
- 概要
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Web会議システムのサービスの種類は、大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」が存在します。
近年、多くのITの製品クラウド型サービスが増加している傾向にありますが、セキュリティ面をとくに重要視する方の間では「オンプレミス型」を選択されるケースも珍しくはありません。
本記事ではオンプレミス型のWeb会議システムとはどのようなものか、そしてクラウド型との違いについてもあわせてご紹介していきます。
オンプレミス型のWeb会議システムとは?
オンプレミス型のWeb会議システムは、自社専用サーバーを利用して会議が行われるものです。
より強固なセキュリティ対策を求められる事業者にとっては、安心して使用できるのが最大の魅力です。
自社のネットワークを利用できるので処理の性能も安定的であり、自由にカスタマイズすることも可能です。
しかしその分、社内でのITリソースを確保しなければならないため、クラウド型のWeb会議システムに比べると導入するのに時間・費用などの負担がかかってしまいます。 システム運営や保守に関してもすべて自社で行う必要があり、専門的な知識・技術を持つ担当者が居なければおすすめとは言えません。
クラウド型のWeb会議システムとの違いは?

クラウド型のWeb会議システムは提供元が用意したサーバーを利用する仕組みであるため、初期費用はそれほどかからず、導入も手軽に行えるというのが最大の魅力です。
インターネットにつなぐことができる場所であればどういった場所でも利用でき、専用機器・専用サーバーなどの用意は不要です。
またベンダー側がアップデートした最新バージョンのものを、すぐに利用することができるという点も魅力です。
導入が手軽に行え、バージョンアップする手間も無く、初期費用の負担もかからないという点がメリットであると言えます。
オンプレミス型のWeb会議システムを導入する際の注意点
オンプレミス型のWeb会議システムを導入する際の注意点についてご紹介していきます。
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社外からのアクセスは非常に難しい
内部ネットワークを介して利用することができるため、セキュリティ面の確保はできます。
「スマートフォンやタブレットを用いて社外からWeb会議に参加する」「社外の方をWeb会議に招待する」などの場合は対応が難しくなると言えるでしょう。
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自社でのサーバー管理・メンテナンスが必要
サーバーを自社ネットワーク内に構築するので、導入後にはそれらの管理やメンテナンスといった作業も自社で行う必要があります。
社内に運用・管理することができる担当者がいる場合は問題ありませんが、いないという場合には、その分の人件費もコストとなってしまうでしょう。
すぐ導入する場合は、クラウド型のWeb会議が◎

今すぐWeb会議システムを導入したいという場合には、クラウド型のWeb会議システムを導入するのが良いでしょう。
オンプレミス型のWeb会議システムと比較すると、短い準備期間でWeb会議システムを利用し始めることができます。
急なテレワークにも対応することができるようセキュリティ面に配慮したうえで、まずは一時的にクラウド型のWeb会議システムを導入して、オンプレミス型のWeb会議システムの構築ができ次第、そちらに切り換えるという運用を行ってみるのが良いのかもしれません。 オンプレミス型のWeb会議システムの構築を開始する前には、まずクラウド型のWeb会議システムの使用を試し、そのうえでオンプレミス型のWeb会議システム導入を検討するという方法がおすすめです。
おわりに
本記事ではオンプレミス型のWeb会議システムとはどのようなものか、そしてクラウド型との違いについてもあわせてご紹介しました。
どちらかのサービスを選択するというのではなく、オンプレミス型・クラウド型どちらも導入し、組み合わせることで運用を行う「ハイブリッド型」の導入方法を取り入れてみることもおすすめですよ。