ViALOOPの2Bを活用して,1BでPHSやTAに,もう1Bでインターネットに接続して,外出先からViALOOP
を経由してインターネットにアクセスする例です。
1Bはインターネット接続用に占有します。PHSやTAは最大19端末登録でき,先着1台が
接続できます。
PHS端末はViALOOP からのコールバックで接続します。
※PIAFSを利用する場合の設定は簡単設定ユーティリティではできません。コマンドでの設定となります。
<構成図>
各Bチャネルは、サブアドレスで分けて設定します。
PHSなどから接続されるBチャネルは、コールバック時のみ発呼するように設定します。
インターネット接続用Bチャネルはデータで発呼するように設定します。
◆プロバイダより提供された接続ID
ユーザID vialoop
パスワード himitsu
アクセスポイントの電話番号 0312345678
上記構成図でのViALOOP(コマンドによる)の設定
conf#hostname add 1 default=vialoop chapkey=himitsu papkey=himitsu
conf#wan dual
conf#target add name=provider dial=031234xxxx host=default
conf#target add name=phs1 dial=060111xxxx host=default key=nc,piafs1
speed=piafs cbmode=server cbmethod=server
(コマンド入力が2行にわたっていますが,実際には改行を入れずに1行で入力を行ってく
ださい.)
conf#isdn recvcheck=on multimode=on
conf#isdn -1 dial=0355555555*1 target=provider
conf#isdn -2 dial=0355555555*2 mode=manual
conf#interface lan addr=192.168.1.1,255.255.255.0
conf#interface isdn1 addr=0.0.0.0 remote=0.0.0.0
conf#interface isdn2 remote=192.168.1.100,255.255.255.255
conf#ipripstatic delete all
conf#ipripstatic add dst=0.0.0.0,0.0.0.0 nextif=isdn1
conf#nat on
[注意]
ViALOOPがPHSやTAにコールバックする設定にした場合,初期導入時の設定では,データがなくなってもViALOOP
は回線を切断しない設定になっています(着信時の無通信監視を行わない).
ViALOOPからコールバックした場合に,無通信で回線を切断したい場合は,「着信時の無通信監視タイマ」を設定します.
conf#isdn -2 idletimer=60,60 ← 着信時の無通信時間を60秒と設定
これを設定すると,60秒で回線が切断されます.
このとき,PHS端末(Windows95)の画面には以下のように表示されます.
『(接続)****は,切断されました.再接続をしますか?』
APHS端末を複数登録する場合で,コールバックするものとしないものが混在する場合の「target」コマンドでの注意点
・ターゲットAはコールバックする
・ターゲットBはコールバックしない
の時,ターゲットBの「cbmode」は「server」にします.ここで「cbmode」を「off」にすると,
ターゲットAにもコールバックしなくなってしまいます.
conf#target add name=A dial=060xxxxxxx host=default
key=nc,phsA speed=piafs cbmode=server cbmethod=server
conf#target add name=B dial=060yyyyyyy host=default
key=nc,phsB speed=piafs cbmode=server cbmethod=none
(コマンド入力が2行にわたっていますが,実際には改行を入れずに1行で入力を行ってく
ださい.)
PHSで接続する端末は,ユーザ名「phs1」,パスワード「piafs1」でViALOOPに
ダイヤルアップ接続します.
ダイヤルアップする電話番号は,「0355555555*2」です.
ダイヤルアップ接続すると,PHS端末には,IPアドレス「192.168.1.100」がViALOOPより割り振られます.
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