パソコン切替器(KVM)(VGA・4台切替)
KVM-RVUSNシリーズ
ユーザーズマニュアル

このたびは、本製品をお買い上げいただき誠にありがとうございます。
このマニュアルは、本製品の使いかたについて説明しています。ご使用になる前にこのマニュアルをよくお読みになり、正しくご使用ください。

※このマニュアルでは⼀部の表記を除いて“KVM-RVUSN”シリーズを“本製品”と表記しています。

安全にお使いいただくために

お使いになる人や他の人への危害・財産への損害を未然に防止するため、必ずお守りいただくことを次のように説明しています。
表示内容を無視して誤った使いかたをしたときに生ずる危害や損害の程度を次の表示で区分し説明しています。

絵表⽰の意味

警告

この表示がある項は、「死亡または重傷などを負う可能性が想定される」内容です。

注意

この表示がある項は、「傷害を負う可能性または物的損傷のみが発生する可能性が想定される」内容です。

この絵表示はしてはいけない「禁止」の内容です。

この絵表示は必ず実行していただく「強制」の内容です。

「注意していただきたいこと」を記載しています。

「お願いしたいこと」や「参考にしていただきたいこと」を記載しています。

警告

本製品に金属片などの異物が入ったときは、すぐに使用を中止し、パソコンや周辺機器の電源をOFFにしてください。また、やけどや感電の危険がないかを確認してから、ACアダプターをコンセントから抜き、パソコンと本製品を接続しているケーブルを取り外し、コンソール側のデバイスも取り外してください。
そのあとで、お買い上げの販売店またはエレコム総合インフォメーションセンターまでご連絡ください。
そのまま使用すると、火災や感電の原因になります。

本製品が発熱している、煙がでている、異臭がしているなどの異常があるときは、すぐに使用を中止し、パソコンや周辺機器の電源をOFFにしてください。また、やけどや感電の危険がないかを確認してから、ACアダプターをコンセントから抜き、パソコンと本製品を接続しているケーブルを取り外し、コンソール側のデバイスも取り外してください。
そのあとで、お買い上げの販売店またはエレコム総合インフォメーションセンターまでご連絡ください。
そのまま使用すると、火災や感電の原因になります。

ACアダプターおよび各ケーブルは、本製品に付属のものを使用してください。また、他の製品には絶対に使用しないでください。
誤って使用すると、機器の故障、火災や感電の原因になります。

電源プラグは、コンセントに奥までしっかりと挿し込んでご使用ください。
挿し込みが不十分だと、接触不良などにより、火災や感電の原因となります。

電源プラグの刃が曲がった場合は、使用を中止してください。
プラグとコンセントが接触不良をおこし、感電や火災の原因となります。

本製品を落としたり、ぶつけたりしないでください。
すぐに使用を中止し、パソコンや周辺機器の電源をOFFにしてください。また、やけどや感電の危険がないかを確認してから、ACアダプターをコンセントから抜き、パソコンと本製品を接続しているケーブルを取り外し、コンソール側のデバイスも取り外してください。そのあとで、お買い上げの販売店またはエレコム総合インフォメーションセンターまでご連絡ください。
破損したまま使用すると、火災や感電の原因になります。

本製品の分解や改造、修理などをご自分でしないでください。
火災や感電、故障の原因になります。また、故障時の保証の対象外となります。

本製品を火中に投入しないでください。
破裂により火災やケガの原因になります。

本製品に接続したケーブルをぬれた手で抜き挿ししないでください。また、加工したり、無理に曲げたりしないでください。
火災や感電の原因になります。

注意

本製品を次のようなところには置かないでください。
本製品の損傷や故障の原因になります。

  • 日のあたる自動車内、直射日光のあたるところ
  • 暖房器具の周辺など高温になるところ
  • 多湿なところ、結露をおこすところ
  • 平坦でないところ、振動が発生するところ
  • マグネットの近くなどの磁場が発生するところ
  • ホコリの多いところ

本製品にケーブルを接続するときは、コネクターの向きを間違えないように接続してください。
無理に押し込むと、本製品が故障したり、ケガをする恐れがあります。

本製品は防水構造ではありません。水などの液体がかからないところで使用または保存してください。
雨、水しぶき、ジュース、コーヒー、蒸気、汗なども故障の原因となります。

パソコンおよび周辺機器の取り扱いは、各マニュアルをよく読んで、各メーカーの定める手順に従ってください。

  • 本製品の誤動作によって、重大な影響を及ぼす恐れのある機器では使用しないでください。
  • 本製品を廃棄するときは、お住まいの地域の条例および法令に従って処分してください。

使用上の注意

  • WindowsとMacのパソコンを切り替える場合は、WindowsとmacOSの両方をサポートしているキーボードやマウスを使用してください。 Windows専用、またはmacOS専用のキーボードやマウスでは、使用ができない場合があります。
  • 付属のケーブルを延長して使用する場合、画質が劣化する場合があります。
  • すべてのパソコンが、コンソールポートに接続するディスプレイ、キーボード、マウスに対応している必要があります。直接パソコンに接続して正常に動作しないデバイスは、本製品でも使用できません。
  • 本製品の動作環境において、すべての機器の動作の保証はできません。
    ご使用のパソコンおよび各デバイスのマニュアルもよくお読みの上ご使用ください。
  • パソコンを切り替えたあと、ドライバのインストールなどにより、キーボードやマウスが使用できるまで時間がかかる場合があります。
    また、パソコンおよびディスプレイの仕様によってEDIDの読み込み処理に時間がかかることがあるため、ディスプレイ表示の切り替わりが遅い場合があります。
  • 本製品は一般オフィスでの使用を想定して設計されています。

    この装置は、クラスA機器です。この装置を住宅環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。

    VCCI-A

    本製品の近傍で、テレビやラジオ、アマチュア無線等の無線を使用する機器を動作させた場合、それらの機器に何らかの影響が出る可能性があります。
    医療施設やその他生命を預かる施設で使用する場合、もしくは家庭内などで高度な医療機器を常用されている環境で使用する場合は、事前に医療機関の指導を仰いだ上でご使用ください。

  • 特定の組み合わせのキーを押すことで、決まった処理を実行できます。キーを入力するときは、すばやく続けてキーを押してください。ゆっくりキーを押すと、入力がキャンセルされる場合があります。

ご使用方法

同梱品の確認

本製品のパッケージには次のものが⼊っています。作業を始める前に、すべてが揃っているかを確認してください。なお、梱包には万全を期しておりますが、万が⼀不⾜品、破損品などがありましたら、すぐにお買い上げの販売店またはエレコム総合インフォメーションセンターまでご連絡ください。

  • 切替器本体 1個
  • コンソールケーブル(約0.27m) 1本
  • KVMケーブル(約1.7m) 4本
  • ACアダプター 1個
  • ゴム足 4個
  • ラックマウント金具 2個
  • ラックマウント金具取付用ねじ 6本

