
- 概要
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パソコンやスマートフォンの技術が発展したことにより、近年ではインターネットは身近な存在となりました。
また、流行病の影響により、さまざまな企業が自宅で業務を行う「リモートワーク」を導入しています。
多くの企業や家庭で導入されているインターネットですが、建物の構造や立地などによってはWi-Fiが途切れることがあります。
本記事では、Wi-Fiの電波が届かない場所に使用する中継器についてご説明します。
Wi-Fiの中継器とは?
Wi-Fiルーターのレンタルとは、インターネットを接続する機器(ルーター)を購入せず、メーカーやプロバイダーから借りるサービスです。
Wi-Fiは「ルーター」と呼ばれる機器から発信される電波で、さまざまな機器と接続することでインターネットを利用できます。
パソコンやスマートフォンといった複数の機器を接続しても、安定してインターネットを利用することができる点が特徴です。
しかし、建物の構造や家具の配置によっては、Wi-Fiがつながりにくい場所があります。
Wi-Fiは壁や天井・床などの遮蔽物に弱く、部屋や階層が変わると電波が弱まったり、届かなくなったりすることが要因です。
その際、ルーターとWi-Fiを利用したい場所に「中継器」を設置することで、解決することができます。
中継器は電波を届ける手助けをしてくれるもので、これまで不安定だった通信状況を安定させる役割があります。
中継器の選び方

こちらでは、中継器の選び方をご紹介します。
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Wi-Fiルーターの規格を確認する
Wi-Fiには、機器やプロバイダーなどによって規格と呼ばれるものが設定されています。
一般的には「IEEE○○」のように表記されており、中継器も最適なものを選ぶ必要があります。ルーターが最新のものでも、中継器の世代が古かった場合、通信が安定しない・遅いといった不便な状態になってしまいます。
また、ルーターよりも中継器のバージョンが新しい場合、接続できない可能性があります。 2.4GHz帯/5GHz帯といった、周波数も確認しておきましょう。 当社の中継器には、使用環境に応じて最適な周波数を自動で選択する「中継モード」が搭載されています。当社ページ:無線LAN中継器の役割と選び方
https://www2.elecom.co.jp/network/wireless-lan/column/wifi_column/00063/
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設置するタイプで選ぶ
中継器のなかには、コンセントに直接差し込むタイプとケーブルで電源につなぐ据え置きタイプの2種類があります。
コンセントに直接差し込むタイプは、部屋がすっきり見える点がメリットです。 しかし、設置したい場所がコンセントから離れている場合は、延長コードなどを使用する必要があるでしょう。 一方で、ケーブルで電源につなぐ据え置きタイプは、どこにでも自由に設置できるのがメリットです。
子機・メッシュWi-Fiとの違い

中継器と混同されがちな機器のなかには、「子機」と「メッシュWi-Fi」と呼ばれるものがあります。
下記、それぞれの違いについてご説明します。
- 中継器:親機と子機をつなぎ、自信自身で電波を出力する
- 子機:親機から受け取った電波をでインターネットに接続する機器
- メッシュWi-Fi:親機の電波を受信して、子機が電波を出力する
まとめると、中継器は1台だけで親機の電波を受け取ってさまざまな場所でインターネットに接続することができます。
一方、子機は親機の電波を受信するだけであるため、メッシュWi-Fiなどを利用して出力する必要があります。
そのため、子機だけでは通信ができないことがあることから、コスト面や設備面から中継器の購入をおすすめします。
おわりに
本記事では、Wi-Fiの電波が届かない場所に使用する中継器についてご説明しました。
中継器は親機から発せられる電波を受信し、通信が不安定だった場所でもインターネットが利用できるようになる機器です。
中継器を購入する際はWi-Fiルーターの規格を確認し、設置するタイプで選びましょう。
通信が不安定な部屋でインターネットを利用する際は、中継器の購入を検討してはいかがでしょうか。