを教える所がでてきました。そういった年代にもニーズがあるんじゃないでしょうか」


カードスタンドがとても便利
付属のローマ字入力表を立てることができるほか、Windowsのショートカット、「スクラッチ」のショートカット、自由に書き込めるテンプレートなどをホームページからダウンロードすることもできる。


カードや厚紙を差し込んで立てられる、カードスタンドを備えているのもキーパレットの特徴だ。ローマ字入力表が付属しているので、これを目の前に立てて文字入力の練習をすることもできる。
「ローマ字入力をまだ覚えていない子どもたちにとって、けっこう便利な機能ですね。生徒の評判もよかったです」
無料テンプレートのダウンロードはこちら家庭や小学校など、
はじめてキーボードに触れる
子どもたちにとってはいい選択
キーパレットでは、初めてキーボードにふれる子どもたちが誤って押してしまうことの多いcaps lockキーを無効化する機構を採用。また、英語をまだ覚えていない子どもたちへの指導にも配慮して、アルファベットにフリガナをつけたシールを用意しているなどの配慮がある。これらの点について、加藤氏からはプログラミング教室と学校・家庭での環境の違いを踏まえてレビューいただいた。
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caps lockキーを知らないうちに押してしまうという初心者にありがちなミスを防ぐ目的で設けられた「caps lock無効化キー」。
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アルファベットを読めない子どものために、フリガナ付きのシールも用意。
「家庭や小学校などではじめてキーボードにさわるとか、教える親御さんや先生方があまりプログラミング教育に慣れていない場合にはすごく良い機能だと思います。ただ、うちのようなプログラミング教室だと、すでに大人と同じキーボードに慣れている子も多いので、不向きなケースもあるかと。子どもや教える大人の習熟度に合わせてキーボードを選ぶのが重要ですね」とのこと。確かに、テックウイングではプログラミング言語を使いこなすなど、すでに『キーパレット』は卒業レベルだという子も多い。文房具や教材を選ぶのと同じように、キーボードも子どもの成長に合わせて選択するのがベストと言えるだろう。
まとめ
子どもの成長に合わせたキーボード選びが重要。
キーパレットには、はじめてのキーボードにぴったりの機能がたくさん!
今回の取材を通じて、テックウイングの講師や生徒さんから評価を得たのは、以下の4点だった。
- 子どもたちの興味を
引く見た目で、
正しい指運びを
覚えられるカラーリング - 子どもの力でも
押しやすいキーの形状と構造 - 様々な環境で
学習しやすいサイズ感 - ローマ字入力一覧や
各種ショートカットなどの情報を
掲示しやすいカードスタンド
手の小さな子どもや、まだ正しい指運び・ローマ字入力を覚えていない子どもが使うのにぴったりな機能が多数盛り込まれている点は、加藤氏からも評価をいただけた。一方で、すでにフルサイズのキーボードを使いこなしている子どもには逆に使いにくいというコメントもあった。
はじめてキーボードにふれる子、これからプログラミングを学び始める子には、キーパレットはその良さを最大限発揮できる製品となるだろう。