各部の名称とはたらき

前面

①パソコンセレクトボタン

操作するパソコンのパソコンセレクトボタンを押して、パソコンポートを切り替えます。
ボタンは2個のランプで構成され、左側がON LINEランプ、右側がSELECTEDランプとして動作します。

  • ON LINEランプ
    パソコンポートに接続されているパソコンの電源がONの場合、オレンジ色に点灯します。
  • SELECTEDランプ
    選択されているパソコンポートのSELECTEDランプが緑色に点灯します。
    選択されているパソコンポートに接続されているパソコンを操作できます。

②RESETボタン

ユーザー名やホットキー設定など、一部の設定を除き本製品を工場出荷時状態にリセットします。リセットする場合は、先の細いもので押してください。

先端が折れやすいものや尖ったものは使用しないでください。

③POWERランプ

本製品の電源がONになると、緑色に点灯します。

ボタンおよびランプは、1:PC1、2:PC2、3:PC3、4:PC4のパソコンポートに対応しています。

背面

①アース端子

本製品を接地する際にアース線を接続します。電源のアース端子につなぐなど、適切なアース接続をして使用してください。

②電源ポート

ACアダプターのDCプラグを挿し込みます。

③コンソールポート

付属のコンソールケーブルのSPHDコネクターポート(黄色)を接続します。

④パソコンポート(PC1~PC4)

付属のKVMケーブルのSPHDコネクタープラグ(黄色)を接続します。

本製品の概要

本製品でできること

本製品は、1組のコンソール(ディスプレイ、キーボード、マウス)で複数台のパソコンを切り替えて操作するための機器です。パソコンが複数台あってもディスプレイやキーボードが1組しか必要ないため、低コスト、省スペースを実現できます。
本体前面のボタンまたはホットキーを押すことで、コンソールを使用するパソコンを切り替えることができます。また、WindowsとMacのパソコンを混在して使用することもできます。

コンソール(ディスプレイ、キーボード、マウス)の条件

本製品を使用するためのコンソール(ディスプレイ、キーボード、マウス)の条件は、次のとおりです。

  • ディスプレイ×1台(VGA以上の解像度に対応するアナログディスプレイ)
  • USBキーボードまたはPS/2キーボード×1台
  • USBマウスまたはPS/2マウス×1台

パソコンがUSBキーボードおよびUSBマウスをPS/2デバイスとして認識できない環境では、OS上でUSBドライバが有効になるまでキーボードとマウスを利用できません。

本製品の設置

本製品とパソコンおよび各機器を接続する前に設置作業を行ってください。

本製品を設置する前に、次の点を確認してください。

  • ボタン操作やランプの確認、配線が容易にできること
  • 熱がこもらない場所であること
  • 本製品の表面に汚れや傷がついていないこと

水平な場所に設置する

警告

不安定な場所に設置しないでください。
ぐらついた台の上や傾いたところ、振動、衝撃のあるところに設置すると、落下や転落などから、けがの原因になります。

付属のゴム足を台紙からはがし、本体底面の〇マーク(4箇所)の位置に貼り付けます。

19インチラックに設置する

付属のラックマウント金具を使用して、EIA規格の19インチラックに取り付けることができます。

警告

取り付け手順を守り、指定された位置にしっかりと締め付けてください。
19インチラックへの固定が不十分な場合、落下や転落などから、けがの原因になります。

ねじ山の破損したもの、錆びたねじは絶対に使用しないでください。
指定を守らないと破損や落下など、予期せぬ事故の原因となります。

19インチラックのフロント側へ取り付ける

1) 本体側面の前面側のねじ(左右1箇所)を取り外します。

2) 本体側面の前面側に付属のラックマウント金具(左右1箇所)を付属のラックマウント金具取付用ねじ(左右3本ずつ)で取り付けます。

3) 19インチラックのフロント側に本製品に取り付けたラックマウント金具をねじ(左右2本ずつ)で取り付けます。

19インチラックにラックマウント金具を取り付けるねじは、別途ご用意ください。

19インチラックのリア側へ取り付ける

1) 本体側面の背面側のねじ(左右1箇所)を取り外します。

2) 本体側面の背面側に付属のラックマウント金具(左右1箇所)を付属のラックマウント金具取付用ねじ(左右3本ずつ)で取り付けます。

3) 19インチラックの背面側に本製品に取り付けたラックマウント金具をねじ(左右2本ずつ)で取り付けます。

19インチラックにラックマウント金具を取り付けるねじは、別途ご用意ください。

本製品の接続と起動

本製品を1台で使用する

本製品とパソコンを接続する前に、パソコンおよび接続するすべての機器の電源がOFFになっていることを確認してください。
本製品に電源スイッチはありません。

1) 適切なアース線をアース端子に接続し、電源のアース端子につなげます。

アース線は付属しておりません。適切なアース線については、お買い上げの販売店またはエレコム総合インフォメーションセンターまでご連絡ください。

2) 下図のように、コンソールケーブルのSPHDコネクターポート(黄色)を本体背面のコンソールポートに接続します。

3) 下図のように、コンソールケーブルの各コネクターに機器を接続します。

コンソールケーブルのコネクターに示しているイラストを確認し、コネクターの種類にあわせて、各機器を接続してください。

  • USBキーボードまたはPS/2キーボード、USBマウスまたはPS/2マウスのいずれか1つずつ接続してください。
  • キーボードは、キーのあるものを接続してください。
  • Macキーボードをご使用の際は、⇒「Macキーボードエミュレーション」を参照してください。

4) 下図のように、KVMケーブルのSPHDコネクタープラグ(黄色)を本体背面のパソコンポート(PC1~PC4)に接続します。

付属のKVMケーブル以外は接続しないでください。

5) 下図のように、KVMケーブルをパソコン(PC1~PC4)の各ポートに接続します。

下図のように、KVMケーブルをパソコン(PC1~PC4)の各ポートに接続します。

  • KVMケーブルのパソコン側ディスプレイコネクターをパソコンのディスプレイポートに接続します。
  • KVMケーブルのパソコン側USBコネクターをパソコンのUSBポートに接続します。
  • KVMケーブルのパソコン側PS/2キーボードコネクターをパソコンのPS/2キーボード用ポートに接続します。
  • KVMケーブルのパソコン側PS/2マウスコネクターをパソコンのPS/2マウス用ポートに接続します。

  • USBキーボードとUSBマウスを使用する場合は、KVMケーブルのパソコン側PS/2キーボードコネクターおよびパソコン側PS/2マウスコネクターをパソコンに接続する必要はありません。
  • PS/2キーボードとUSBマウス、USBキーボードとPS/2マウスのように、USBとPS/2を組み合わせたコンソールを使用する場合は、USBとPS/2の両方のコネクターをパソコンに接続してください。
  • KVMケーブルのパソコン側USBコネクターを、パソコンのUSBポートに忘れずに接続してください。接続しない場合、本製品に電源が供給されません。

