No.17「今さら人に聞けない「白ロム」と「黒ロム」の違い」
SIMカードを使用する上で大切なロム
携帯電話やスマートフォンを使用していると、「白ロム」や「黒ロム」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。これらは、SIMカードを使用する上で知っておくべき重要な違いであるといえます。
普段使用している携帯電話のロムには電話番号などの情報が書き込まれており、こうしたロムは黒ロムと呼ばれます。こうした情報によってキャリア契約を行っているとの認識が可能で、音声通話やメールが可能となります。携帯ショップで契約をしているものは、基本的に全て黒ロムです。
これに対して、携帯電話本体やその携帯電話のロムに契約者情報が書き込まれていないロムは、白ロムと呼ばれます。機種変更や解約したときにすべての情報が消去され、ロムには情報が書き込まれていません。こういった白ロムは、オークションサイトや通販サイトなどで販売されています。
最近では、携帯電話やスマートフォン本体に直接電話番号などが書き込まれるということはなく、SIMカードに契約者情報が書き込まれるようになっています。そのため、SIMカードを差し込んでいなければ音声通話やインターネットを利用することはできません。
このため、白ロムという言葉は、携帯電話やスマートフォンではなく、SIMに対して、契約をされているSIMを黒、契約情報が書き込まれていないSIMを白、契約情報は記入されているがアクティブになっていないSIMを灰と表現しています。
中古取引の中で白ロムと言われているものは、キャリアがSIMロックを行い販売している携帯電話やスマートフォンをユーザーが購入し、契約期間満了時(2年縛り等解除や端末一括購入)に中古販売業者に販売した携帯電話やスマートフォンのことを指しています。
近頃、「赤ロム」という少し聞き慣れないものは、契約期間満了になる前にユーザーが中古販売業者に販売した携帯電話やスマートフォンのことを指します。契約期間(割賦支払い)が満了していないことから「赤」と名付けられています。
分からずに購入してしまい、いざ使おうとすると使用停止になっている場合もあります。キャリアによっては解除できない、またはSIMカードを差し替えても端末自体が使えないということもあるので、中古品を購入する場合は業者や個人の評判、口コミなどを確認しておくことが重要です。
スマートフォン初心者が中古品を購入するとき、赤ロムを購入してしまうかもしれないという不安を抱いてしまうかもしれません。そういう人には、スマートフォンとSIMカードがセットになっている商品がおすすめです。これなら本体もSIMカードも安価で購入することが可能なため、初心者の人でも簡単に格安SIMライフを始めることができます。
白ロムの選び方
オークションサイトや通販サイトなどで販売されている白ロムには、中古品だけでなく新品で未使用のものもあります。新品は料金が高い場合も多いため、安価な中古品が選ばれることも多くなっています。なお、携帯電話やスマートフォンを選ぶ際には、SIMカードと白ロムの機能が合っているのか確認しておくことが大切です。
最近では、LTEに対応しているSIMカードが発売されています。それを購入して高速通信を楽しもうと考えていても、持っているスマートフォンがLTEに対応していなければ利用できません。安さだけを重視すると、備えられた機能をうまく活用することができない場合もあるので注意が必要です。
もうひとつ注意するべき点としては、データ通信のみのSIMカードを扱う場合が挙げられます。カードと機種の両方がLTEに対応していても、使用する機種によってはアンテナ表示がされない機種が存在します。このようなデータ通信はできるが、アンテナ表示がされずという状況に陥らないようにするためには、SMS付きのSIMカードを選ぶことで、アンテナ表示がされ安心してご利用いただけるようになります。
近頃のSIMフリーで販売されているスマートフォンでは、このようなアンテナ表示がされないようなことがないように端末側で対策を施されている機種が増えてきております。
インターネットでの情報や実際に格安SIMカードを使用している人のブログなどを参考にして、自分に合った携帯電話やスマートフォン、SIMカードを選ぶように心がけましょう。
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