No.02SIMカードって何?
回線の契約情報がSIMカードには入っています
SIMカードとは、携帯回線の契約情報を持っているICカードです。例えば、電話番号が書かれています。このICカードは、国際標準であるISO/IEC7816規格の非接触ICカードのことです。
SIMカードには3つのサイズがあります
現在サイズは、3種類定められています。
- ・標準サイズ(Mini-SIM):幅位25mm×高さ15mm×厚み0.76mm
- ・Mini-UICC(Micro-SIM):幅位15mm×高さ12mm×厚み0.76mm(ETSI TS 102 221)
- ・Nano-SIM:幅位12.3mm×高さ8.8mm×厚み0.67mm
このSIMカードは、64kバイトの容量があり、回線契約を行った契約者の個人情報や電話帳(50件程度)を保存しておくことが可能です。
標準サイズのSIMカードは、フィーチャーフォン(ガラケー)や初期のスマートフォンで多く採用されてきました。
Micro-SIMは、携帯電話を小型にすることを目的にICカードに対しても小型の要望があり規格化されたサイズです。最初にiPhone4で採用され、iPhone4Sでの採用の頃には、各携帯メーカーでも採用され2014年の主力のサイズになります。
Nano-SIMは、携帯電話の高機能化、大容量バッテリ、デザインを良くするためにSIMカードの大きさはより小さなサイズにする要望があがり、iPhone5で最初に採用されました。
今では、iPhone5/5s/6/6 plus, iPad/2/Air/mini/Air2で採用されています。
このようにSIMカードには様々なサイズがあり、携帯電話により対応するカードサイズは様々です。そのため、一部のユーザーは一つのSIMカードで好きな携帯電話を利用するために一番小さなNano-SIMで回線契約をおこないカードサイズを変更するためのアダプタ(下駄)を利用しています。
これからが期待される「eSIM」
回線事業者毎に異なる情報が記入されているSIMカードですが、Apple社が北米で発売したiPad Air2に採用されたApple SIMでは、1枚のSIMカードで回線事業社を後から選択することができるような仕組みを組み込んで来ています。
このAppleSIMは、NTTドコモでもM2M用に開始されたeSIM(Embedded Subscriber Identity Module)と呼ばれるものをiPad用に利用しているものです。
これまでのSIMカードでは、携帯電話の番号を変えるには別のSIMカードを差し替えるなどしなければなりませんでした。eSIMは、これまで説明してきたSIMカードとの異なり、リモート操作によって回線事業者との契約情報などをダウンロードして書き換えることことが可能になっています。
今までのSIMカードでは、SIMフリーの携帯電話を利用して海外に出かけた時には、海外の回線事業者の新しい電話番号を使うために、物理的に別のSIMカードを購入(契約し)入れ替えなくてはなりませんでした。
eSIMカードは、そのようなことせずとも、通信経由で事業者の情報を書き換えることが可能となります。
先ほどのAppleのAppleSIMの採用により、eSIMの採用がM2M用途だけではなく携帯電話にも進んで来る可能性が高いのではないかとSkyLinkMobile担当は、考えております。
このeSIMが採用されることで、MVNO事業社の課題も色々と解決されてよりよいサービス提供ができることを期待しております。
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