導入レポート(ネットワークカメラソリューション) - 社会福祉法人 函館共愛会 様

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子どもたちの安全・安心を守るため、
函館市内の認定こども園10園に
DXアンテナの監視カメラを導入!

導入レポート
社会福祉法人 函館共愛会 様
函館市内で10の認定こども園を運営する社会福祉法人 函館共愛会様では、園児の安全確保と保護者への説明責任強化などを目的に、エレコムグループであるDXアンテナ製のネットワークカメラを大規模に導入された。 今回、その導入園のひとつである「鍛冶さくら認定こども園」を訪問し、導入の経緯や効果、今後の展望についてうかがった。

90年以上にわたり、地域に根差した福祉と保育を提供

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函館の名所である五稜郭(ごりょうかく)にほど近い、鍛冶さくら認定こども園。

1934年(昭和9年)に起こった函館大火は、市域の3分の1が焼失するという甚大な被害をもたらした。その復興にあたり、全国から届いた義援金の一部を基に設立されたのが函館共愛会様である。同年11月には財団法人となり、被災者の支援や復興に尽力された後、1952年(昭和27年)に組織を社会福祉法人に変更された。現在は10の認定こども園と4つの老人福祉施設を運営されており、「ともに笑顔で」を理念に、地域に根ざした福祉と保育の実現に取り組んでおられる。

課題は園内での見守り体制。
他園の先進事例を参考にDXアンテナ製カメラを導入

函館共愛会様が運営する10の認定こども園では、外部からの侵入を防ぐため、全ての園舎にトータルなセキュリティシステムを導入されている。しかし、室内における「子どもの見守り」や「事故発生時の原因究明」については十分な仕組みがなく、人の目に委ねるしかなかったという。

「保育士が不足する中、目の届かないところで発生する事故などへの対応に、近年は保護者の方々の目も厳しくなっているという背景があります。園児たちを見守ることができる仕組みが必要だということで、市内ですでに先進的な監視カメラシステムを導入されているこども園さんに見学に行きました」と振り返るのは、函館共愛会本部の古田氏だ。そして、そのメリットを確認後、見学に行った園の工事を担当した協同電気通信に導入を依頼。同社が函館共愛会の10園への販売・工事を担当することになった。

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教室のコーナーの天井に設置された監視カメラ。ドーム型で目立ちにくいデザインだ。

機器選定のポイントは、操作のしやすさとコスト

「監視カメラの機器選定に際し、一番のポイントになったのは操作のしやすさでした」と語る古田氏。「いまモニターに16台分のカメラの映像が映っていますが、見たいものをマウスでクリックするだけで全画面表示ができます。そこからカーソルを回せばズームも自在です。直感的に使えるので職員もすぐに慣れました」と古田氏。さらに、台数が多いだけにコスト面でも有利だったDXアンテナの製品が選定された。

 監視カメラ16台と、ネットワークレコーダーが1台ずつ各園に配置されているが、記録された映像は約2か月保存され、何かトラブルがあった時は映像を遡って精査するという体制が整った。10園への導入となったが、電気工事会社である協同電気通信、工事部隊を持つエレコムの2社で協力して現地調査と設置工事を実施することで、工期も通常に比べ非常に短期間で終えることができた。

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16分割のカメラ映像をクリックすれば、見たいカメラの映像が全画面表示。さらにそこから見たい部分をズームアップできる。200万画素の高画質カメラだけあって、拡大した映像もクリアだ。

導入から1年足らずで、早くも役に立った事例も

入からまだ1年足らずのDXカメラの監視カメラシステムだが、10園の認定こども園では早くも現場で役だった事例が報告されている。

● 園児同士のトラブル対応

遊んでいる中で子ども同士がぶつかり、転倒した事例があった。子どもへの聞き取りだけでは不明確な部分もあったが、映像を確認することで原因が明確になり、保護者にも適切に説明できた。

● 持ち物の紛失確認

持ち物に関して、「絶対に持ってきた」と主張する子どもの言葉があったが、映像を見直すと実際には持参していないことを確認。結果的に家に忘れてきたことが判明し、保護者との無用な行き違いが防げた。

● 保育者の保護

「先生に叩かれた」といった訴えがあった際も、映像を確認することで潔白を証明できたという事例もあった。園児だけでなく、職員を守る仕組みにもなっている。

天野園長は「事故やトラブルを客観的に確認できることで、保護者への説明責任が果たしやすくなりました。1件だけですが、保護者に実際に映像を見せて納得していただいたこともあります。職員の安心感にもつながっていますね」と語る。

導入前は職員から「監視されているように感じるのでは」と懸念もあったそうだが、古田氏は「むしろ職員と子どもを守るツールとして理解されています」と強調する。

導入して見えてきた新たな課題と要望

今回の導入と運用を通じて、新たな課題や要望も浮かび上がってきたという。

「カメラでカバーできる範囲は広いのですが、遊具や什器の影になる部分が死角になることがわかりました。追加での設置も検討中です」と語るのは、本部の宮﨑氏だ。

さらに、音声録音機能付きカメラの導入も検討されている。園児同士や職員との会話内容を確認できれば、より正確な状況把握や指導改善につながるからだ。ただし「プライバシーへの配慮も重要であり、法人として慎重に検討を進めています」(宮﨑氏)

「ともに笑顔で」という理念のもと、子どもたちと保護者、職員が安心して過ごせる環境づくり。その取り組みを支えるインフラとして、DXアンテナの監視カメラはこれからも重要な役割を果たしていくだろう。

取材にご対応いただいた方

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社会福祉法人
函館共愛会
本部 総務係長
古田 良樹 氏
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社会福祉法人
函館共愛会
本部 副主任
宮﨑 浩司 氏
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社会福祉法人
函館共愛会
鍛冶さくら認定こども園園長
天野 洋子 氏
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協同電気通信株式会社
営業部 ITS課 課長
田島 康雄 氏
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社会福祉法人 函館共愛会

函館市内で認定こども園と老人福祉施設を運営。子どもから高齢者まで幅広い世代を支援する地域福祉活動を展開しています。すべての人が笑顔で過ごせる社会をめざし、安心と信頼の福祉サービスを提供しています。

ホームページ
https://kyouai-kai.com/

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協同電気通信株式会社

函館を中心に、40年以上にわたり電気工事業・電気通信工事業・消防施設工事業・ITソリューション&サポートを提供。公共インフラから民間施設まで、確かな技術力と迅速な対応で信頼を築いています。

ホームページ
https://kdt-kk.com/

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2025.10.21