
- 概要
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Wi-Fiを含むインターネットを使用する際には、さまざまな機器や設定が必要です。
インターネットを利用するときに、「プロキシを設定してください」と言われたことがある方もいるのではないでしょうか。
本記事ではプロキシとは何か、Wi-Fiを接続する際にプロキシを使う理由やメリット・デメリットについてご説明します。
プロキシとは?
プロキシとは、インターネット通信においてパソコンやスマートフォンなどの代わりに外部ネットワークへアクセスする役割を持つものです。
インターネットを利用する際は、ユーザーの要求に対して外部サーバーが返答してブラウザに指定のページを表示させます。
プロキシを経由すると、サーバーの代わりにデータを保管する「プロキシサーバー」にアクセスします。 その後、プロキシサーバーが外部サーバーからユーザーの要求を受け取ってブラウザにページを表示します。 サイトのアクセス状況などによっては複数台のプロキシサーバーが必要になることもあります。
Wi-Fi接続にプロキシを使う理由

Wi-Fiなどを使用したインターネット通信は、プロキシを使わなくても利用することができます。
では、Wi-Fi接続にプロキシを使う理由は何なのでしょうか?
理由のひとつとして、インターネット通信の高速性を持続させることが挙げられます。
ユーザーと外部サーバーで直接やり取りを行うインターネット通信の場合、場所や時間帯によってはサーバーへのアクセスが集中する可能性があります。
それにより、通信速度が遅くなったりサーバーに接続することができなかったりといった、さまざまな問題が発生します。
プロキシを使うことによりアクセスを分散させることができるため、安定した通信を行うことができます。
プロキシを使用するメリット
こちらでは、プロキシを使用するメリットをご説明します。
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匿名でのアクセスが可能
インターネットを使用する際は、アクセスした人を特定する「IPアドレス」が外部サーバーに記録されます。 プロキシを介することで、自分のIPアドレスを明かさずにページを閲覧することができます。
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通信記録を残すことができる
オフィスでプロキシサーバーを使用すると、社員が閲覧したページの記録を残すことができます。 また、先述の通りプロキシを使用すると匿名でのアクセスが可能となるため、自社の機密情報の漏えいを防ぐことができます。
プロキシのデメリット

こちらでは、プロキシを使用するデメリットをご説明します。
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データが盗まれる可能性がある
信頼できないプロキシサーバーを使用した場合、データを盗まれる可能性があります。
そのため、海外のプロキシサーバーの使用や、怪しいサイトの閲覧はしないようにしましょう。
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通信負荷に耐えられなかった場合、サーバーがダウンする
プロキシサーバーを使用するとユーザーと外部サーバーの間にワンクッション増えるため、通信速度が遅くなったりサーバーがダウンしたりすることもあります。
上記のメリット・デメリットより、プロキシは通信速度よりも情報漏洩を防ぐために使用することの方が有効に働くと言えます。 特に自宅や公共施設のネットワークを使用する際は、企業情報が外部に漏れないようにプロキシの使用を徹底しましょう。
おわりに
本記事ではプロキシについてご説明しました。
プロキシはユーザーと外部サーバー間の接続を代理する役割をもつもので、サーバーを匿名で閲覧することが可能です。
企業などがプロキシを使用することで外部への情報漏洩を防いだり、社員の閲覧履歴を記録したりする点もメリットであると言えます。 情報漏洩が気になる方は、プロキシを利用してインターネット通信を行いましょう。