ViALOOPは、「リモート初期インストール」で、遠隔地にある「購入直後のViALOOP」や
「工場出荷状態にもどしたViALOOP」にISDN回線を経由して設定を行うことができます。
(注)工場出荷状態のViALOOPの初期設定は、発信者番号通知による相手のチェックを行いません。そのため、ViALOOPを設置しただけで外部から接続される可能性があります。
すみやかに設定作業を行ってください。
ここでは、以下の2つのケースでリモート初期インストール手順をご紹介します。
ケース@
「ViALOOP設定ユーティリティ」により作成した設定ファイルを遠隔地に設置されたViALOOPに転送する。ケースA
遠隔地に設置されたViALOOPにtelnetでログインしコマンドで設定を行う。
リモート初期インストールをおこなうには、事前に準備が必要になります。
ケース@、Aとも準備内容は同じです。
◆リモート初期インストールの準備
「遠隔地側にあるViALOOP」 と 「手元にあるリモートインストール用ViALOOP」について説明します。
遠隔地にあるViALOOP
(1) 遠隔地にあるVIALOOPをISDN回線に差し込んで電源をONします。
(2) リモートインストール側からアクセスがあるまでしばらくの間待機します。
手元にあるリモートインストール用ViALOOP
※設定をおこなうPCは、[DHCPサーバからIPアドレスを取得する]に設定しておくとViALOOPのIPアドレスを変更しても「winipcfg.exe(Windows95/98)」や「ipconfig.exe(WindowsNT)」などを実行すれば、再起動しないでIPアドレスを変更する事ができます。
または、シリアルクロスケーブルで端末とViALOOPを接続している場合は、ターミナルソフトウェアを起動してコンソール画面を開きます。
(2) 手元にあるリモートインストール用ViALOOPを工場出荷時設定にします。
Login password:
#reset -d
Do you want to continue (y/n)?: y
(3) 手元にあるリモートインストール用ViALOOPの設定用コンフィグレーションパスワードが設定されていなければ、コンフィグレーションパスワードを設定します。
#password -c
new password:
retry new password:
(4) コンフィグレーションモードに入ります。
#conf
conf#
(5) WAN回線をISDN1回線とします。
conf#wan isdn
(6) 自局側のISDN番号と複数相手接続を「有効」、無通信監視タイマを「300秒」と設定します。
conf#isdn multimode=on -1 dial=03xxxxyyyy idletimer=300
(番号は一例です)
(7)
インストールを行う接続先の電話番号を設定します。接続先が複数存在する場合は、その分設定します。
conf#target add name=Osaka dial=06xxxyyyy
(ターゲット名、番号は一例です)
(8) リモートインストール用ViALOOPのLAN側のIPアドレス(クラスC)とサブネットマスクを設定します。
conf#interface lan addr=192.168.0.1,255.255.255.0
(アドレスは一例です)
[注意]
LAN側のIPアドレスは、リモートインストール用ViALOOPのLAN環境に合わせて設定してください。('192.168.1.1'のIPアドレスは遠隔地側が使用していますので使用しないでください。 )
(9) リモートインストール用ViALOOPのWAN側のIPアドレスとサブネットマスクを設定します。
conf#interface isdn1 remote=192.168.1.1,255.255.255.0
(10) コマンドで設定した内容を保存します。
conf#exit
configuration modified. save OK?(y/n):y
(11)ViALOOPを再起動します。
please reset#reset
Do you want to continue (y/n)?:y
以上でリモートインストールする場合の準備は終了です。
ケース@
(設定ユーティリティにより作成した設定を遠隔地にあるViALOOPに転送する場合)の作業
(1)リモートインストール側のPCに設定ユーティリティがインストールされていなければインストールを行ってください。
(2) リモートインストール用ViALOOPにtelnetでログインします。
(3) オートログアウト機能をオフにし、設定を保存し、telnetで再度ログインします。
Login password:
#autologout off
#exit
configuration modified. save OK?(y/n):y
please reset#reset
Do you want to continue (y/n)?:y
<telnetで再度ログイン>
VIALOOP 6010
Login password:
#
(4) 「ViALOOP設定ユーティリティ」を立ちあげます。
(5) 「ViALOOP設定ユーティリティ」でインストール先に適した設定ファイルを新規作成します。
(6) telnetの画面でインストール先と接続します。(この接続は300秒の間にデータ転送が始まらないと自動で切断されます)
#connect -1 Osaka (接続先は一例です)
(7) 「ViALOOP設定ユーティリティ」から(5)で作成したファイルを初期画面の「設定ファイルをViALOOPに転送」で転送します。この時、IPアドレスやパスワードは「工場出荷設定時」をチェックしてください。 (ISDN回線が切断されている場合は(6)の方法で接続しなおしてください)
(8) ファイル転送が終了すると、ViALOOPリセットの画面が表示されますので、リセットしてください。
遠隔地側のViALOOPがリセットされ、ISDN回線が切断されます。
(9) (5)〜(8)をくり返すことで複数の拠点のViALOOPをインストールする事ができます。
インストールが完了した拠点側ViALOOPに対しては、正規の接続相手となるところと接続確認試験を行ってください。
ケースA
(遠隔地側ViALOOPにtelnetでログインして設定を行う場合)の作業
(1) リモートインストール用ViALOOPにtelnetでログインします。
(2) オートログアウト機能をオフにし、再度ログインします。
Login password:
#autologout off
#exit
configuration modified. save OK?(y/n):y
please reset#reset
Do you want to continue (y/n)?:y
<telnetで再度ログイン>
VIALOOP 6010
Login password:
#
(3) telnetの画面でインストール先と接続します。(この接続は300秒の間にデータ転送が始まらないと回線は切断されます)
#connect -1 Osaka (接続先は一例です)
(4) 遠隔地側ViALOOPにtelnetでログインします。この時のIPアドレスは "192.168.1.1" 固定です。
telnet 192.168.1.1
(5) 遠隔地側ViALOOPのログインパスワードを入力するプロンプトが出ますので、リターンのみ入力します。
VIALOOP 6010
Login password:
#
(6) コンフィグレーションパスワードを設定します。
#password -c
new password:
retry new password:
(7) コンフィグレーションモードに入ります。
#conf
conf#
(8) 遠隔地側VIALOOPに応じた設定を行います。
(9) 設定終了後、設定内容を装置に保存し、設定モードを終了します。
conf#exit
configuration modified. save OK?(y/n):y
(10) 装置をリセットします。拠点側VIALOOPがリセットされ、ISDN回線が切断されます。
please reset#reset
Do you want to continue (y/n)?:y
(3)〜(10)をくり返すことで、複数の拠点のViALOOPをインストールします。インストールが完了した拠点側ViALOOPに対しては、正規の接続相手となるところと接続確認試験を行ってください。
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