6) 本製品にACアダプターを取り付け、電源を供給します。

①DCプラグを電源ポートに挿し込みます。

②電源プラグをコンセントに挿し込みます。

7) パソコン、および接続したすべての機器の電源をONにします。

本製品が自動的に認識され、OSDメニューのログイン画面が表示されます。

8) OSDにログインします。

  • 初回ログイン時、またはユーザー名およびパスワードが設定されていない場合は、「USERNAME」と「PASSWORD」に何も入力せず、キーを押します。
    ユーザー権限が管理者のユーザーとしてログインされ、本製品のユーザー設定を含むすべての機能にアクセスできます。
  • ユーザーを登録している場合は、「USERNAME」にユーザー名、「PASSWORD」にパスワードを入力し、キーを押します。
  • ユーザーは、OSDメニューの「F4:ADM」-「ユーザーログインの設定」で登録します。ユーザー権限、ユーザー名、パスワードを設定できます。(⇒ユーザーログインの設定)
  • ログインモードをOFFに設定した場合は、本製品の電源ON時にログイン画面が表示されません。ログインモードは、OSDメニューの「F4:ADM」-「ログインモードの設定」で設定します。(⇒ログインモードの設定)

9) 本製品に接続したパソコンに切り替えます。

キーでポートを選択し、キーを押します。

OSDメニューの詳細は、⇒「OSDの操作方法」を参照してください。

本製品を複数台で使用する(カスケード接続)

1組のコンソールで操作するパソコンが4台を超える場合、本製品をカスケード接続することで最大16台のパソコンを操作できます。本製品は2段4台のカスケード接続が可能です。

接続図

接続方法

ケーブルとポートの接続の詳細は、⇒「本製品を1台で使用する」を参照してください。

1) パソコンおよび接続するすべての機器の電源がOFFになっていることを確認します。

2) 1段目の本製品を設置します。

3) コンソールケーブルのSPHDコネクターポート(黄色)を1段目の本体背面のコンソールポートに接続します。

4) コンソールケーブルの各コネクターにディスプレイ、キーボード、マウスを接続します。

5) KVMケーブルのSPHDコネクタープラグ(黄色)を1段目の本体背面のパソコンポート(PC1~PC4)に接続します。

6) コンソールケーブルのSPHDコネクターポート(黄色)を2段目の本体背面のコンソールポートに接続します。

7) 手順5)で接続した1段目の本製品のKVMケーブルの各コネクターと手順6)で接続した2段目の本製品のコンソールケーブルの各コネクターを接続します。

  • KVMケーブルのパソコン側ディスプレイコネクターとコンソールケーブルのディスプレイコネクターを接続します。
  • KVMケーブルのパソコン側USBコネクターとコンソールケーブルのUSBキーボード用USBコネクターを接続します。
  • KVMケーブルのパソコン側PS/2キーボードコネクターとコンソールケーブルのPS/2キーボードコネクターを接続します。
  • KVMケーブルのパソコン側PS/2マウスコネクターとコンソールケーブルのPS/2マウスコネクターを接続します。

8) 1段目の他のパソコンポート(PC1~PC4)をカスケード接続する場合は、手順5)~7)を繰り返します。

9) 1段目のカスケード接続しないパソコンポート(PC1~PC4)および2段目の本製品のパソコンポート(PC1~PC4)にパソコンを接続します。

10) 2段目の本製品の電源を順にONにし、1段目の本製品の電源を最後にONにします。

11) すべての本製品の電源がONになっていることを確認してから、パソコンおよび接続したすべての機器の電源をONにします。

機器の取り付けと取り外し(ホットプラグ)

本製品はホットプラグに対応しています。本製品の電源をOFFにすることなく、キーボードやマウスなどを取り付けおよび取り外しができます。
機器を取り付けおよび取り外しする場合は、ホットプラグが正しく動作するように次のことをお守りください。

コンソールポート

コンソールポートに接続されたディスプレイ、キーボード、マウスは、ホットプラグに対応しています。
マウスを取り付けおよび取り外しする場合は、次の点に注意してください。

  • 同じマウスを使用する場合のみ、本製品とマウスの取り付けおよび取り外しが自由に行えます。
  • 異なるマウスを使用する場合は、本製品と接続されているすべてのパソコンの電源をOFFにし、10秒間お待ちください。そのあとで、本製品を再起動してください。(⇒本製品を再起動する)

ホットプラグのあとにキーボードおよびマウスが反応しない場合は、RESETボタンを押してキーボードとマウスをリセットしてください。

パソコンポート

パソコンポートに接続しているパソコンを変更した場合、手動でOSDメニューに新しいポートの情報を反映する必要があります。「F3:SET」および「F4:ADM」のポートに関連する設定を設定し直してください。
(⇒F3:SETおよび⇒F4:ADM)

本製品を再起動する

1) 本製品の電源をOFFにします。

電源ポートからACアダプターのDCプラグを取り外します。

カスケード接続の場合は、1段目の本製品の電源をOFFにしたあとで、2段目の本製品をすべてOFFにしてください。

2) 本製品に接続されているすべてのパソコンの電源をOFFにします。

キーボード操作で起動できるパソコンが接続されている場合は、パソコンの電源をOFFにしたあとで、そのパソコンの電源コードを取り外してください。パソコンの電源コードを取り外さないと、パソコンから本製品に電源供給される場合があります。

3) 約10秒待機します。

4) 本製品の電源をONにします。

電源ポートにACアダプターのDCプラグを挿し込みます。

カスケード接続の場合は、2段目の本製品の電源を順にONにし、1段目の本製品の電源を最後にONします。

5) すべての本製品の電源がONになっていることを確認してから、すべてのパソコンの電源をONにします。

6) コンソールケーブルのSPHDコネクターポート(黄色)を2段目の本体背面のコンソールポートに接続します。

ポートIDについて

本製品のパソコンポートには、それぞれ固有のポートIDが割り当てられます。
OSDメニューやホットキーでポートIDを指定することで、目的のパソコンに直接切り替えることができます。

