青山学院大学の「マクレイ記念館」で
エレコムのデジタルサイネージ「掲示板NEXT」
による情報発信環境を導入!
- 導入レポート
青山学院大学
情報メディアセンター 様 - 青山学院大学青山キャンパスは、緑と開放感に満ちた都会のオアシスのような学びの空間である。
その中にあって、ひと際目を引く「マクレイ記念館」は、学院創立 150 周年記念事業の一環として2024年にオープンした。
同館では、2025年4月に館内のデジタルサイネージシステムを一新。エレコムの「掲示板NEXT」とタッチパネルモニターを導入された。
その経緯や運用方法などについて、同学情報メディアセンターの中村助教からお話をうかがった。
マクレイ記念館(図書館・情報メディアセンター)
2024年青山キャンパスにオープンしたマクレイ記念館。施設の名称は、青山学院の3つの源流の一つである「美會神学校」を設立した初代院長ロバート・S・マクレイ氏を記念してその名を冠している。地下1階と1階は情報学習フロア、2~6階は図書館フロアで構成。情報学習フロアは「知との出会い」を実現する空間として、全学生に関連のあるPC教室、語学や最先端のICT(情報通信技術)を学べる設備環境を整備している。また図書館フロアの2~4階は「知を拡げる」場所として、個人で文献を読むだけでなく、学生同士で学び合えるラーニングコモンズなどを設けている。
課題を抱えていた以前のサイネージシステム
教室前には、小型のモニターを設置。授業中は、空席情報や授業情報が表示される。
マクレイ記念館の開館当初には、別メーカーのサイネージシステムがすでに導入されていたが、運用の現場ではいくつかの課題が浮上していた。「操作に専門知識が必要で、特定の学生にしか扱えなかった」「アップデートのたびに不具合が出てしまう」「表示画面が小さく、視認性に欠けていた」といった問題があり、学内情報の効果的な発信が難しい状況が続いていたという。
また、インターフェースが文字入力中心(CUI)だったため、スケジュール管理やコンテンツ更新にも手間がかかり、サーバーに詳しい学生や中村助教自身が運用しなければならない状態だった。
デモ機による検証でやりたいことができるかを確認
メニュー画面から、ワークショップ情報、教室情報、天気予報などへアクセス可能に。
導入検討の契機となったのは、販売店である広友物産から提案された別の製品の商談だった。そこから大学側の抱える複数の課題が共有され、トータルな改善提案の中で掲示板NEXTの導入が検討されるようになった。
「担当の並木さんには課題を丁寧に拾い上げてもらい、必要な機器やシステムの選定につながりました。導入スケジュールが短い中でデモ機を貸し出していただき、やりたいことができるかどうかの確認もできましたし、機器のレクチャーも含めて柔軟に対応していただいた。とても助かりました」と、中村助教は振り返る。
学生が主体となって運用・発信を担う体制に
掲示板NEXTの導入後、運用体制は大きく変化したという。「誰でも簡単に扱える」ため、学生アルバイトがコンテンツ制作から配信管理までを分担して担う体制が確立。以前は特定のITスキルを持つ学生に依存していたが、現在は複数名による運用が可能になっている。
「たまたまデザインのスキルを持った学生が後輩に操作方法を教えたり、授業空き状況を表示するシステムを自作したりと、学生のアイデアがどんどん取り入れられています。ワークショップやイベントの告知も、学生の手でおしゃれにデザインされたコンテンツとしてラウンジ等で配信されています」
掲示板NEXTは、コンテンツの更新もウェブブラウザから直感的に行えるため、短時間で情報を切り替えることが可能。タッチパネル対応や大型モニターによる視認性の高さも、利用者から好評を得ている。
コンテンツは、学生のアルバイトスタッフが制作・配信している。
今後は"学外者向け"の情報発信も計画
1階総合受付のモニター。現在はフロアマップを表示している。
現在は、学外来訪者に向けた案内機能の実装も進められている。館内フロアマップや施設情報に加え、チャットボット機能を搭載することで、来館者の疑問に即時対応できる仕組みを整えつつある。
「今後はオープンキャンパスや保護者イベント、卒業生の来館時などにもサイネージが活用される予定です。誰でも使えるシステムだからこそ、こうした展開にも柔軟に対応できると感じています(中村助教)」
今後のアップデートにも期待
運用が本格化する中で、「こうした機能があればさらに便利」という意見も出ている。
たとえば、セットトップボックスの電源設定やブラウザのバージョン管理、コンテンツの一括バックアップ機能などが挙げられており、導入後も開発・改善への期待は高い。
「現時点でも非常に満足していますが、今後さらに利便性が向上すれば、よりスムーズな運用が可能になるでしょう」と、中村助教は期待を込める。
「知のスパイラル」を生み出す場として活用されている、マクレイ記念館。その中にあって、掲示板NEXTは、"学生主体の情報発信"を支えるツールとして、そして多様な利用者に向けたコミュニケーションメディアとして、今後ますます重要な役割を担っていくに違いない。
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