
- 概要
- 自宅やオフィスなどでインターネットを利用する際、有線や無線などを使用して環境を整える必要があります。 有線はパソコンなどにインターネット回線を直接接続することで、無線は特定エリア内で発信されている電波を取得することでインターネットに接続することができます。 本記事では、Wi-Fiとはどのようなものなのか、できることや利用するメリットをご紹介します。
Wi-Fiとは?
Wi-Fi(ワイファイ)とは「Wireless Fidelity」の略で、ワイヤレスで通信を行う機器間の接続を保証するといった意味を持ちます。
無線で通信する端末がお互いに接続可能となる方式を指すものであり、たとえばご家庭の場合はスマートフォンとWi-Fiルーターや、パソコンと置き型ルーターなどが挙げられます。
下記、Wi-Fiの規格の一例です。
無線LAN規格 | 通信速度(最大) | 周波数帯 |
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Wi-Fi 6 | 9.6Gbps | 2.4GHz/5GHz帯 |
Wi-Fi 5 | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
Wi-Fi 4 | 300Mbps | 2.4G帯/5GHz帯 |
このように、Wi-Fiは技術の発展により日々進化しており、通信の快適性が向上しています。 現在ではWi-Fi 6を標準規格として、多くの通信機器が使用しています。
Wi-Fiでできることとは?

Wi-Fiを利用することで、下記のようなことができるようになります。
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パソコン、スマートフォンでインターネットにつなげる
インターネットを利用する端末にはパソコンやスマートフォン、タブレットといったものがあります。
家庭内でWi-Fiを接続することで、さまざまな端末で快適にインターネット通信をすることができるようになります。通常、スマートフォンやタブレットではパケット通信を使用して、それぞれの端末のみでデータをやり取りします。 しかし、Wi-Fiを利用することでパケット通信を使用せずに、複数端末でインターネットを楽しむことができるようになります。
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大容量の情報をやり取りすることができる
動画や音楽といった大容量のデータを視聴・共有する際、多くのパケット通信を使用します。 プランによっては数回送受信しただけでパケット通信が上限に達してしまうことがあります。
また、パケット通信では速度が遅いと感じる方も少なくないでしょう。 プランにもよりますが、Wi-Fiを利用することで大容量の情報をスムーズにやり取りすることができるようになります。
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スマート家電との接続
スマート家電とは、インターネットを通じて遠隔操作が可能な家電製品を指すものであり、指示を入力する端末があればリモコンがなくても操作することができます。
たとえば、スマートフォンとリビングの照明がWi-Fiで接続されている場合、スマートフォンで指示を送ることでリビングの照明をオン・オフすることができるようになります。また、家の中だけではなく、屋外から指示することもできます。 そのため、寒い日には帰宅1時間前に暖房をつけるように指示しておき、帰宅後は快適に過ごすといったことが可能となります。 近年ではスマートスピーカーを使用することで、ハンズフリーで家電の操作が可能となるため、人気が高まっている傾向にあります。
Wi-Fiを利用するメリット

こちらでは、Wi-Fiを利用するメリットをご紹介します。
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快適な生活を送ることができる
先述の通り、Wi-Fiはさまざまな端末や家電と接続することができます。
スマートフォンやパソコン、スマートスピーカー、家電と接続することで、リモコンを使用せずに家電を操作することができるようになります。たとえば、食器を洗っているときにテレビをつけたいときはスマートスピーカーにその旨を伝えると、テレビの電源をオンにしてくれます。 また、寝室の照明を消す際、布団から起き上がるのが面倒なときは「寝室の照明を消して」と伝えることで暗くしてくれるといったように、快適な生活を送ることができます。 趣味や娯楽に関しては、ゲーム機と接続することで、世界中のプレイヤーとコミュニケーションや協力プレイ、対戦をすることができます。
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パケット通信量を節約することができる
Wi-Fiを使用しなかった場合、多くのパケット通信を使用するため、すぐに上限に達してしまうことがあります。
自宅にWi-Fiの環境を整えることで、スマートフォンやタブレットなどのパケット通信量を減らして、お得にインターネットを楽しむことができます。
Wi-Fiの注意点
Wi-Fiは障害物に弱い性質を持つため、壁を隔てる場所や障害物が多い場所では通信がつながらない可能性がある点には注意しましょう。
もしもリビングルームにWi-Fiルーターを設置しており、各部屋でWi-Fiに接続したい場合は通信業者に相談して中継器を用意する必要があります。
また、プランによっては通信量に制限を設けている業者があるため、過度な通信には注意が必要な場合もあります。
Wi-Fiと有線LANとの違い
Wi-Fiと混同されがちなもののひとつとして、「有線LAN」というものがあります。
有線LANはケーブルが届く範囲に設置することができるもので、速度が速く、安定した通信が可能です。
ケーブルを介してパソコンやデジタル家電などに接続することが可能で、Wi-Fiとは異なり壁などの障害物に影響しない点が特徴です。
しかし、スマートフォンやタブレットのように、LANポート(LANを差し込む場所)がない機器は接続することができない点には注意が必要です。
Wi-Fiと無線LANとの違い

Wi-Fiと「無線LAN」も混同されがちなものです。
無線LANとは無線通信で構築されたネットワークのひとつで、Wi-Fiは無線通信の規格のひとつです。
つまり、Wi-Fiは無線LANに含まれる関係性にある、ということになります。
「LAN」とはLocal Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)の略で、限られた範囲でコンピュータ同士が通信をするように構築したネットワークのことです。
そのため、家庭内やオフィス内で使われているWi-Fiも無線LANになります。
Wi-Fiとインターネット接続に関する仕組み

家庭でWi-Fiに接続するためには、インターネット回線が敷かれている必要があります。
その回線を「モデム」や「ルーター」といった機器に接続し、その機器からWi-Fiを発信します。
Wi-Fiが発信されたあとは、さまざまな機器や家電と接続することで、インターネットを利用することができます。
おわりに
本記事では、Wi-Fiとはどのようなものなのか、できることや利用するメリットをご紹介しました。
Wi-Fiは無線LANのひとつで、家庭内で快適にインターネットを使用する際に使われます。
さまざまな機器や家電にWi-Fiを接続して、快適な生活を送りましょう。