本製品を1台、またはカスケード接続の1段目で使用する場合

ポートIDは、パソコンポートの2桁の番号になります。

PC1:01、PC2:02、PC3:03、PC4:04

本製品をカスケード接続時の2段目で使用する場合

ポートIDは、2桁-2桁(AA-BB)の4桁の番号になります。

AA(前半)の2桁は1段目のパソコンポートの番号

BB(後半)の2桁は2段目のパソコンポートの番号

例1) 本製品のパソコンポート(PC1)にカスケード接続された本製品のパソコンポート(PC4)にパソコンが接続されている場合
ポートID:01-04

例2) 本製品のパソコンポート(PC3)にカスケード接続された本製品のパソコンポート(PC2)にパソコンが接続されている場合
ポートID:03-02

パソコンポートの切替方法

パソコンセレクトボタンまたはキーボードを使用して、パソコンポートを切り替えることができます。
選択されたパソコンポートに接続されているパソコンを操作できます。

パソコンセレクトボタンで切り替える

操作するパソコンのパソコンセレクトボタンを押します。

パソコンポートが切り替わります。

連続してパソコンの切り替え操作を行う場合は、確実に表示が切り替わったあとで次の切り替え操作を行ってください。切り替え操作が早すぎると、パソコンまたは本製品の動作に問題が生じる場合があります。

ポートIDを指定して切り替える

パソコンポートに割り当てられているポートIDを入力して、パソコンポートを切り替えることができます。

1) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) 【ポートID】→キーを押します。

入力したポートIDに切り替わります。

  • 入力した文字を削除する場合は、キーを使用してください。
  • ポートIDの詳細は、⇒「ポートIDについて」を参照してください。

オートスキャンモードで切り替える

一定の間隔で自動的にパソコンポートを切り替えます。
この機能によって、手動でパソコンポートの切り替え操作をせずに、本製品に接続されたすべてのパソコンの状態を監視できます。
スキャン中のパソコンポートのSELECTEDランプが点滅します。

ポートIDが01→02→03→04の順に切り替わります。
カスケード接続の場合は、ポートIDが01-01→01-02→・・・→04-03→04-04の順に切り替わります。
切り替えできるパソコンポートは、OSDメニューの「F3:SET」-「スキャン/スキップモード」で選択されたパソコンポートのみです。(⇒スキャン/スキップモード)

オートスキャンモードを開始する

1) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) キー→キーを押します。

  • スキャン間隔の初期設定は、5秒間です。スキャン間隔は、OSDメニューの「F3:SET」-「スキャン間隔」で変更できます。(⇒スキャン間隔)
  • オートスキャンモード中にキーを押すかマウスを左クリックすると、切り替えを一時停止することができます。再開する場合は、任意のキーを押すかマウスを左クリックしてください。一時停止した位置のパソコンポートからスキャンを開始します。

オートスキャンモードを解除する

次のいずれかの方法で解除できます。解除するまでスキャンが実行されます。

  • パソコンセレクトボタンを押します。
  • キーを押します。
  • キーを押します。


  • オートスキャンモードの実行中は、キーボードおよびマウスの操作はできません。オートスキャンモードに対応したキー入力とマウスクリックのみ操作できます。通常のコンソール操作を行う場合は、オートスキャンモードを解除してください。
  • ディスプレイへのパソコン画面の表示は切り替わりますが、キーボードおよびマウスの操作は切り替わっていません。(キーボードとマウスの操作は、オートスキャンモードを開始したパソコンで待機状態になっています。)

スキップモードで切り替える

パソコンポートを手動で切り替えます。
切り替えできるパソコンポートは、OSDメニューの「F3:SET」-「スキャン/スキップモード」で選択されたパソコンポートのみです。(⇒スキャン/スキップモード)

スキップモードを開始する

1) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) キーまたはキーを押します。

:現在のパソコンポートから切り替えできる1つ前のパソコンポートに切り替わります。

:現在のパソコンポートから切り替えできる1つ後のパソコンポートに切り替わります。

スキップモード中は、キーまたはキーを押すだけでパソコンポートが切り替わります。操作のたびにホットキーセッティングモードを起動する必要はありません。

スキップモードを解除する

次のいずれかの方法で解除できます。解除するまでスキップモードが実行されます。

  • パソコンセレクトボタンを押します。
  • キーを押します。
  • キーを押します。

スキップモードの実行は、キーボードおよびマウスの操作はできません。スキップモードに対応したキー入力のみ操作できます。通常のコンソール操作を行う場合は、スキップモードを解除してください。

その他の設定

ポートOSの設定を変更する

パソコンポートに接続されているパソコンのOSと一致するように、パソコンポートのポートOSの設定を変更できます。

1) ポートOSの設定対象となるパソコンポートに切り替えます。

2) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

3) ポートOSを設定します。

次のいずれかのファンクションキーを押します。

  • キー
    ポートOSをWindowsに設定します。
  • キー
    ポートOSをMacに設定します。

キーボードおよびマウスをリセットする

本製品に接続されたパソコンの操作中にキーボードおよびマウスが正常に認識されなくなった場合など、キーボードおよびマウスの接続をリセットできます。
操作中のパソコンでキーボードおよびマウスを抜き挿しした状態になります。

1) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) キーを押します。

上記の手順でリセットしても問題が解決しない場合は、本体前面のRESETボタンを押して、コンソールのキーボードとマウスをリセットしてください。

ビープ音を無効にする

パソコンポートの切り替え時やホットキーを押したときに鳴るビープ音を無効にできます。
初期設定は有効です。

1) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) キーを押します。

 

ビープ音を有効にする場合は、上記の手順を再度実行してください。

ホットキー設定をすべて初期設定に戻す

本製品をリセットし、ホットキー設定をすべて初期設定に戻します。

1) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) キーを押します。

OSD起動キーを変更する

キーが押しにくい位置に配置されている場合など、OSD起動キーを キーに変更できます。

1) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) キーを押します。

 

  • キーは2回とも同じキーを押してください。
  • OSD起動キーをキーに戻す場合は、上記の手順を再度実行してください。

USB通信速度を変更する

パソコンを起動したときに、BIOS画面でUSB通信がFull-speed(フルスピード)またはLow-speed(ロースピード)を受け入れない場合、USB通信速度を固定します。

1) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) キーを押します。

3) USB通信速度を設定します。

次のいずれかのキーを押します。

  • キー
    USB通信速度をFull-speed(フルスピード)に設定します。
  • キー
    USB通信速度をLow-speed(ロースピード)に設定します。

OSD解像度を変更する

パソコンまたはディスプレイが本製品のOSD解像度を認識できない場合、OSD解像度を800*600@60Hzから640*480@60Hzに変更します。
初期設定は800*600@60Hzです。

1) OSDの画面でホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) キーを押します。

 

OSDの解像度を800*600@60Hzに戻す場合は、上記の手順を再度実行してください。

ホットキーの操作方法

特定の組み合わせのキーを押すことで、決まった処理を実行する機能のことをホットキーと呼びます。
ホットキーを利用するときは、すばやく続けてキーを押してください。入力がキャンセルされます。

ホットキーセッティングモードを起動する

ホットキーを利用するときは、次の手順でホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

ホットキーセッティングモードが有効になると、キーボードのCaps LockランプとScroll Lockランプが交互に点滅します。

  • キーは、押してから0.5秒以内に指を離してください。
  • ホットキーセッティングモード中は、ホットキーセッティングモードで有効なキーボードの入力、マウスクリックのみ操作可能です。
  • 設定が完了してもホットキーセッティングモードが解除されない場合は、キーまたは キーを押してください。

