設定事例集

設定事例集 | 法人向けスイッチングハブ 通信経路を冗長化する

法人様向けスイッチングハブの設定事例をご紹介します。

構成図・条件

目的

スイッチをリング状に接続して冗長経路を持つネットワークを構築します。

設定内容概要

スパニングツリーアルゴリズムによって、ポートからポートへ複数の経路を確保します。
通常使われる経路が使用できなくなったとき、自動的にバックアップの経路が使われるようにします。

構成図

設定条件

スイッチを4台使用するものとします。
スイッチは「EHB-SG2A08」を例に説明します。

対象製品

EHB-SG2A08-PL
ファームウェアバージョン:V1.0.1.2_RT3
EHB-SG2A08
ファームウェアバージョン:V1.0.1.2_RT3

設定の流れ

※EHB-SG2Aシリーズでは、規定値で全ポート スパニングツリーアルゴリズム(MSTP)が動作するようになっています。

STEP1

  • [基本設定]−[Spanning Tree]-[ブリッジ設定]をクリックして
      「STP ブリッジ設定」画面を開きます。
  • プロトコルバージョンがRSTPであることを確認します。

STEP2

  • [基本設定]−[Spanning Tree]-[CISTポート]をクリックして
      「STP CISTポート設定」画面を開きます。
  • すべてのSTP有効にチェックがついていることを確認します。

STEP3

  • [モニタリング]−[Spanning Tree]-[ブリッジステータス]をクリックして
      「STP ブリッジ」画面を開きます。
  • CISTをクリックします。
  • CISTポートステータスでポート7とポート8の役割と状態を確認します。
    ※対象となるポートは環境に応じて読み替えてください

スイッチ1の例


スイッチ2の例


スイッチ3の例


スイッチ4の例

STEP4

  • [モニタリング]−[Spanning Tree]-[ポートステータス]をクリックして
      「STP ポートステータス」画面を開きます。
  • ポート7とポート8の役割と状態を確認します。
    ※対象となるポートは環境に応じて読み替えてください

スイッチ1の例


スイッチ2の例


スイッチ3の例


スイッチ4の例

以上で設定は完了です。

解説

STPブリッジ設定

  • プロトコルバージョン:スパニングツリーアルゴリズムの方式を選択します。

    以下の3つのバージョンから選択できます。

  • STP ― Spanning Tree プロトコル (IEEE 802.1D)
  • RSTP ― Rapid Spanning Tree プロトコル (IEEE 802.1w)
  • MSTP ― Multiple Spanning Tree プロトコル (IEEE 802.1s)

STP CISTポート設定

  • STP有効:スパニングツリーアルゴリズムを適用するポートを選択します。

    スパニングツリーアルゴリズムを無効にするには、すべてのポートからチェックを外します。