- 概要
- 製造業や物流現場では、生産性向上とDX推進が求められています。
そのなかでも、操作性に優れた産業用タッチパネルPCへの関心が高まっています。
一般PCとは異なり、産業用PCは堅牢性や耐久性を重視して設計されています。
本記事では、産業用タッチパネルPCの特長や一般PCとの違い、導入効果について解説します。
タッチパネルPCが採用されるようになった背景
人手不足や熟練者の減少が課題となっている製造業では、直感的かつ簡潔な操作ができるHMI(Human Machine Interface:ヒューマンマシンインターフェイス)の導入が進んでいます。
産業用タッチパネルPCはディスプレイと一体化した設計が特徴であり、省スペース化と視認性向上を同時に実現できます。
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タブレットでも良い?
タブレット端末は操作性に優れていますが、産業用途には制約があります。
製造現場では粉塵や振動が発生する環境が想定されるため、タブレット端末は産業用PCと比較すると堅牢性や耐久性が十分でない場合があります。
産業用PCは長期供給モデルが用意されることが多く、組み込み用途では安定供給が求められます。
また、産業用PCは拡張インターフェースが豊富である点も重要な要素であり、現場では専用設計のタッチパネルPCが採用されています。近年では設備の高度化に伴ってリアルタイム監視の重要性が増していることから、製造ラインの稼働状況を即時に把握する体制が求められます。
その結果、キーボードやマウスに依存しない操作環境が選択されているほか、防塵や防滴などの堅牢性、長時間運用性能も重視されています。
産業用タッチパネルPCのメリット
産業用タッチパネルPCは、過酷な環境での運用を前提に設計されています。
こちらでは、産業用タッチパネルPCのメリットをご紹介します。
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高い堅牢性
産業用PCは防塵や防滴に配慮した筐体設計が採用されているため、粉塵や油煙が発生する製造業の現場でも安定稼働が可能です。
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耐久性に優れている
産業用PCは長時間連続稼働を想定した内部設計がなされていることから、突発的な停止リスクの低減が期待できます。
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操作性の向上
一般的なPCはキーボードやマウスなどを用いて情報を入力しますが、タッチパネルの場合はディスプレイ上で操作します。
タッチパネルにより直感的な入力が実現できることから、現場担当者の習熟期間短縮にもつながります。 -
リアルタイムでの情報参照・入力が実現
タッチパネルPCは設置場所によってはデスクから離れた場所でも操作できるため、リアルタイム監視との親和性も高い特長です。
産業用タッチパネルPCのデメリット
産業用タッチパネルPCは高機能ですが、導入時には検討事項があります。
以下にて、産業用タッチパネルPCのデメリットについて解説します。
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価格面の負担
産業用PCは堅牢性や耐久性を確保する設計が反映されているため、一般PCより価格が高くなる場合があります。
これにタッチパネル機能が搭載されることで、さらに価格が上がってしまう可能性がある点には注意しましょう。 -
仕様選定の難易度が高い
産業用PCをカスタム・オーダーメイドする際、組み込み用途では入出力ポートや拡張性を検討する必要があります。
適切な構成を選ばないと運用効率に影響する可能性がありますが、何をどのように選べばよいのかわからないという声も少なくありません。
おわりに
本記事では、産業用タッチパネルPCの特長と一般PCとの違い、導入効果について解説しました。
産業用PCは堅牢性や耐久性に優れ、HMI用途に適している一方、導入コストや設計検討が必要な点もあります。
デスクとの行き来やリアルタイムでの情報入力に課題を感じている場合、タッチパネル機能が搭載された産業用PCの導入を検討してはいかがでしょうか。