ホットキーセッティングモードの起動キーを変更する

キーとキーが押しにくい位置に配置されている場合など、起動キーをキーとキーに変更できます。

1) ホットキーセッティングモードを起動します。

キーを押したままキーを押し、キー、キーの順に指を離します。

2) キーを押します。

 

起動キーをキーとキーに戻す場合は、上記の手順を再度実行してください。

ホットキー一覧

ホットキーセッティングモードでは、ホットキーの入力によって対応した機能が実行されます。

ホットキー

機能

初期設定

ホットキーセッティングモードの起動キーを変更
/

OSD起動キーを変更
をすばやく2回 / をすばやく2回

をすばやく2回

【ポートID】→

ポートIDを指定してパソコンポートを切り替え

オートスキャンモードを開始

/

スキップモードを開始
1つ前/1つ後のパソコンポートに切り替え

/

ホットキーセッティングモード、オートスキャンモード、スキップモードを解除

ポートOSをWindowsに設定

ポートOSをMacに設定

操作中のパソコンでキーボードおよびマウスのリセットを実行

ビープ音を有効/無効

有効

ホットキーの設定を初期設定にリセット

→【USB通信速度】→

USB通信速度を変更
【USB通信速度】
:Full-speed(フルスピード)
:Low-speed(ロースピード)

OSDの画面でOSD解像度を変更
800*600@60Hz / 640*480@60Hz

800*600@60Hz

Macキーボードエミュレーション

キーマッピングのエミュレーション機能により、PC互換キーボード(WINDOWS用101/104キー)はMacキーボードのファンクションキーを使用することができます。
エミュレーションマッピングは次のとおりです。

PC互換キーボード

Macキーボード

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー→キー

キー

キー→キー

キー

キー→キー

キー

キー→キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー

キー→キー

キー

キーと組み合わせてキーを入力する場合は、キーから指を離したあと、次のキーを入力してください。

OSDの操作方法

OSD(オンスクリーンディスプレイ)は、本製品の設定および接続したパソコンの管理を実行するメニューです。本製品に接続したキーボードとマウスで操作できます。

OSDの概要

OSDにログインする

本製品の電源をONにすると、ログイン画面が表示されます。

  • 初回ログイン時、またはユーザー名およびパスワードが設定されていない場合は、「USERNAME」と「PASSWORD」に何も入力せず、キーを押します。
    ユーザー権限が管理者のユーザーとしてログインされ、本製品のユーザー設定を含むすべての機能にアクセスできます。
  • ユーザーを登録している場合は、「USERNAME」にユーザー名、「PASSWORD」にパスワードを入力し、キーを押します。
  • ユーザーは、OSDメニューの「F4:ADM」-「ユーザーログインの設定」で登録します。ユーザー名、パスワードを設定できます。(⇒ユーザーログインの設定)
  • ログインモードをOFFに設定した場合は、本製品の電源ON時にログイン画面が表示されません。ログインモードは、OSDメニューの「F4:ADM」-「ログインモードの設定」で設定します。(⇒ログインモードの設定)

OSDメニューを起動する

パソコンの画面を表示中は、次の手順でOSDメニューを起動します。

キーをすばやく2回押します。

キーが押しにくい位置に配置されている場合など、OSD起動キーをキーに変更できます。(⇒OSD起動キーを変更する)

OSDメニューのメイン画面

OSDにログインすると、OSDメニューのメイン画面が表示されます。

①OSDメニュー

OSDメニューの項目が表示されます。項目をクリックするか、対応するキーボードのファンクションキーを押すと、「④ポート一覧」がOSDメニューの設定詳細に切り替わります。
「F4:ADM」および「F6:BRC」は、初回ログイン時、またはユーザー権限が管理者のユーザーでログインしている場合のみ表示され、操作できます。

②ユーザー権限

現在ログインしているユーザーのユーザー権限が管理者の場合は「ADMINISTRATOR」、標準ユーザーの場合はユーザー名が表示されます。

③ポートの範囲

「F2:LIST」の設定が表示されます。

④ポート一覧

「F2:LIST」で設定したポートの範囲に従って、ポートが一覧表示されます。行をダブルクリックするか、選択してキーを押すと、選択したポートIDのパソコンポートに切り替わります。

  • PN
    ポートIDが表示されます。
    現在ログインしているユーザーがアクセスできるポートのみが表示されます。OSDメニューの「F4:ADM」-「アクセスポートの設定」で設定します。(⇒アクセスポートの設定)
    ポート一覧のツリーを展開する場合は、ポートIDをクリックするか、ポートIDを選択してキーを押します。
    ポート一覧のツリーを閉じる場合は、ポートIDをクリックするか、ポートIDを選択してキーを押します。
  • QV
    クイックビューポートに設定されている場合、が表示されます。OSDメニューの「F4:ADM」-「QUICK VIEW PORTSの設定」で設定します。(⇒QUICK VIEW PORTSの設定)

  • パソコンポートに接続されたパソコンの電源がONになっている場合、が表示されます。
  • NAME
    ポート名が表示されます。OSDメニューの「F4:ADM」-「ポート ネームの設定」で設定します。(⇒ポート ネームの設定)

OSDメニューの操作

  • OSDメニューを終了する
    画面右上のをクリックするか、メイン画面でキーを押します。
  • ログアウトする
    「F8:LOUT」または画面右上のをクリックするか、キーを押します。
  • 一覧の項目または設定を1行ずつ移動する
    をクリックするか、 キーを押します。
  • 一覧の項目または設定を1ページずつ移動する
    をクリックするか、 キーを押します。
  • 項目または設定を確定する
    項目または設定をダブルクリックするか、またはキーを押します。
  • 1階層上に戻る
    OSDメニューの設定詳細で「ESC:EXIT」をクリックするか、キーを押します。

OSDメニューの設定詳細

F1:GOTO

パソコンポートを切り替えます。

「F1:GOTO」をクリックするか、キーを押します。

・ポート名を指定して切り替える

1) キーを押します。

2) ポート名を入力し、キーを押します。

・ポートIDを指定して切り替える

1) キーを押します。

2) ポートIDを入力し、キーを押します。

ポート名の一部またはポートIDを入力して、入力した文字列を含むポートを検索して表示できます。
ただし、現在ログインしているユーザーがアクセスできるポートのみが表示されます。現在ログインしているユーザーがアクセスできるポートのみが表示されます。(⇒アクセスポートの設定)

