
- 概要
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社宅や社員寮とは、企業が福利厚生の一環として社員向けに提供している施設を指し、一般的には新入社員や独身の社員、単身赴任の社員などが社宅や社員寮を利用する傾向にあります。
かつては電気やガスといった生活インフラがあれば入居者が増えましたが、近年ではWi-Fi環境も求められています。
そのため、現在多くの社宅や社員寮はWi-Fiを標準的に設置するようになりました。
本記事では、社宅や社員寮にWi-Fiを設置するメリットや手順、設置するWi-Fiの選び方をご紹介します。
社宅や社員寮にWi-Fiを設置するメリット
下記は、社宅や社員寮にWi-Fiを設置するメリットになります。
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従業員の福利厚生になる
本来のWi-Fiは、個人が契約を締結して毎月の利用料を支払う必要があるため、定期的にコストが発生します。
これは戸建てでも集合住宅でも同様であり、場合によっては工事が必要になるためコストがかさんでしまうケースもあります。一方、福利厚生として社宅や社員寮にWi-Fiを設置することで社員の出費が抑えられるため、満足度が高くなります。
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リモートワークに活かせる
近年では感染対策や働き方改革などの影響によって、リモートワークを導入する企業が多くなりました。
社員寮や社宅にWi-Fi環境を整えることによって、リモートワークをさらに導入しやすくなります。リモートワークを考慮してWi-Fi環境の導入を検討する際は、スムーズにデータのやり取りやビデオ通話ができるサービスを採用しましょう。
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空室対策になる
Wi-Fiはビジネスだけでなく、プライベートの時間も利用可能。
パケット通信の必要がない状態でネットサーフィンや動画コンテンツの視聴などが可能です。近年ではインターネットが一般的なものとなったことから、あらかじめWi-Fi環境が整えられているアパートやマンションが多くなりました。 社宅や社員寮も同様で、福利厚生の一環としてWi-Fi環境を整えることによって、空室対策としている企業が多くあるものです。
社宅や社員寮にWi-Fiを設置する手順

こちらでは、社宅や社員寮にWi-Fiを設置する手順をご紹介します。
- サービスを選ぶ
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 業者を選定する
- 入居者に通達する
- 工事の申し込みを行う
- 現地調査
- Wi-Fiの契約締結
- 入居者へ工事日程の案内
- 着工
- 完了、Wi-Fiの利用開始
一般的に、社宅や社員寮に設置するWi-Fiは各部屋に備え付けるものではなく、工事で回線を通すものが選ばれます。 立地条件や周辺の施設などの影響を受けにくく、安定した通信を行える点から、多くの企業が採用しています。
社宅や社員寮にWi-Fiを設置する際の選び方

社宅や社員寮に設置するWi-Fiを選ぶ際は、下記のポイントを押さえておきましょう。
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法人契約が可能であること
社宅や社員寮といった施設は企業の所有物であることから、法人契約が可能である必要があります。
法人と個人では料金やサービスなどの内容が異なるため、業者とプランを選ぶ際に注意しましょう。
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費用が抑えられる
Wi-Fiを契約する際、工事費用やランニングコストなどさまざまな費用を考慮しなければなりません。
複数の業者から相見積もりを取ることによって、サービスの内容や費用を見比べることができるため、Wi-Fi利用にかかる費用を抑えることができます。
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最新の通信規格に対応している
2023年12月に、総務省が電波法施行規則第426号および同第427号を公布・施行したことによって、従来よりも高速で通信することができる「Wi-Fi 7」が利用可能となりました。
せっかく導入したWi-Fiの通信が遅かった場合、入居者の不満になるため最新の通信規格に対応しているものを採用しましょう。
おわりに
本記事では、社宅や社員寮にWi-Fiを設置する際に押さえておくべきポイントをご紹介しました。
社宅や社員寮にWi-Fiを設置することで福利厚生になるほか、働き方改革に活かせる、空室対策になるメリットがあります。
設置するWi-Fiを選ぶ際は法人契約が可能であり、費用が抑えられた最新の通信規格に対応しているものを選びましょう。
福利厚生の一環としてWi-Fiを導入することで、社員の満足度を高めることができます。