設定事例集

設定事例集 | EHB-SX2A08F / EHB-SQ2A08 マルチプルVLAN設定
インターネットマンションで利用する

マルチギガ対応Webスマート EHB-SX2A08F/EHB-SQ2A08の設定事例をご紹介。

構成・条件・概要

対象モデル

目的

各部屋からのインターネット通信を可能とするインターネットマンションにおいて、
各部屋間の通信は許可せず、セキュリティを確保したネットワークを構築する。

設定概要

EHB-SX2A08F、またはEHB-SQ2A08を1台使用します。
ポート1を管理用ポートとすると共に、ポート2をルーターなどインターネット接続用ポートとします。
ポート3~ポート8にはインターネットを利用したい各部屋が接続されているものとします。
ポート3~ポート8の間での通信は許可されません。

※本手順は、「EHB-SQ2A08」を例に記載しております。(ファームウェアバージョンは 1.0.18)

導入構成イメージ

設定の流れ

STEP1 - 新規VLANの作成

  • 本製品の設定画面にログインします。
    工場出荷時は、ユーザー名、パスワード共に、admin となります。
    ※本製品への接続方法につきましては、「クイックセットアップガイド」ならびに、「ユーザーズマニュアル」を別途、参照ください。
  • 「Switch Function」設定メニューの「VLAN」-「VLAN作成」をクリックします。
  • 本機に接続する部屋数分の新規VLANを作成します。
    今回、101号室~106号室までの計6部屋を対象としている為、VLAN2~VLAN7までの新規VLANを作成します。
    VLAN作成画面の、「利用可能なVLAN」より、VLAN2~VLAN7を「作成されたVLAN」に追加し、[適用]ボタンをクリックします。
  • VLANテーブルに新規VLANが追加されたことを確認します。
    VLANテーブルに、VLAN1~VLAN7まで反映されていることを確認できたら、VLAN名を変更したいVLAN 左のチェックボックスにチェックを入れた後、[編集]ボタンをクリックし、新規作成したVLANの名前を変更します。
    ※VLAN名の編集は、VLAN毎に実施します。
  • VLAN名の編集
    VLANテーブルの[編集]ボタンをクリックすると「VLAN名編集」画面が表示されます。
    今回は、VLAN2については、「room_101」と入力し、[適用]ボタンをクリックします。(1-5-1.)
    VLAN3以降についてもVLAN2と同様に、「VLAN名編集イメージ」を参照の上、VLAN名を変更します。(1-5-2.)
    VLAN2~VLAN7の名前が変更されたことを確認します。(1-5-3.)

1-5-2.
■VLAN名編集イメージ

VLAN 名前
VLAN2 room_101
VLAN3 room_102
VLAN4 room_103
VLAN5 room_104
VLAN6 room_105
VLAN7 room_106

STEP2 - VLAN ポート設定

「Switch Function」設定メニューの「VLAN」-「ポート設定」をクリックすると「ポート設定テーブル」が表示されますので、対象ポートのモードを変更します。

  • ポート設定テーブル
    変更したいポートの「ポート設定テーブル」のLANポート(エントリー番号)にチェックを入れ、編集ボタンをクリックします。
    ※今回は、LANポート(エントリー番号)の1~8にチェックを入れます。
    編集ボタンをクリックすると、「ポート設定テーブル編集」画面が表示されます。
  • ポート設定テーブルの編集
    今回、使用するすべてのポートが、複数のタグなしVLANとタグ付きVLANを同時に使用するため、「モード」タイプについて、「ハイブリッド」を選択し、適用ボタンをクリックします。
    ※ポートの初期値モードは、「トランク」となっています。
  • ポート設定テーブルの反映
    ポート1~ポート8のモードが、「ハイブリッド」に変更、反映されたことを確認します。

STEP3 - VLAN 設定

設定画面、左の「Switch Function」設定メニューの「VLAN」配下の「VLAN設定」をクリックします。
VLAN設定テーブルでは、対象VLANのメンバーシップ情報を設定します。

  • VLAN設定テーブルの変更
    STEP1. で作成したVLAN毎(VLAN2~VLAN7)にメンバーシップ情報を設定します。
    以下、「VLAN2」のメンバーシップ情報の設定手順となります。
    VLAN設定テーブル、左上のVLAN選択より「room_101」(VLAN2)をプルダウンより選択します。(3-1-1.)
    101号室で使用する「ポート3」の他、スイッチ管理用の「ポート1」と、インターネット接続用の「ポート2」の「Untagged」にチェックを入れた後、[適用]ボタンをクリックします。(3-1-2.)

参考情報①を参照の上、同様の手順で、「room_101」以降の新規VLANについてもメンバーシップ情報の設定を行います。(3-1-3.)

3-1-3.
■参考情報①

新規作成VLAN 名前 対象LANポート メンバーシップ
2 room_101 1,2,3 Untagged
3 room_102 1,2,4 Untagged
4 room_103 1,2,5 Untagged
5 room_104 1,2,6 Untagged
6 room_105 1,2,7 Untagged
7 room_106 1,2,8 Untagged
  • PVIDの設定
    最後に、LANポートに割り当てる「PVID」の設定を行います。
    「PVID」設定は、STEP2.同様、「VLAN」-「ポート設定」のポート設定テーブル画面で実施します。
    「PVID」の設定を行う「ポート設定テーブル」のLANポート(エントリー番号)にチェックを入れ、(3-2-1.)
    [編集]ボタンをクリックし、対象LANポート毎に、PVIDを設定します。
    今回は、各部屋が利用するポート3~ポート8が「PVID」設定対象となります。
    ポート3(GE3)の場合、PVIDを「2」に変更し、[適用]ボタンをクリックします。(3-2-2.)
    (PVID初期値は、PVID1となります。)
    スイッチの物理LANポートの利用用途ならびにVLAN情報を記載した参考情報②を参照の上、ポート3~ポート8のPVIDを設定します。(3-2-3.)

ポート3~ポート8のPVID設定の適用後、下記設定が反映されていれば設定完了です。

3-2-3.
■参考情報②

物理LANポート 利用用途 PVID
1 管理用ポート 1
2 インターネット 1
3 101号室 2
4 102号室 3
5 103号室 4
6 104号室 5
7 105号室 6
8 106号室 7

以上で設定は完了です。

参考設定ファイル

設定ファイル

「EHB-SX2A08F」と「EHB-SQ2A08」の参考設定ファイルをこちらからダウンロード可能です。
本設定はサンプルとなりますので導入時はお客様ネットワーク環境に合わせて適宜変更下さい。

「EHB-SX2A08F」設定ファイル のダウンロード >
「EHB-SQ2A08」設定ファイル のダウンロード >

※スイッチの設定は、ネットワーク環境により異なります。
設定例ファイル読み込むと現在の設定が変更され、通信や設定ができなくなる場合がございます。適用前に、かならず、現在の設定を保存してください。