
- 概要
- 近頃の小規模オフィスでは、法人用のWi-Fiルーター導入が基本となっています。
しかし、法人用Wi-Fiルーターを導入する際には、意識しておきたいポイントがいくつかあるのです。
そのポイントを知ったうえで、あなたのオフィスに、オフィス環境や利用用途に合わせた最適なWi-Fiを導入できれば良いと思いませんか。
今回は小規模オフィスでのWi-Fi導入について、事前に知っておきたい内容をご紹介していきます。
小規模オフィスにも法人用Wi-Fiルーターを導入

新たにオフィスを開設する際に、パソコンや電話機、コピー機などを導入するという方も多いでしょう。
それらの事務機器に加え、現代の情報化社会において忘れてはいけないのが、ネットワークの構築です。
近年では小規模オフィスであっても、法人用のWi-Fiルーターは欠かせないものとなっています。
手間がいる配線処理もなく設置が楽なうえ、複数機器からの同時接続が可能なため、小規模オフィスに最適と言えるのではないでしょうか。
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無線LANアクセスポイントとの違いは?
法人用Wi-Fiルーターは「無線LANルーター」にあたりますが、これと比較してもう一つ「無線LANアクセスポイント」というものがあります。
無線LANアクセスポイントとは、「無線でデバイスとつながり、通信提供する機器」のことで、無線電波とスマートフォンやパソコンなどのデバイスを介し、データを送受信し合うのです。それに対し、無線LANルーターは、ルーター機能とアクセスポイントの機能を併せ持っているため、両者の機能がまとめてそろいます。
ルーターも無いから一から全てそろえたい!という方は「無線LANルーター」をおすすめします。
既にオフィスにルーターがあって、無線LAN環境を構築したいという場合は、「無線LANアクセスポイント」を選択しましょう。
小規模オフィスに最適な法人用Wi-Fiルーターの選び方

一概に小規模オフィスと言っても、それぞれのオフィス環境や利用用途は異なってきます。
そのため法人用Wi-Fiルーターも、あなたのオフィスに合ったものを選択しなければなりません。
その際、選ぶポイントとして以下が挙げられます。
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オフィスの広さ
オフィスの階数(建物の何階か)と利用する間取りを事前に確認しておきましょう。
ただ、階数は分かっても間取りの面積までは正確に分からないということもありますよね。
その場合は、オフィスの広さをある程度の間取りで換算しても大丈夫です。
注意すべきなのは、換算した間取りは誤差が出てくるため、少しグレードを上げた機器を選ぶようにするということです。(2LDKの間取りであれば、3LDKに対応したものを選ぶなど) -
使用予定人数
使用する予定の人数が多ければ、その分接続台数も増えます。
逆に使用人数が少ない場合、家庭用のWi-Fiルーターを使おうとする方がいます。
しかし、家庭用のものは法人用のものより同時接続だけでなく処理の能力が乏しいことがあるため、よりしっかりとしたWi-Fi環境を構築するためには法人用Wi-Fiルーターの選択をおすすめします。
また、現代はパソコン以外にもタブレットといった通信デバイスもあるので、どうしても接続台数は増える傾向にあります。
さらに来客や訪問が頻繁にあるオフィスでは、よりその接続台数は上昇します。
以上を踏まえると、30人が一斉に使用しても動じない法人Wi-Fiルーターの使用がやはり安心だと分かります。 -
通信規格と周波数帯
Wi-Fiルーターには以下のように6種類の通信規格と、2種類の周波数帯があります。
周波数帯
IEEE802.11ax/11ac/11n/11a/11g/11b
通信規格
5GHz帯/2.4GHz帯
- 現在、市場に出回っているパソコン・スマートフォンなどの端末機器や、Wi-Fiルーターなどのネットワーク機器の多くが、IEEE802.11acの規格に対応しています。
なので、基本的には11ac対応の機器を選ぶことをおすすめします。
古いタイプのものや安いタイプのものは、11acに対応していない場合もあるため気を付けましょう。
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ゲストWi-Fi
多くの法人用Wi-Fiルーターには、複数のネットワークを作成する機能が付いているのです。
そのため来客が多いというオフィスには、業務で使用するものとは別に、相互の安全が保たれる「ゲスト専用Wi-Fi」の作成を検討してもいいかもしれません。
現代において、オフィスにWi-Fiのネットワークを導入することは必須です。
今回は小規模オフィスにWi-Fiを導入する時に役立つ豆知識をいくつかご紹介しました。
法人用のWi-Fiルーターを選ぶ際には、前述した4つの点を意識すれば失敗はないでしょう。
オフィスに最適な法人用のWi-Fiルーターで、快適なネットワーク環境を構築してください。