F2:LIST

メイン画面のポート一覧で表示するポートの範囲を指定できます。

「F2:LIST」をクリックするか、キーを押します。

表示するポートの範囲を選択します。

・ALL

現在ログインしているユーザーがアクセスできるすべてのポートを表示します。

・QUICK VIEW

クイックビューポートとして選択されたパソコンポートを表示します。

・電源ON

パソコンポートに接続されているパソコンの電源がONになっているポートのみ表示します。

・QUICK VIEW + 電源ON

クイックビューポートとして選択され、接続されているパソコンの電源がONになっているポートを表示します。

クイックビューポートは、OSDメニューの「F4:ADM」-「QUICK VIEW PORTSの設定」で設定します。(⇒QUICK VIEW PORTSの設定)

F3:SET

本製品の環境設定を行います。ユーザーごとに設定内容が保存され、ログイン時に反映されます。

「F3:SET」をクリックするか、キーを押します。

設定項目を選択し、詳細を設定します。

OSDホットキー

OSD起動キーを選択します。

・[SCROLL LOCK][SCROLL LOCK](初期設定)

・[CTRL][CTRL]

・[ALT][ALT]

PORT ID表示ポジション

画面上のポートIDの表示位置を設定します。
画面上に[NULL PORT]と表示されますので、ポートIDを表示したい位置でクリックするか、またはキーで移動し、キーを押します。

ポートIDを表示したい位置は、キーをオフにしたテンキーのキーでも移動できます。

PORT ID表示時間

ポート切り替え後、画面にポートIDを表示するかどうかを選択します。

・3秒間(初期設定)

ポートIDを3秒間表示します。

・ALWAYS OFF

ポートIDを表示しません。

PORT ID表示モード

ポートIDの表示形式を選択します。

・PORT NUMBER + PORT NAME(初期設定)

ポートIDとポート名を表示します。

・PORT NUMBER

ポートIDを表示します。

・PORT NAME

ポート名を表示します。ポート名は「F4:ADM」の「ポート ネームの設定」で設定します。(⇒ポート ネームの設定)

スキャン間隔

オートスキャンモード時のスキャン間隔(秒)を設定します。
スキャン間隔は、0~255(秒)を数字キーで入力し、 キーを押します。 初期設定は、5秒間です。
0を入力すると、オートスキャンモードがOFFになります。
オートスキャンモードの詳細は、⇒「オートスキャンモードで切り替える」を参照してください。

スキャン/スキップモード

オートスキャンモードおよびスキップモード時に、アクセスするパソコンポートを選択します。

・ALL

現在ログインしているユーザーがアクセスできるすべてのポートを表示します。

・QUICK VIEW

クイックビューポートとして選択されたパソコンポートを表示します。

・電源ON

パソコンポートに接続されているパソコンの電源がONになっているポートのみ表示します。

・QUICK VIEW + 電源ON

クイックビューポートとして選択され、接続されているパソコンの電源がONになっているポートを表示します。

クイックビューポートは、OSDメニューの「F4:ADM」-「QUICK VIEW PORTSの設定」で設定します。(⇒QUICK VIEW PORTSの設定)

SCREEN BLANKER

コンソールポートに接続したキーボードやマウスなどから入力がない状態が続いた場合、ディスプレイの電源がOFFになるまでの時間(分)を設定します。
ディスプレイ電源OFF移行時間は、0~30(分)を数字キーで入力し、キーを押します。
初期設定は、OFFです。
0を入力すると、この機能がOFFになります。

ホット キーモード

パソコンで動作中のプログラムとホットキーの操作が競合する場合など、ホットキーを利用するかどうかを設定します。
ホットキーを利用するときはキー、利用しないときはキーを押します。
0を入力すると、この機能がOFFになります。

HOTKEY(ホットキー)

ホットキーセッティングモードの起動キーを選択します。

・[NUM LOCK]+[-](初期設定)

・[CTRL]+[F12]

OSD言語

OSDメニューの表示言語を選択します。

・ENGLISH:英語

・DEUTSCH:ドイツ語

・日本語(初期設定)

・简中:中国語(簡体字)

・繁中:中国語(繁体字)

F4:ADM

OSDメニューの環境設定を行います。

初回ログイン時、またはユーザー権限が管理者のユーザーでログインしている場合のみ表示され、設定や変更ができます。

「F4:ADM」をクリックするか、キーを押します。

ユーザーログインの設定

OSDメニューにログインするユーザーを登録します。

1) ユーザー権限を選択します。

・USER1~USER4

ユーザー権限が標準ユーザーのユーザーとして登録されます。

・ADMINISTRATOR

ユーザー権限が管理者のユーザーとして登録されます。

2) ユーザー名を設定します。

「ADM」または「USER1」~「USER4」にユーザー名を入力し、キーを押します。

3) パスワードを設定します。

「PASSWORD」にパスワードを入力し、キーを押します。

4) 確認用パスワードを入力します。

「再入力」に手順3で入力したパスワードを入力し、キーを押します。

  • ユーザー名とパスワードは、半角英数字A~Zおよび0~9、半角記号* ( ) + : - , ? . / 、半角スペースを使用し、1~16文字で入力してください。また、大文字と小文字を区別しません。OSDでは大文字で表示されます。
  • 入力した文字を削除する場合は、キーを使用してください。

アクセスポートの設定

ユーザーごとにポートのアクセス権限を設定します。
初期設定は、すべてのポートに対してF(フルアクセス)に設定されています。

1) ポートのアクセス権限を変更したいユーザー(USR1~USR4)をクリックするか、またはキーでカーソルを移動します。

2) キーを押してポートのアクセス権限を設定します。

・F:フルアクセス

・V:モニターのみ可

・(スペース):アクセス不可

ユーザー権限が管理者の場合、すべてのポートにアクセスできます。
ユーザー権限が標準ユーザーの場合、アクセス不可のポートがメイン画面のポート一覧に表示されません。

タイムアウトの設定

コンソールポートに接続したキーボードやマウスなどから入力がない状態が続いた場合、自動的にログアウトするまでの時間(分)を設定します。
ログアウト移行時間は、0~180(分)を数字キーで入力し、キーを押します。
初期設定は、OFFです。
0を入力すると、この機能がOFFになります。

再度コンソールを使用する場合は、ログインし直してください。

ポートネームの設定

パソコンポートにポート名を設定します。

1) ポート一覧でポートを選択します。

2) ポート名を入力し、キーを押します。

  • ポート名は、半角英数字A~Zおよび0~9、半角記号* ( ) + : - , ? . / 、半角スペースを使用し、1~16文字で入力してください。また、大文字と小文字を区別しません。OSDでは大文字で表示されます。
  • 入力した文字を削除する場合は、キーを使用してください。

RESTORE

ポート名、ユーザー名、パスワード以外のOSDメニューのすべての設定を初期設定に戻します。
初期設定に戻すときはキー、中止するときはキーを押します。

OSDメニューの初期設定は、次のとおりです。

設定

初期設定

OSD起動キー

ポートIDの表示位置

画面の左上

ポートIDの表示時間

3秒

ポートIDの表示形式

ポートIDおよびポート名

オートスキャンモードのスキャン間隔

5秒

オートスキャンモードおよびスキップモード時にアクセスするポート

ALL(アクセスできるすべてのポート)

