
理想の体を目指すため、体組成計で体脂肪を測定しよう
増えた体重を元に戻すためにはさまざまな方法がありますが、一番大切なことはどのくらい体重や体脂肪が増えてしまったのかを知ること。体重計に乗るには勇気がいるかもしれませんが、理想の体になるために、まずは現実を知っておきましょう。
100人に聞いてみた!年末年始でどれくらい体重が増えた?
忘年会や新年会で、普段よりも食事の量が増えがちの年末年始。そこで、全国の10代以上の男女100人に「年末年始の忘年会・新年会で、どれくらい体重が増えたか」というアンケートを実施してみました。

その結果、100人中59人が「体重が増えた」と回答しています。やはり、多くの人がこの時期に体重が増えてしまっているようです。
一方、「変わらない」「減った」と回答した残りの41人の中には、「忘年会や新年会といった大きなイベントには参加していないから」(20代/女性/学生)など、忘年会・新年会にそもそも参加していないという人のほかに、「食べすぎの翌日は、食事を控えるようにしている」(60代/女性/専業主婦)、「そもそも増えないように飲み食いの量をコントロールしていた」(30代/男性/パート・アルバイト)というように、体重が増えないように節制を心掛けているという人も多かったです。
それでは、増えてしまった体重をどのように減らそうとしているのでしょうか。併せて、「体重が増えた後に、体重を落とすために具体的にどんな行動をしたか」というアンケートも取ってみました。
- 間食を制限しました。数日間はまったくお菓子類などの間食をしなかっただけで元に戻っています。(50代/男性/無職)
- 普段の食事の量を少し減らして、なるべく低カロリーのものを食べるようにしました。(40代/男性/個人事業主)
- 食生活を普段どおりに戻したり、間食を控えたり、遅い時間に食べない。(20代/女性/正社員)
- できるだけ移動は乗り物を使わず、ウォーキングしてカロリー消費しています。(40代/女性/専業主婦)
- 自転車に乗る、歩くなど、無理のない有酸素運動を行っている。(40代/男性/正社員)
間食をなくしたり、カロリーを気にしたりすることで、食事面から改善したり、日常生活に運動を取り入れて、できるだけカロリーを消費するよう心掛けたりすることで、体重を元に戻そうと考えている人がほとんどでした。
※調査方法:10~50代の男女100人へのインターネット調査(2018年1月23日)
まずは体組成計で自分の体の現状を知る
ダイエットの第一歩は、ずばり自分の体の現状を把握することです。現状といっても、体重だけを量ればいいということではありません。全身鏡を使って体全体のフォルムを把握する、そして体組成計に乗って、体重だけでなく体脂肪や内臓脂肪、基礎代謝などを測定することが理想の体形になるための近道です。
正確に現状を把握することで具体的な体形のイメージをすることができ、今の自分に必要な食事量やトレーニング方法、運動量を調整することができます。逆に、現状把握をおろそかにすると、「最近がんばっているからいいかな」などと自己判断で食事量を増やしてしまうこともあり、ダイエットの失敗につながりかねません。ダイエットを始める前、そしてダイエット中でも、日々変わっていく自分の体の状態を把握することが大切なのです。
また、食べすぎでついてしまった体脂肪とむくみは、どちらも単に太っただけのように見えてしまいます。しかし、体脂肪を減らすこととむくみを解消することでは対処法は異なります。そこで、自分がどのくらい体脂肪が増えているのかを知るために、体組成計で体脂肪を測定することが重要なのです。
体脂肪を燃焼させるポイントは2つ!
体脂肪を燃焼させるポイントはいくつかありますが、ここでは「食事」と「運動」の2つに分けて見ていきましょう。
まず、食事で重要なポイントは血糖値です。普段、体が優先的にエネルギーとして使っているのは糖質ですが、体脂肪を燃焼させるためには体の中で体脂肪をエネルギーとして消費する必要があります。血糖値が低くなれば、蓄えていた体脂肪を燃焼してエネルギーにするため、やせやすくなるのです。そのためには、血糖値が低い状態で安定させることが必要です。食事の際には、血糖値の上がりやすい甘い物や炭水化物を控え、食物繊維やたんぱく質が豊富な物を積極的にとるようにしましょう。また、同じ糖質を摂取する場合でも、食物繊維やたんぱく質の多い食材の後に食べることで、体内での糖質の吸収が穏やかになるといわれていますので、食べる順番を工夫するだけでも効果が期待できます。
次に、実際に体脂肪を燃やす運動についてです。運動には、大きく分けてランニングやジョギングといった「有酸素運動」と、筋トレなどの「無酸素運動」の2種類がありますが、より体脂肪を燃焼させるのは有酸素運動とされています。体脂肪を燃やすのに適している運動強度は、「少しきつい」と感じるくらいだといわれていますので、無理のない範囲で30分から1時間程度がんばってみましょう。さらに、体脂肪の燃焼効果を上げるためには、筋トレなどの無酸素運動と組み合わせて行うのがおすすめです。先に筋トレをすることによって代謝が上がり、その後の有酸素運動の効果が表れやすくなるといわれています。なお、筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、普段の生活の中でも体脂肪を燃焼しやすくやせやすい体になっていくことが期待できます。
体組成計と日々の生活改善がポイント
増えてしまった体重を元に戻すためには、正確に自分の体の状況を把握し、それに合った食事やトレーニングを行うことが必要です。その第一歩となるのが、体組成計で体脂肪、内臓脂肪、基礎代謝を測定することです。
内臓脂肪の数値を測るには、病院でMRI検査を受けなければならないというイメージがありましたが、家庭用の体組成計でも比較的正確に内臓脂肪まで測定してくれる物が発売されています。家庭に1台置いておけば、家族全員の体重・内臓脂肪レベル・BMI・体脂肪率・骨格筋率・骨量・基礎代謝といった体の数値を測定することができますので、健康状態を把握できて安心です。自分の体の状態を把握することができたら、血糖値を上げない食生活と無酸素運動・有酸素運動を組み合わせたトレーニングを行い、理想の体形を目指しましょう。