
- 概要
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近年では流行病の防止や交通費削減、働き方改革などを目的として、Web会議を実施する機会が多くなりました。
お互いが話していることや、画面上に資料をスムーズに表示するためには大容量のデータを送信できるWi-Fiが必要です。
しかし、Web会議の途中で通信が切れたり、通信している情報が流出したりといったトラブルに見舞われることがあります。
本記事では、Wi-Fiを使用したWeb会議中に発生するトラブルと解決方法をご紹介します。
音声や動画が途切れる
Wi-Fiを使用してWeb会議を実施していると、音声や動画が途切れたという経験をしたことがある方もいらっしゃるでしょう。 Web会議は音声データや映像データなど、多くのデータ量を送受信する必要があります。 下記、Web会議中に音声や動画が途切れてしまう原因と対策です。
原因 | 対策 |
---|---|
会議の参加人数が多い | Web会議に参加する端末を減らす 参加人数を減らす |
Wi-Fiルーター付近に通信を阻害するものがある | 壁際にWi-Fiルーターを設置しない 金属をWi-Fiルーターの近くに置かない |
ほかの機器から発せられる電波が影響している | 会議で使わない機器をWi-Fiルーターの近くに置かない 会議中は電子レンジなどを使わない |
これらを実践することによって、安定してWeb会議を行える可能性があります。
不正アクセス

Web会議では、経営方針や新商品のプレゼンなど企業にとって重要なやり取りが行われることが多いものです。
そのため、社外に流出したり、不正アクセスをされたりといった被害を抑える必要があります。
しかし、最適かつ堅牢なセキュリティ対策を行っていない場合、第三者による不正アクセスを受けてしまいます。 また、不正アクセスのなかには会議中のやり取りを記録できるものもあるため、SNSなどで拡散される恐れがあります。
Web会議の情報が流出しないように、セキュリティ対策は万全にしておきましょう。
たとえば、初期パスワードを変更する・定期的にパスワードを変更するといったことが挙げられます。
アカウントの流出・乗っ取り
セキュリティ対策が万全ではなかった場合、不正アクセスだけではなくアカウントの流出や乗っ取りの可能性も高まります。 アカウントが流出してしまうと、パソコン内のデータが抜き取られたりデータを改ざんされたりしてしまいます。
これは会議の参加者が適切にアカウントを保管していないことが原因であることが多いようです。
そのためWeb会議を実施する企業は、従業員全員にセキュリティへの意識を高めるような取り組みが必要であると言えます。
個人のセキュリティに対する意識が高くなることにより、アカウントの流出や乗っ取りに関する被害を抑えることができるでしょう。 また、アカウント情報はWeb会議だけではなく、企業が支給しているスマートフォンなども対象になります。 複雑なパスワードを設定したり、怪しいサイトにアクセスできないように制限を掛けておいたりすることも対策のひとつです。
Web会議を行う際のWi-Fiの選び方

Web会議で使用するWi-Fiは、下記のポイントを確認してから導入しましょう。
- 通信速度
- 通信容量
- 電波が届く範囲
先述の通り、Web会議では大容量のデータを送受信する必要があります。 通信速度が遅かったり、通信容量が少ないWi-Fiを使ったりすると、音声・動画の途切れや表示までに時間がかかってしまいます。
また、大きな会議室を使用してWeb会議を行う際、端の席にいる方の通信が遅くなることもあるでしょう。 そのため、Wi-Fiを選ぶ際は通信速度・通信容量・電波が届く範囲に注意することが大切です。
おわりに
本記事では、Wi-Fiを使用したWeb会議中に発生するトラブルと解決方法についてご説明しました。
Web会議では、音声や動画が途切れる・不正アクセス・アカウント流出・乗っ取りといったトラブルが発生する可能性があります。
Web会議の参加者・機器を調整したり、従業員のセキュリティに関する意識を向上させたりすることで防ぐことができます。
また、快適にWeb会議を実施するためにも、Wi-Fiを選定する際は通信速度・通信容量・電波が届く範囲に注意が必要です。
Web会議は会社方針など重要な内容を話し合うことが多いため、全員が聞き取りやすく情報漏えいの心配がない環境を用意しましょう。