ディスプレイ電源OFF移行時間

0(OFF)

ログアウト移行時間

0(OFF)

ビープ音

Y(有効)

アクセスできるポート

すべてのポート、ユーザーに対してF(フルアクセス)

ネームリストのクリア

設定したポート名をすべて削除します。
ポート名を削除するときはキー、中止するときはキーを押します。

ビープ音の設定

パソコンポートの切り替え時やホットキーを押したときに、ビープ音を鳴らすかどうかを設定します。
ビープ音を鳴らすときはキー、鳴らさないときはキーを押します。
初期設定は、ON(ビープ音を鳴らす)です。

QUICK VIEW PORTの設定

パソコンポートをクイックビューポートとして設定します。
「F2:LIST」、オートスキャンモード、スキップモードなどでクイックビューポートが表示される設定の場合、ここでクイックビューポートに設定したポートのみ表示されます。
クイックビューポートに設定するポートをダブルクリックするか、またはポートを選択してキーを押します。
クイックビューポートに設定されたポートは、「QV」列にが表示されます。

OSの設定

パソコンポートに接続されているパソコンのOSと一致するように、パソコンポートのポートOSを設定します。
ポートOSを設定するポートをダブルクリックするか、またはポートを選択してキーを押します。
「OS」列のポートOSが「WIN」、「MAC」、「SUN」、「OTHER」の順に切り替わります。

「WIN」または「MAC」のいずれかを選択してください。

ファームウェアアップグレード

本製品では未対応です。

KEYBOARD言語

キーボード言語を選択します。

・AUTO:自動

・ENGLISH(US):英語(アメリカ)

・ENGLISH(UK):英語(イギリス)

・GERMAN(GER.):ドイツ語(ドイツ)

・GERMAN(SWISS):ドイツ語(スイス)

・FRENCH:フランス語

・HUNGARIAN:ハンガリー語

・ITALIAN:イタリア語

・日本語(初期設定)

・KOREAN:韓国語

・RUSSIAN:ロシア語

・SPANISH:スペイン語

・SWEDISH:スウェーデン語

・TRADITIONAL CHINESE:中国語(繁体字)

ログインモードの設定

本製品の電源をONにしたときに、ログイン画面を表示するかどうかを設定します。
ログイン画面を表示するときはキー、表示しないときはキーを押します。
初期設定は、ON(ログイン画面を表示する)です。

F5:SKIP

スキップモードを開始し、パソコンポートを手動で切り替えます。
「F5:SKIP」をクリックするか、キーを押します。
切り替えできるパソコンポートは、OSDメニューの「F3:SET」-「スキャン/スキップモード」で選択されたパソコンポートのみです。(⇒スキャン/スキップモード)

キーまたはキーを押します。

:現在のパソコンポートから切り替えできる1つ前のパソコンポートに切り替わります。

:現在のパソコンポートから切り替えできる1つ後のパソコンポートに切り替わります。

スキップモード中は、キーまたはキーを押すだけでパソコンポートが切り替わります。
スキップモードの解除方法は、⇒「■スキップモードを解除する」を参照してください。

F6:BRC

ブロードキャストモード(BRC)を起動します。
「F6:BRC」をクリックするか、キーを押します。
初回ログイン時、またはユーザー権限が管理者のユーザーでログインしている場合のみ表示され、起動できます。

コンソールからの操作によって、アクセスできるすべてのパソコンにブロードキャストされます。
システム全体のシャットダウンやソフトウェアのインストールおよびアップデート作業など、複数台のパソコンで同じ操作をするときに使用します。
アクセス可能なパソコンポートは、OSDメニューのメイン画面のポート一覧で確認できます。(⇒OSDメニューのメイン画面)
ブロードキャストモード起動中は、ポート切り替え後、画面にポートIDを表示したとき、ポートIDの前にが表示されます。

ブロードキャストモードを起動している場合、マウスが正常に動作しません。マウスを使用する場合は、ブロードキャストモードを終了してください。
ブロードキャストモードを終了する場合は、OSDメニューを起動し、「F6:BRC」をクリックするか、キーを押します。

F7:SCAN

オートスキャンモードを開始し、一定の間隔で自動的にパソコンポートを切り替えます。
「F7:SCAN」をクリックするか、キーを押します。
オートスキャンモードの詳細は、⇒「オートスキャンモードで切り替える」を参照してください。

F8:LOUT

OSDメニューからログアウトします。
「F8:LOUT」または画面右上のをクリックするか、キーを押します。
ログイン画面が表示されます。
本製品にアクセスする場合は、ユーザー名とパスワードを入力し、ログインし直してください。

トラブルシューティング

動作しない、動作が不安定

  • パソコンと正しく接続されていない、本製品に十分給電されていない
    • ACアダプターおよび各ケーブルは、本製品に付属のものを使用してください。
    • ACアダプターの電源プラグは、コンセントに奥までしっかりと挿し込んでご使用ください。
    • ACアダプターのDCプラグは、本製品の電源ポートに奥までしっかりと挿し込んでご使用ください。
    • 本製品とパソコンを正しく接続し、操作中のパソコンの電源がONになっていることを確認してください。
  • キーボードやマウスの異常
  • 本製品の一時的な異常
    本製品に接続されているパソコンの電源をOFFにし、接続しているすべてのデバイスの電源を切ったあと、約30秒お待ちください。その後、逆の順番で電源を入れ直してください。
  • ケーブルの延長について
    切替器は、付属のKVMケーブルでの動作を保証しておりますので、他のケーブルをご利用頂く場合は、正常な動作の保証ができなくなります。
  • 変換アダプターのご使用について
    インターフェースの異なるデバイスを、各種変換アダプターを介してご利用頂く場合は、正常な動作の保証ができなくなります。

キーをすばやく2回押す切り替え操作で、OSDメニューが表示されない

  • キーボードがキーによるOSDメニューの起動に対応していない
    OSD起動キーをキーからキーに変更してください。(⇒OSD起動キーを変更する)

KVMケーブルをホットプラグしたあとで、ディスプレイに何も表示されなくなる

  • グラフィックカードがケーブルのホットプラグに対応していない
    接続しているデバイスの電源をすべてOFFにし、すべてのパソコンをOFFにしてください。KVMケーブルが正しく接続されていることを確認したあと、使用するデバイスの電源をONにし、パソコンの電源をONにしてください。

ポートを切り替えてもディスプレイに何も表示されない

  • ディスプレイが新しい、またはセットアップ後にはじめて使用する
    ポートを再度切り替えて、数秒お待ちください。
  • ポート切替時にパソコンのEDID情報がディスプレイに送られない
    別のパソコンに切り替えて再接続してください。

用語一覧

  • ホットキー
    特定の組み合わせのキーを押すことで、決まった処理を実行することができる便利な機能です。プログラムをメニューから実行したり、機器のボタンを押す必要がなく、キーボードから直接操作ができます。(⇒ホットキーの操作方法)
  • キーボードエミュレーション
    PC互換キーボード(WINDOWS用101/104キー)でMacキーボードの特殊キーが使用可能になる機能です。(⇒Macキーボードエミュレーション)
  • EDID
    Extended Display Identification Data
    パソコンやディスプレイなどの機器間で、表示解像度やリフレッシュレートなどの動作設定に関する情報を交換するための標準データ形式の1つです。

サポート情報

チャットサポート

LINEアプリから友だち追加でかんたんにチャットで問い合わせができます。しかもトークからの続きの対応もできて便利です!

