Vol.02 USB Power Delivery規格に対応!USB Type-Cのメリットと注意点
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USB Power Deliveryの基礎知識

USB Power Delivery規格に対応!USB Type-Cのメリットと注意点

USB Power Delivery規格に対応!USB Type-Cのメリットと注意点

最新のUSB規格である「USB Type-C」では、「USB Power Delivery」規格を採用した大容量の電力供給をはじめ、これまでのUSB規格では実現できなかったことが可能となりました。
ここでは、USB Type-Cのメリットや注意点についてご紹介します。

USB Power Delivery規格に対応したUSB Type-Cのメリット

USB Power Delivery規格に対応したUSB Type-Cのメリット

USB Type-Cは、USB Power Delivery規格に対応しているなど、さまざまなメリットがあります。
USB Power Deliveryとは、USBポートを経由して最大100Wまでの受給電が可能となる規格です。この規格を利用することで、どのようなことができるのでしょうか。また、USB Type-Cには、そのほかにどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、USB Type-Cでできることを、ご紹介します。

1 ノートパソコンなど大型デジタル機器への電力供給が可能

今までのUSB規格では、スマートフォンやデジタルカメラなど、小型のデジタル機器を充電できる程度の電力しか供給できませんでした。しかし、USB Power Deliveryは、最大100Wまでの給電ができるので、ノートパソコン、液晶ディスプレイなどの大型機器への給電が可能となっています。また、USBハブを使えば、1つの電源から複数の機器に電力供給ができますので、パソコン周辺の配線をすっきりとさせることができます。
ただし、ACアダプタにつないだノートパソコンと液晶ディスプレイをつなぎ、液晶ディスプレイからプリンターをつなぐなど、数珠つなぎで接続しても電力供給はできません。
実は、USB Power Deliveryの仕様自体は、この接続方法でも電力供給ができるのですが、残念ながらこのシステムに対応する製品が、現在(※1)発売されていませんのでご注意ください。
※1: 2019年4月時点

ノートパソコンなど大型デジタル機器への電力供給が可能

2 急速充電が可能

USB Power Deliveryは、供給電力が大容量なだけではありません。USB Type-Cには「CC」という充電専用の信号ラインがあり、充電器にUSB Power Delivery対応機器を接続すると、自動的に急速充電を行うことができます。
急速充電というと、内蔵するバッテリーへのダメージを心配する方もいるでしょう。確かに、満充電しているにもかかわらず、そのまま充電を続ければ熱によるダメージはあるかもしれません。しかし、最近の電子機器は、満充電になると、それ以降充電しないようなしくみになっていますので、それほど心配する必要はないでしょう。

急速充電が可能

3 供給側と受給側をスワップできる

ロールスワップという機能により、電力の供給側と受給側をスワップ(入れ替え)できることも、USB Power Deliveryの特徴のひとつです。
例えば、ノートパソコンと液晶ディスプレイをケーブルでつないだ場合、ノートパソコンにACアダプタがつながっていて、ディスプレイにACアダプタがつながっていなければ、ノートパソコンからディスプレイに給電されます。そして、その逆ならディスプレイからノートパソコンへと給電されるのです。

4 電力供給と映像出力を1本のケーブルで行うことが可能

USB Type-Cコネクターを使用すると、1つのケーブルでデータ転送と同時に電力供給ができますが、ほかにも「オルタネートモード」という、映像信号の伝達を制御するモードにも対応しています。
オルタネートモードを利用すれば、ノートパソコンと液晶ディスプレイをUSB Type-Cケーブルで接続することで、映像出力と電力供給が同時に行えます。つまり、接続ケーブルを1本減らすことができるのです。このように、USB Type-Cを使うことで、シンプルな配線を実現することができます。

電力供給と映像出力を1本のケーブルで行うことが可能

USB Power Deliveryのトラブル対策

USB Power Deliveryのトラブル対策

USB Type-C最大のメリットともいえるUSB Power Deliveryですが、ひとつだけ注意しなければいけないことがあります。実は、これまで説明してきたようなUSB Power Deliveryの能力を発揮させるためには、ノートパソコンやスマートフォンなどの機器、それらの充電に使うモバイルバッテリーや充電器、その2つをつなぐケーブルなどが、すべてUSB Power Deliveryに対応した製品でなければいけないということです。
例えば、USB Type-Cのケーブルだからといって、USB Power Deliveryやオルタネートモードに必ず対応しているわけではありません。1点でもUSB Power Deliveryに対応していない製品があれば、紹介したような機能は使えないのです。
購入時には仕様をチェックし、USB Power Delivery対応であることをきちんと確認してください。

USB Type-Cのメリットを活かした環境構築をしよう

USB Type-Cのメリットを活かした環境構築をしよう

USB Type-Cのメリットは、USB Power Deliveryだけではありません。USB Type-Cは、次世代転送規格USB 3.1に対応しているので、1GBのデータを約0.9秒で送ることが可能です。
このようにさまざまなメリットのあるUSB Type-C。利用する際は、ケーブルなどが対応しているかどうかをきちんと確認して、自分にとって最適なパソコンやスマートフォンの環境を構築してください。