導入レポート(Wi-Fiソリューション) - 上諏訪温泉 浜の湯 様

  • Wi-Fiソリューション
  • ホテル・旅館
  • 導入事例

周辺状況の変化により
老舗旅館の客室でWi-Fi環境が悪化。
無線アクセスポイントの追加設置で
見事解決!

導入レポート
上諏訪温泉 浜の湯 様
首都圏から自動車やJR特急で2時間あまり。長野県の諏訪湖東岸に旅館やホテルが集まる上諏訪温泉は、300ヶ所もの湧出口から1日あたり15,000キロリットルもの温泉が湧き出す湯の町だ。この地で75年にわたり愛されてきたのが、上諏訪温泉「浜の湯」である。
同旅館ではこのたび、Wi-Fi環境を増強するため、エレコムの無線アクセスポイント(以下無線AP)を19台追加導入された。
その経緯や効果などについてお話をうかがった。

周辺環境の変化で、客室に届くWi-Fiの電波強度が低下

1945(昭和20)年に開業した浜の湯は、1984(昭和59)年に現在の12階建てに改装されている。その際、ビジネス客に対応するために4階には洋室シングルルームを24室配置された。時計やカメラなどの精密機械工業が盛んな諏訪地方は、ビジネス客も多いためだ。

その後、インターネットが普及するのにともない、1階ロビーとラウンジに無線APを設置。あわせて4階のシングルルームにはビジネス客向けに有線LANを導入された。

さらに時代は過ぎ、スマートフォンが普及するのにともない各客室でWi-Fiが使えるよう、2016(平成28)年に全ての客室階に無線APを設置された。

ところが近年、周辺でさまざまなWi-Fi電波が飛び交うようになり、部屋の位置によっては浜の湯の電波を拾いにくい状況が出てきたという。

「最初に無線APを設置した当時は問題がなかったのですが、最近になって『旅館の電波がつかみにくい』といった苦情が出てきました。そこで、地元で通信関連の事業を展開されているアルプス無線パーツさんに相談したのです。すると、部屋によっては周りの電波のほうが強くなっているといった状況がわかりました」(井口社長)

img

各フロアの廊下に配置されている埋込型照明。その内部に無線APが設置されている。

既存の無線APに加え、各フロアに2台ずつ無線APを追加設置

img

既存の無線APに加え、フロアの両端に新しく無線APを追加した。

「各フロアの両端の部屋で電波が弱い状況が見られた(総務・宮原氏)」という状況を改善するため、浜の湯では2021年1月、各フロアの両端にエレコムの無線APを19台追加で設置。これにより、電波の弱かったエリアの強度が向上し、クレームはほぼ無くなったという。

「ビジネスのお客様にくつろいで過ごしていただくため、4階客室の遮音性を高めたことも電波が入りにくくなった一因かもしれない」と語るのは支配人の中村氏だ。この問題も、無線APの増設で解決された。

「いまやスマートフォンは、ほとんどのお客様が持っていて当たり前のデバイスです。お客様にしてみればスムーズに使えて当然なわけですから、電波環境が改善されてほっとしています」(井口社長)

最新テクノロジーで快適な施設づくりを推進

浜の湯を運営している株式会社井口の井口社長は、かつて大手電機メーカーの開発職におられたということで、IoTをはじめとする最新のテクノロジーに関して豊富な知識をお持ちである。浜の湯のほかにもビジネスホテルなどを経営している同社では、IoTを使った業務効率の改善に取り組んでおられる。

「ビジネスホテルでは、大浴場やレストランの混雑状況を客室のタブレット端末で確認できるようにしたいと考えています。また、温泉の温度管理ではセンサーを使って、Wi-Fiで情報をモニタリングできる仕組みを開発しました」(井口社長)

他にも、デジタルサイネージを使って、旅館の厨房側と個室側とのやりとりをビジュアル化するなど、さまざまな取り組みを行っておられる。

今回の取材でも、「ユーザーがWi-Fiの電波状況をビジュアルにチェックできるような機器が開発できないか」と課題をいただいた。

老舗旅館などの保有施設に最新技術を導入することで、より快適で作業効率のいい施設運営を追求されている株式会社井口様。今後、エレコムとしても出来る限りのお手伝いをしていくことお約束して、上諏訪の宿を後にした。

信州 上諏訪温泉

全国有数の湯量を誇る上諏訪温泉は、諏訪湖の東岸に位置し、霧ケ峰や諏訪大社への観光拠点としても絶好の立地である。甲州街道沿いには酒蔵が5軒並び、霧ヶ峰の伏流水で仕込んだ銘酒が味わえる。

諏訪湖

長野県の諏訪市と岡谷市、下諏訪町にまたがる周囲約16kmの湖。クルージングやワカサギ釣りなどのアクティビティも楽しめる。

諏訪大社 上社

最古の神社の一つで、全国一万以上の諏訪神社の総本社。

片倉館

昭和初期に建てられた天然温泉施設。現在も入浴することができる。

取材にご対応いただいた方

img
株式会社井口
代表取締役社長 井口氏
img
上諏訪温泉 浜の湯
支配人 中村氏
img
上諏訪温泉 浜の湯
総務 係長 宮原氏

信州/上諏訪温泉 政府登録国際観光旅館 浜の湯

img

JR中央本線「上諏訪駅」から徒歩約5分。諏訪湖のほとりで、75年にわたってお客様をもてなしてきた浜の湯。大浴場やラウンジなどのスペースはゆったりと確保されており、くつろぎの休日を過ごすことができる。

ホームページ :https://www.hamanoyu.co.jp/

広びろとした天然温泉大浴場。黒御影石風呂、檜風呂(泡風呂)、岩露天風呂、薬草風呂の4種類が楽しめる

京都で生まれ、育ち、関西の老舗料亭で修業した総料理長による、季節感あふれる本格会席料理を提供。

諏訪湖の眺めが楽しめる和室。落ち着いた純和室の客室では、おだやかなくつろぎの時間が流れる。

お問い合わせ

ご検討の方は、ぜひお気軽に、下記WEBフォームでお問い合わせください!

※本サービスについてのお問い合わせ以外は、回答致しかねますのでご了承ください。
製品に関する技術的なお問い合せに関しましては、下記リンクからお問い合わせください。

法人のお客様向けサポート窓口

関連カテゴリ・記事

この記事をSNSで共有しませんか?