- 概要
- 屋外に設置する防犯カメラは、防水性能や耐衝撃性能が選定時の重要な判断材料になります。
IP規格やIK規格を理解することで、用途に適した製品を選びやすくなります。
設置環境に合わない機種を選ぶと、故障や誤作動の原因となります。
本記事では、防犯カメラの防水性能と選定基準について解説します。
防水・防塵性能が重要な理由
屋外に設置する防犯カメラは日夜雨風や粉塵にさらされるため、常に故障のリスクが伴います。
防犯カメラを購入する前に防水・防塵性能を理解することで、長期運用のリスク低減につながります。
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屋外設置で求められる機能
屋外設置では雨水や砂塵、紫外線のほか、温度変化や結露も機器劣化の要因となるため、これらへの耐性が搭載されています。
店頭や通販などの防犯カメラの説明欄には耐候性設計の有無が記載されているため、事前にこれらを確認しておきましょう。 -
IP規格が示す防水性能とは
IP規格は防塵・防水性能を数値で示す国際規格であり、「IP○○」のように表記されています。
1桁目が防塵性能、2桁目が防水性能を示しており、数値(等級)が高いほど保護性能が高いといえます。
防塵については0から6、防水は0から8の間で表記されます。防犯カメラは設置環境に応じた保護等級を選定することで、故障率の低減が期待できます。
特に屋外利用では防水性と防塵性の両立が求められるため、適切な等級を選ぶことで保守コストの抑制にも寄与します。
IP66やIK10の基礎知識
防犯カメラの耐環境性能はIP規格とIK規格で評価されます。
こちらでは、IP66やIK10の基礎知識をご紹介します。
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IP66の防水・防塵レベル
IP66は粉塵の侵入を完全に防ぎ、強い噴流水にも耐えられるため、屋外設置や工場用途で利用される等級です。
大雨や台風などでも動作が期待できるため、屋外に設置する防犯カメラを購入する際は、IP66以上の等級のものを選びましょう。 -
IK10の耐衝撃性能について
IKはIEC(国際電気標準会議)が定める電気機器の耐衝撃保護等級であり、0から10の11段階で表記されます。
IK10は40cmの高さから落下する5kgの衝撃に耐えられる性能を示します。
防犯カメラの防水性能を選ぶ基準
防犯カメラは、設置環境に応じて防水性能を選ぶことが重要です。
以下にて、防犯カメラの防水性能を選ぶ基準について解説します。
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設置場所に合う保護等級の選び方
屋外常設では、軒下設置など条件が緩和される場合はIP65でも対応可能ですが、一般的にはIP66以上が推奨されます。
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無線LAN対応モデルの注意点
無線LAN対応モデルは設置場所の自由度が高い点がメリットになりますが、電波干渉や通信断のリスクがあります。
一方、LANケーブルを使用するPoE対応モデルは通信が安定しやすい点が特徴です。
防水タイプの防犯カメラ導入時の注意点
防水性能だけでなく施工方法や運用設計も重要です。
こちらでは、防水タイプの防犯カメラ導入時の注意点をご紹介します。
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ケーブル管理と施工のポイント
屋外配線は防水コネクタや防水ボックスの使用が必要です。
施工不備は浸水故障の原因になるため、ケーブルの引き込み口は防水処理が求められます。 -
セキュリティ設定と運用の基本
ファームウェア更新により脆弱性対策ができるため、初期パスワードの変更は必須です。
クラウド録画利用時は通信暗号化の確認が必要です。
おわりに
本記事では、防犯カメラの防水性能と選定基準について解説しました。
IP規格やIK規格を理解することで、設置環境に適した機器選定が可能になります。
屋外設置では防水性能だけでなく、施工品質や運用設計も考慮が必要です。
防犯カメラを購入する際は、どの程度の防水・粉塵・衝撃に耐えられるのかを確認しておきましょう。