LINEアプリを使ってなくても、パソコンやスマホのブラウザーから登録なしにお気軽に問い合わせができます。

サポートダイヤル

技術料・相談料は不要で、通話料(全国一律)のみでご利用いただける年中無休のサポートダイヤルをご用意しています。

本製品は⽇本国内仕様です。国外での使⽤に関しては当社ではいかなる責任も負いかねます。また、お問い合わせには⽇本語によるサポートに限定させていだきます。
A customer who purchases outside Japan should contact the local retailer in the country of purchase for enquiries. In “ELECOM CO., LTD. (Japan)”, no customer support is available for enquiries about purchases or usage in/from any countries other than Japan. Also, no foreign language other than Japanese is available. Replacements will be made under stipulation of the Elecom warranty, but are not available from outside of Japan.

製品仕様

こちらから製品ページをご覧ください。

保証規定

  • ■保証期間
    • 1年間 
  • ■保証対象
    • 保証対象は本製品の本体・本製品の動作に起因する部分のみとさせていただきます。取扱説明書および消耗品は対象外です。
  • ■保証内容
    1. 弊社が定める保証期間(本製品ご購入日から起算されます。)内に、適切な使用環境で発生した本製品の故障に限り、無償で本製品を修理または交換いたします。
      ※保証期間を超過している場合、有償となります。
  • ■無償保証範囲
    1. 以下の場合には、保証対象外となります。
      1. 購入証明書および故障した本製品をご提出いただけない場合。
        ※購入証明書は、 購入日、購入店、型番が確認できるもの(レシート・納品書など)を指します。
      2. 購入証明書に偽造・改変などが認められた場合。
      3. 中古品として本製品をご購入された場合。(リサイクルショップでの購入、オークション購入での中古品を含む)
      4. 弊社および弊社が指定する機関以外の第三者ならびにお客様による改造、分解、修理により故障した場合。
      5. 弊社が定める機器以外に接続、または組み込んで使用し、故障または破損した場合。
      6. 通常一般家庭、一般オフィス内で想定される使用環境の範囲を超える温度、湿度、振動などにより故障した場合。
      7. 本製品を購入いただいた後の輸送中に発生した衝撃、落下などにより故障した場合。
      8. 地震、火災、落雷、風水害、その他の天変地異、公害、異常電圧などの外的要因により故障した場合。
      9. 接続されている他の機器に起因して、本製品に故障、損傷が生じた場合。
      10. ソフトウェア(ファームウェア、ドライバ他)のアップデート作業によって故障、障害が生じた場合。
      11. 本製品の、パッケージ、取扱説明書、ならびに弊社ホームページ内などに記載の使用方法、および注意に反するお取り扱いによって生じた故障、損傷の場合。
      12. その他、無償修理または交換が認められない事由が発見された場合。
  • ■修理
    1. 修理のご依頼は、購入証明書をお買い上げ頂いた製品一式(付属品、セット品含む)に添えて、お買い上げの販売店にお持ちいただくか、弊社修理センターに送付してください。
    2. 弊社修理センターへご送付いただく場合の送料はお客様のご負担となります。(返送時の送料は弊社が負担いたします。)また、ご送付いただく際、適切な梱包の上、紛失防止のため受渡の確認できる手段(宅配や簡易書留など)をご利用ください。なお、弊社は運送中の製品の破損、紛失については一切の責任を負いかねます。
    3. 同機種での交換ができない場合は、保証対象製品と同等またはそれ以上の性能を有する他の製品と交換させていただく場合があります。
    4. 保証期間内にて修理、交換により交換された、旧部品または旧製品などは返却いたしかねます。
    5. 記憶メディア・ストレージ製品において、修理センターにて製品交換を実施した際にはデータの保全は行わず、全て初期化いたします。記憶メディア・ストレージ製品を修理に出す前には、お客様ご自身でデータのバックアップを取っていただきますようお願いいたします。
    6. 修理期間中における代替機および貸出機のご用意はございません。
  • ■免責事項
    1. 本製品の故障について、弊社に故意または重大な過失がある場合を除き、弊社の債務不履行および不法行為などの損害賠償責任は、本製品購入代金を上限とさせていただきます。
    2. 本製品の故障に起因する派生的、付随的、間接的および精神的損害、逸失利益、ならびにデータ損害の補償などにつきましては、弊社は一切責任を負いかねます。
    3. データを取扱う際には自己責任において、必ず定期的なバックアップを取って下さい。本製品の故障または使用によって生じた、保存データの消失、破損などについては一切保証いたしません。
  • ■有効範囲
    1. この保証規定は、日本国内においてのみ有効です。
      エレコム株式会社は、日本以外の国でのご購入・ご使用による問い合わせ・サポート対応はいたしかねます。
      This warranty is valid only in Japan. In "ELECOM CO., LTD. (Japan)", no customer support is available for enquiries about purchases or usage in/from any countries other than Japan.

その他

    • パソコン切替器(KVM)
    • KVM-RVUSNシリーズ
    • ユーザーズマニュアル
    • 2023年12月1日 第1版
    • エレコム株式会社
    • 本書の著作権は、エレコム株式会社が保有しています。
    • 本書の内容の⼀部または全部を無断で複製 / 転載することを禁⽌させていただきます。
    • 本書の内容に関するご意⾒、ご質問がございましたら、エレコム総合インフォメーションセンターまでご連絡ください。
    • 本製品の仕様および外観は、製品の改良のため予告なしに変更する場合があります。
    • 本製品を使⽤したことによる他の機器の故障や不具合等につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。
    • 本製品のうち、戦略物資または役務に該当するものの輸出にあたっては、外為法に基づく輸出または役務取引許可が必要です。
    • 記載されている会社名・製品名等は、⼀般に各社の商標または登録商標です。
    • イラストおよび画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合がりますので、あらかじめご了承ください。
    • 安全性向上、品質改良のため、色・仕様などを予告なく変更することがあります
    • 日本国内での使用を想定して設計されております。