
- 概要
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近年ではリモートワークの普及により、自宅で業務に臨む方も多くいらっしゃいます。
しかし、自宅のWi-Fiを使用してテレビ会議やウェビナーを視聴していると、通信が不安定になり音声が遅延したり途切れたりした経験はないでしょうか。
このようなトラブルが発生する要因のひとつとして、通信速度の遅さが挙げられます。 本記事では、Wi-Fiの通信速度が快適に感じる目安をご紹介します。
快適なインターネット速度の目安

多くの人がインターネットを快適だと思える速度は、20Mbps程度だと言われています。
「Mbps」は1秒間に送受信できるデータ量を指すもので、20Mbpsは1秒間に20メガビット(2.5メガバイト)の情報をやり取りができます。
1分間のテレビ電話で20Mbpsであることから、自宅でスムーズにテレビ会議やウェビナーを視聴するには最低でも20Mbpsの通信ができる環境を整えましょう。 しかし、動画などを視聴しない場合は、20Mbpsほどの速度は不要です。
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データの「上り」と「下り」
データの通信速度には、「上り」と「下り」というものがあります。
「上り」とはブログや動画の投稿といった、アップロードを指します。 「下り」は動画や音楽の保存といった、ダウンロードを指します。たとえば、リモート会議の際に関係者が「自分の声が遅れている」と言われた場合は上りが遅く、関係者の動画が遅れている場合は下りが遅い状態と言えます。 特に、動画の視聴やSNSを閲覧することが多い方は、下りの速度が重要です。
通信速度が遅いときの対処法

こちらでは、通信速度が遅いときの対処法をご紹介します。
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パソコンやスマートフォンに問題がある
パソコンやスマートフォンは、多くのタブやアプリを同時に開いていると処理に時間がかかるため、通信速度や動作が遅くなります。 また、画面では動作が確認できないバックグラウンドで作動しているアプリも影響を及ぼすことがあります。
そのような場合、パソコンやスマートフォンで使用していないタブやアプリを終了してみましょう。
それでも改善しない場合、端末を再起動することで、通信速度の改善が期待できます。 ほかにも、数年前に購入した古いデバイスの場合は、内蔵されている動作を処理するメモリが古いことも通信速度が遅い要因に挙げられます。
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インターネット回線に問題がある
マンションにお住まいの方のなかには、時間帯によって通信速度に差を感じたことがある方もいらっしゃると思います。 また、人混みが多い場所でインターネットに接続すると、通信が遅かったり途切れてしまったりした経験がある方もいらっしゃることでしょう。
Wi-Fiを含むインターネット回線はひとつの端末で使用した場合はスムーズに動作しやすいですが、複数の端末で使用すると通信が不安定になります。
いわゆる「回線が混雑している」状態であるため、夜間など回線が比較的空いている時間帯を狙ってインターネットを利用することも対処方法のひとつです。
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古いWi-Fiルーターを使っている
現在、Wi-Fiの最新規格は「Wi-Fi 6」であり、従来よりも高速の通信に適しています。 しかし、所有しているWi-Fiルーターには「Wi-Fi 5」や「Wi-Fi 4」のように、最新の規格に対応していないものがあります。
そのような場合は、Wi-Fi 6に対応しているルーターに機種変更することで、従来よりも快適にインターネットを利用できるようになります。
おわりに
本記事では、Wi-Fiの通信速度が快適に感じる目安をご紹介しました。
一般的に快適な通信だと思える速度は、20Mbps程度だと言われています。
通信のなかには情報の送付速度に影響する「上り」と、動画や画像の視聴の際に影響する「下り」が含まれています。
いずれの場合でも、通信速度が遅いと感じたときは下記の方法で改善される可能性があります。
- パソコンやスマートフォンで使っていないアプリ・ブラウザを終了する
- 本体を再起動する
- インターネットの利用者が少ない時間に使用する
- 最新のWi-Fiルーターに機種変更する
生活の変化に伴い、インターネットの普及率が高まっていることから、自宅でも快適に使用したいものです。